就寝中や横になって読書しているとき
ふとした拍子で「足がつる」ことが、頻繁に起きていた。
大抵は直前に"前触れ"となる違和感が、ふくらはぎから足首に沿って湧き上がり
きたかな?・・と身構えたときは、既に猛烈な痛みが走っている、というパターンだ。
なかでも悲惨なのが、片足に生じた激痛に対処しようと姿勢を変えた瞬間
それまで平穏だった他方の脚にまで、仲良く「こむら返り」が生じてしまった場合。
こうなると、思わず漏れるうめき声をぐっと噛み締め
身も世もない痛みが立ち去ってくれるのを、ただひたすら待つしかなくなる。
困ったことに、この「こむら返り」。
加齢とともに頻度が増え、還暦を迎えた数年前には
最低でも週に一度、多い時には2日に一度のハイペースで発生するようになった。
当然、日々のQOLを改善させるべく
世に流布する〈こむら返り防ぐ方法〉を、いくつか試してみた。
たとえば、水分不足に原因があると聞いた(読んだ)後は
就寝中の頻尿を覚悟して、水分補給をしてから床に就いてみた。
しかし、こむら返りの発生件数が減ることはまるでなく
トイレに起きる回数ばかりが増えてしまった。
その他にも、ふくらはぎを冷やさないように足元を温めたり
もはやこの"切ない痛み"と、一生付き合っていくしかないのか・・
そう、諦めかけたとき。
寝る前の「ふくらはぎ(アキレス腱)伸ばし」が、こむら返りを防ぐ。
との情報にたどりついた。
それなら、お金も手間もかからない。
どうせ"ダメ元"だと割り切って、
毎晩寝る前、スロースクワットの要領で
左右の脚のふくらはぎを4or5回ずつ、合計2分間ほど伸ばしてみた。
すると、2日目に1回だけ軽~いこむら返りがあっただけ。
その後2週間以上、足がつらなくなったのだ。
あんなに辛かったこむら返りが、そう簡単に治るなんて。
気づいてないだけで、何か他に理由があるんじゃないのか。
半信半疑のまま3日ばかりサボってみたら――その3日目の夜、足がつった。
これはもう、信じっるきゃなさそうだ。
以来、毎晩欠かさず「ふくらはぎ伸ばし」を励行し
今日まで、かれこれ5カ月近くが経過している。
その間、驚くことに、ただの一度もこむら返りは起きていない。
もちろん、様々な病や体調不良同様、個人差がめちゃくちゃ大きいことだから
万人に「この手」が通用するなどとは、思っていない。
それでも、"たったこれだけ"で深夜の激痛から解放される可能性があるなら
黙っているわけにいかなかった。
繰り返しになるけど、方法はとっても簡単。
毎晩の就寝前、左右のふくらはぎを(個人的にはかなり強く)伸ばすだけ。
うたた(俺だ)の場合は
いまキーボードを叩いているライティングデスクに両手をつき
左右の足を前後に開いた状態で立って
ゆっくりと体を沈め、後ろに引いた足のふくらはぎをぐ~~っと伸ばす。
これを両足合わせて6~8回くりかえす、それで終わり。
所要時間1分。
しかもタダ。
絶対効果あり! なんて保証はできないけど
少なくとも、悪化はしないはず。
ごく常識的に考えて、〈就寝前のストレッチ〉に過ぎないのだから。
もし「こむら返り」に悩んでいるのなら
ダメ元だと思って、10日ばかり続けてみてほしい。
ではでは、またね。