2022-01-01から1年間の記事一覧
本人はあれこれと理屈をこねまわしているが 紛れもない「親バカ本」である。 だって、いきなりコレなのだから。 私の娘は異様にかわいい。異様にかわいいのだ。問題の核心がここにある。 おいおい、自分の娘を異様にかわいいとか公言するなんて、こいつ親バ…
古くは夏目雅子、最近では池江璃花子。 病名を聞いて思い浮かべる連想する人物といえば、その程度。 病気の中身も、「血液のガン」という言葉から連想できる範囲がせいぜい。 それくらいお粗末な予備知識で、本書を読み始めた。 すると・・ 目玉にこびりつい…
ひとたび読み始めたら、やめられない、止まらない。 上巻(Side百花)下巻(Side宝良)共に途中で切り上げられず 二日続けて終ページにたどりつく朝6時頃まで、読み通してしまった。 ストーリー自体は、いたってシンプル。 事故に遭い、下半身不随になった…
1991年1月に出た第一作『戦士志願』から、実に30年余り。 読んでしまうのがもったいない気持ちから、なかなか手に取ることができずにいた グォルコシガン・シリーズ最終作『マイルズの旅路』を、ようやく読み終えた。 率直な感想は、旧くからの友人に…
お尻の自画撮りをSNSに拡散。 「尻職人」として人気を博したグラビアアイドル・倉持由香が 自らの"生き残り術"を書き記した自称"卒論"。 役立たずな理想論や精神論を並べただけのビジネス書が裸足で逃げ出す 超実戦的な働き方と、逆転の発想に基づく自己プロ…
ええっ!!・・・これが、「学術調査」なのか!? 東京大学の"ウナギ博士"が 多くの謎に包まれたウナギの生態(特に産卵場所)を探るべく 文字通り世界中を飛び回った〈探検記録〉の、第二弾。 ※第一弾の『アフリカにょろり旅』は 題名通りアフリカ南部を中…
挫折と再生の物語? 唯一無二の"友情"の物語? ・・そんなテンプレじみた文言で表せる作品ではない。 ともあれ、キーワードは「背中」だ。 背中が語る。 背景が語る。 言葉と説明を削ぎ落されたコマのひとつひとつが 熱く、痛く、激しい想いを、なにより雄弁…
開いた口が塞がらないまま、読み通してしまった。 本書は、20世紀初頭の第一次世界大戦前から バラク・オバマが大統領の座を占めていた2012年までの 100年以上にわたるアメリカの「裏面史」を描いた、衝撃作。 その掉尾を飾る1974年のフォード…
ハードなノンフィクションを取り上げようかと思ったが 嵐の日に書くと、ひたすら重苦しくなりそうなので 『ひみつの階段』に続いて読み返した 紺野キタの『つづきはまた明日』にバトンタッチした。 主人公は、小学校5年生の兄・沓(はるか)と1年生の妹・…
ミステリーの名手・米澤穂信による、傑作小説のアンソロジー。 日本、アメリカ、イギリス、フランスはもちろん 中国、ギリシャ、フィンランド、ウルグアイなどなど世界中から選び抜かれ 発表された時期も19世紀半ばから20世紀末?までと、150年を股に…
なんのために生まれ、なんのために生き、なんのために死ぬのか。 そういう問いかけは、「生物としての人間」の在り様にとっては、問うても意味がないものなのに、なぜ、問うように、脳ができているのか。〈中略〉 答えがないと、わかっているにもかかわらず…
昨日、午後あたりから 歩こうとして立ち上がると、右足の土踏まず周辺に痛みが発生。 「いたっ!」と呻いては、片側だけ爪先を上げ、"カカト歩き"に改めている。 実はこの足の痛み、10年ほど前からほぼ1~2年に1回のペースで起きており 最初の頃は、い…
2022年6月9日(木)帯広⇒道の駅りくべつ⇒麵屋創介⇒女満別空港⇒成田空港 青空は続くよ、どこまでも・・ 帰りの飛行機が、女満別空港1540発。 帯広市内から空港(レンタカー会社)まで3時間以上かかるので 今日はあまりのんびりできない。 朝8時前…
しばらく開いていないと 無性に手に取りたくなるマンガがある。 本書もそのひとつで 2010年に入手して以来 だいだい2年に1回のペースで"禁断症状"に襲われ そのたび書棚から抜き出しては 冒頭作『ひみつの階段』から順番に読んでいる。 なので最新のRe…
「BIS(ビーアイエス)ビブリオバトル部」シリーズの 第1作から3作までに相当する小説群である。 ちなみに「ビブリオバトル」とは 発表参加者が、自分の好きな本を順番に紹介。 すべての発表後に参加者全員で「一番読みたくなった本」に投票し 最多票を…
