ダラダラし放題の店、吠えないワンコたち ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 2日目(その3)

2018年11月28日(水) ビエンチャン市内

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      買い物帰りのみなさん。ラオスの"穏やかさ"が伝わるかな?

 

現在地は「タート・ルアン」から少し東に向かったあたり。

街の中心部までの距離は、2キロもない。

コーヒー&小休止でリフレッシュできたので

とことこ歩いて戻ることにした。

途中に、絶好の観光ポイントもあったしね。

 

カフェに面した12月23日を南西に向かうと

目の前に細長い楕円状の緑地帯が開ける。

その中央に、デン、と聳えているのが

パリの凱旋門を模して建てられた戦没者慰霊の門「パトゥーサイ」だ。

確かに下半分だけ見みると、凱旋門っぽくはあるけど

上部三分の一は、東南アジアの宮殿そのもの。

頭でっかちなバースデーケーキみたいな、ゴテゴテ感に満ちている。

それでも、地方から出てきたラオス人が必ず訪れる鉄板観光地ということで

家族連れやカップルが、様々なポーズで記念写真に納まっていたし

朝からほとんど見なかった観光客も、何組もの団体が行き来していた。

明らかに東アジア人の雰囲気だったので、そっと近づいてみたが

・・聞こえてきたのは、なぜか韓国語ばかり。

日本人は、一人もいないようだった。

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          ラオスの"凱旋門"「パトゥーサイ」

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           どことなくヒンドゥー風の神様たち

 

「パトゥーサイ」の下、四本の柱に囲まれた"下腹部"に入ってみる。

見上げると、天井(お腹)一面に神々?を描いた天井画が。

サルや犬、風神・雷神のようにも見えて、なかなかチャーミングだった。

また、四本ある「足」のひとつに、上に向かう階段が口を開けており

すぐ脇に、係員がテーブルについていた。

ここで料金を払えば、天辺近くまで上がることができるみたいだ。

賑やかな韓国人団体客に混じり、3000キープ(40円ほど)を払って

狭く暗い階段を、何度折り返しながら登ってゆく。

途中、3回ほど広いフロアに出るが、そこはすべて土産物屋エリア。

女性の店員はみな商売っ気ゼロ、こちらも買う気ゼロなので

さっさと上を目指していった。

普通のビルなら5~6階あたりの高さで、塔の最上部に到着する。

一辺2メートルほどの正方形の四辺をぐるっと囲むかたちで

展望用の回廊が巡らされて、広く開いた窓からビエンチャンの街が一望できる。

高い建物がほとんどないので、この程度の高さでも見晴らしは抜群。

四方どちらの窓からでも、地平線が見えてしまうのだ。

ブッダ型の金網?越しではあったが、予想以上の展望に大満足だった。

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                地平線まで見渡せてしまう

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                                          で、ここの窓にも「神様」が・・

 

気が付けば、時刻は13時を過ぎたあたり。

だいぶお腹が空いてきた。

お昼は、どうしようか・・・

ネットで仕入れておいたレストラン候補をざっと検討した結果

バスターミナルにほど近い、ラオス式サンドイッチの店を目指すことに。

早くも見慣れたバスターミナルと巨大市場を左手に見ながら

その南に広がる住宅街へと進んでいく。

最近移転したばかりなのか、地図とは別の方向を指差す案内板に混乱しつつも

細い通りに店を開く、学食っぽい長テーブルを並べた店「PVO」に到着。

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          カオ・チー・パテの店。ああ、食べたい!

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            この〈ユルさ〉が、たまらない。

 

ふたりとも、フランスパンにハム、キュウリなどを挟んだサンドイッチ

「カオ・チー・パテ」を注文する。

早い話、ベトナムの「パイン・ミー」と一緒なのだが

ラオス版もパンがおいしく、ちょっと感動する。

ハムや野菜も味が濃く、機会があったらまた食べたいと思ってしまった。

デザート替わりにいただいた自家製ヨーグルトも、文句なし。

思えば昨夜から3食続けて、ハズレがない。

やっぱりラオスは、食のレベルが高いみたいだ。

 

気に入ったのは、味だけではない。

食事を終えた後、席にべったり居坐ったまま

ガイドブックをパラバラめくったり、この後の予定を検討したり

どれだけダラダラ時間を過ごしていても

決して店の人は、「食べ終わったんだから出て行けば」光線を投じて来ない。

好きなだけのんびりしなさい、の〈実家モード〉。放置プレイなのだ。

・・なんだ、この、居心地のよさは。

 

加えて、店で飼っているのか

何匹かのワンコが好き勝手に行き来しているのだが

その全員?が、と~っても、静か。

吠えたり唸ったりといった「声」が、聞こえてこないのだ。

ときどき、追いかけっこというか、じゃれ合いみたいな状態になるのだが

そんなふうにテンションが上がった時でも、無音モードのまま。

やはり飼い主に似たから、こんなにも穏やかなのだろうか。

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          静かに"追いかけっこ"する、ワンコたち

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       ナワバリはあるみたいだけど・・吠えないんだよね

 

ともあれ、幼少期に犬に噛まれたトラウマを抱える身としては

〈ソフトなワンコたち〉は大歓迎。

今まで東南アジアを訪れた際、突然大声で吠えかけられたり

飛びつかれたり(幸い柵越しだった)という経験を繰り返していたただけに

ラオスへの好感度は、またまた急上昇するのであった。

 

★犬(のキャンキャン)が苦手な人、ラオスはお勧めですよ~!

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心がゆっくりほどけてゆく ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 2日目(その2)

2018年11月28日(水) ビエンチャン市内

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         ラオスのシンボル、タート・ルアン
 

これから訪ねようとしている「タート・ルアン」は

市内中央のバスターミナルから、北東に2キロ少々のところにある。

いつものペースで歩けば、30分ちょっとで着いてしまう。

だが今回優先すべき目的は、「路線バスに乗ること」。

ネットで入手した「路線図」と、ターミナルにあった「バスルート」を見比べ

「タート・ルアン」の近くを通るバスを探し、該当する番号を待つことに。

しばらくすると、目指すナンバーを掲げたバスが駐車スペースに入って来た。

すぐ、何名かの〈バス待ち人〉が立ち上がり、乗車口に向かうものの

ここでも先を争って急ぐ人は、ひとりもいない。

みな、静かに列を作り、順番にゆっくりと乗り込んでいく。

 

乗車してすぐ、若い女性の車掌に行き先を告げ、料金を支払う。

確かひとりあたり、3000キープ(40円弱)。

我々が乗り込んだ後、バスはすぐに発車した。

乗り心地は、日本のバスと一緒。

たぶん京都市内を走っていた日本製のバスなのだから、当たり前だ。

多少混雑したバスターミナル付近を抜けると

ほんの数分で、四方に視野が開けていく。

何かの建築予定地なのだろう。

田んぼや畑ではなく、だだっ広い空き地ばかりだった。

 

そんなふうにぼーっと景色を眺めていると

車掌さんが、我々に声をかけて来た。

どうやら、次が「タート・ルアン」の最寄り停留所らしい。

慣れないラオス語で「コーブ・チャイ(ありがとう)」と告げると

恥ずかしそうに笑い返してくれた。

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      サッカー・スタジアムが2つ以上入りそうな巨大駐車場

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          思い出したように国旗が立っている

 

気分よく降りたところで、四方を見回し、寺院の尖塔を探す。

だが、それらしきものは、どこにも見つからない。

慌ててグーグルマップを開き、現在地を確認すると

・・「タート・ルアン」から500メートルほど北西の位置。

確かに〈最寄りのバス停〉ではあったが、まだかなりの距離を残していた。

仕方ない、歩こう。

真夏のような陽射しに照り付けられながら、南北に細長い公園を縦断し

東京ドームが入りそうな駐車場(国会議事堂前だった)を斜めに横切っていく。

7~8分かけ、ようやく「タート・ルアン」の黄金の塔が、目の前に現れた。

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              軒を連ねる「仏花」の屋台

 

おりしも入り口前の広場では、十数名の人が忙しそうにしていた。

大きなテントの下にテーブルや折り畳み椅子を並べているところを見ると

何かのイベント会場を設置しているようだった。

毎年10~12月、全国各地から僧侶が集まって「お祭り」が開催されるというので

たぶんその準備なのだろう。

雰囲気から推測すると、明日明後日にも始まりそうだった。

だが、明日はヴェンヴィエンに行かねばならない。

縁がなかったと諦め、入口で入場券を購入。

献花やお線香の屋台の前を通り過ぎ、小さな門をくぐっていく。

と・・目の前に、金色の塔の連なり。

その真ん中に、ひときわ高いとんがりコーン

仏舎利が納められたタート・ルアンの、本体?だ。

あいにく信仰心は皆無なので、特別な感慨がわき上がることはなかったが

きつい陽射しを遮る一辺85メートルの正方形の回廊を巡りつつ

強い陽射しを浴びて黄金色に輝くビエンチャンのシンボルを

ゆっくり鑑賞する。

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              ド派手な祭壇

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          ここでもドラゴンは"神の使い"

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                                   左端に「お参り」するラオスの方々

 