連日の猛暑が続いたおかげで 片道1時間の"ブックオフ・ウォーキング"にも出かける気になれず 録画番組の視聴と読書ばかりに時間を費やしていた。 おかげで今月も読書量が増え、ほぼ2日に1冊のペースとなった。 内訳は、こんな感じ。 なぜかシリーズものが…
2022年6月8日(水)帯広市内&近郊巡り この質素な建物の中に、ジンギスカン天国が! 帯廣神社で目当ての「シマエナガみくじ」を確保したものの いまだ時刻は16時を過ぎたばかり。 夕食の店に向かうには、いささか気が早すぎる。 空を覆っていた雲も…
幼い頃から「死」を強く意識しているせいか 旅先で、墓地や納骨堂(カタコンベとか)に立ち寄ることが少なくない。 最近5~6年の西ヨーロッパだけでも バチカン・シュテファン・ノートルダムの各大聖堂 ローマ市内のパンテオンやカプチーニ教会(通称「骸…
登場人物たちといっしょに泣き笑いしていたら 気づいた時には朝になっていた ・・・という、文句なしのエンターテインメント小説だ。 ストーリーの軸となるヒロインは、二人いる。 新免(宮本)武蔵をこよなく敬愛し 考え方どころか話し方まで古風な、バリバ…
2022年22年6月8日(水)帯広市内&近郊巡り 大人しい顔してるけど、噛みつき魔。 真鍋庭園を後にして、来た道を逆戻り。 この日何度目かの帯広駅前を経て 午前中に立ち寄ったばんえい十勝の駐車場に、再び車を入れる。 時刻は2時半を過ぎたあたり。…
ひとことで言うと 「殺し屋として身体強化された女の子たちの物語」だ。 しかし、いわゆる"美少女戦隊"的な超人的ヒロインが活躍するわけではない。 むしろその内実は、暴力・犯罪・テロリズムなど 正視に耐えない現代の醜い面に、正面から向き合っている。 …
就寝中や横になって読書しているとき ふとした拍子で「足がつる」ことが、頻繁に起きていた。 大抵は直前に"前触れ"となる違和感が、ふくらはぎから足首に沿って湧き上がり きたかな?・・と身構えたときは、既に猛烈な痛みが走っている、というパターンだ。…
本書で明かされた「事実」は、小学生でも理解できるほど明解だ。 たとえば、以下の一文である。 知っているつもりで意外と知らないことは少なくないのですが、その一つが全国に温泉宿泊津製が約1万四三八〇軒〔※2011年時点〕ある中で「一〇〇%源泉かけ…
2022年6月8日(水)帯広市内&近郊めぐり つい"お持ち帰り"したくなる、「ガーデンセンター」のキュートな仲間たち 美味しいお蕎麦をいただき、幸せな気分で店を後にする。 昨日と違って、朝からずっと薄曇りが続いていた。 晴れていればぜひ訪問した…
2022年6月8日(水)帯広市内&近郊めぐり 帯広の飲食店はどこも良かったけど、カフェのナンバーワンはここで決まり。 居心地抜群だったFarmDesignsに別れを告げ 帯広畜産大学の構内散歩へと出発する。 北海道大学の時も感じたけど、とにかく敷地が広い…
2022年6月8日(水)帯広市内&近郊めぐり FarmDesignsの"先住民"。思わず肩を叩きたくなる。 続いての訪問先は、帯広駅の北西にある帯広競馬場。 市内中心部に戻る道の途中に位置するので、時間的にも効率的がいい。 とはいえレースが開催されるのは、…
2022年6月8日(水)帯広市内&近郊めぐり アニメ作品?に使われた原画が何枚も展示されてた 朝8時、一階ロビーの先にあったラウンジで朝食をとる。 観光客らしき雰囲気の人はほとんど見かけず ビジネス目的の宿泊者ばかりが慌ただしく行き交っていた…
前作『図書館の魔女』全四巻(文庫版)に続くシリーズの2作目。 秀逸なストーリーやキャラクター、本作ならではの魅力などに関しては 下巻末に載った書評家・豊崎由美の情熱的な解説がほぼ語り尽くしているので そちらに目を通していただいたほうが手っ取り…
ようやく興奮状態から抜け出し 極論のオンパレードにならずに済みそうなので 書くことにする。 他でもない、安倍元首相の殺害事件に関する意見だ。 まず、マスコミは寄ってたかって"戦後最大の暗殺事件" "今こそ民主主義の危機だ"とか、額に青筋を立てて叫ん…
超がつきそうなベストセラー小説なので いまさら「あらすじ」でもないが、乱暴にまとめてしまおう。 犬(の仲間)に噛まれることで発症し、やがて死に至る・・。 狂犬病に似た致死率の高い疫病をめぐる物語だ。 250年前、ひとつの国を亡ぼす大惨事を引き…