入場者は、我々を合わせても10名そこそこ。

でも、その静けさが、とても心地良い。

願い事が叶った御礼参りなのか。

ラオス人らしき家族連れが、火の点いた線香の束を体の前に両手で掲げ

ゆっくり塔の周りを歩く姿が、印象的だった。

さすがに信仰心の篤い国なんだなぁ。

と、感心して直角の回廊を進み、入口の反対側に回り込むと

塔の入口の階段で、本格的な撮影機材の前に立つカップルの姿を発見。

ふたりとも、オシャレなスーツとドレスで着飾っている。

あ、これは、新婚さんだ。

結婚アルバムを作成するため、各地の名所で記念撮影しているのだった。

このあたりの、いわゆる〈記念写真文化〉、中華圏と一緒らしい。

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             やはり新婦のほうが嬉しそう

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             すべてを優しく見守るまなざし

 

ラオスの人々の宗教観&結婚観を覗き見しただけで

暑さと乾きにバテバテになってきたので、タート・ルアンを後にした。

どこでもいいから、ひと休みして、冷たいものを飲みたい。

寺院から正面に伸びる大通りに出ると

すぐ右手に、欧米(スタバ?)風のこじゃれたカフェを発見。

その名もCafe Amazonに入り、テラス席でアイスコーヒーをいただく。

ラオスとは思えない(失礼)レベルの高い味に大満足。

目の前の通りを静かに行き交う車やリキシャ(三輪バイク)を眺め

ぼーっと時間を過ごすうち

海外旅行の始まりにつきまとう緊張感と警戒感が、薄れていく。

 

昨夜の入国以来、半日余りが過ぎたが

その間、しつこい物売りや客引きには一度も遭遇せず

観光客目当ての悪質ドライバーらしき輩にも、出会うことがなかった。

"騙される方が悪い"という東南アジアへの心構えは

ここラオスに限っては、いっぺん白紙に戻したほうがよさそうだ。

これから先は、もっとゆったり構え、《楽しむこと第一》で旅してみよう。

――ようやっと、「ラオスの旅」の方向性が定まった。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビエンチャンで「京都」に出逢う ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 2日目(その1)

2018年11月28日(水) ビエンチャン市内

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        ビエンチャン市内で、日本から贈られたバスが大活躍

 

昨夜から感じていた不思議な静けさは

朝になっても変わらなかった。

一国の首都、それも大通りから50メートルも引っこんでいないのに

ベトナムやマレーシアでは必ず耳に入ってくる「朝の喧騒」が

見事なまでに欠落しているのだ。

バリ島ウブドのリゾートホテルでもあるまいに

まさか、野鳥のさえずりで目覚めることになろうとは・・

 

ともあれ、東南アジア最初の朝とは思えない快適な朝を迎え

朝食もそこそこに、我々が取り掛かったことがある。

それは――ラオス国内における移動手段の確保。

 

実は、今回の旅では、事前に予約できたのは

行きと帰りの飛行機チケットと

各宿泊予定地のホテルバウチャーのみ。

ここビエンチャンから帰国便の出発点・ルアンパバーンまでは

長距離バスを使い、2日がかりで移動。

だが、そのチケットは日本から予約できず

現地のホテルなどで購入するしかなかったのだ。

 

ちなみに、事前に我々が立てた移動&宿泊計画(予定)は・・

翌29日にビエンチャン⇒(約4時間)⇒ヴェンヴィエン(ここで1泊)

翌々30日にヴェンヴィエン⇒(約5時間)⇒ルアンパバーン(1泊)

というもの。

つまり、本日中に翌朝出発のバスチケットを入手せねば

移動計画そのものが「絵に描いた餅」になってしまうのだった。

もちろん、事前の情報によると、多数の会社が専用のバス便を何本も走らせており

乗りそびれる危険はほとんどないとのことだったが

それでも実際にチケットを手に入れるまでは、観光気分にはなれない。

 

てなわけで、1階ロビーのレセプションにいた若者に

さっそく「明日の朝、ヴェンヴィエン行きのバスチケットを手配できるか?」。

細身&短髪の彼は、ふわっと笑うと、「オフ・コース」。

あっと言う間に、ビエンチャン10時発、ヴェンヴィエン14時着の

大型バス(VIPと呼ばれている)のチケットを確保。

先に支払いも済ませることに。

 

やれやれ、これでまずは、ひと安心。

現金なもので、ホッとするとお腹が空いてきた。

ヴィエンチャンの宿泊では朝食付きを選ばなかったので

そのまま朝ごはんを食べに、外へ出ていく。

いまだ朝の8時台ということもあるのだろうが、辺りは静かなまま。

大通りに出れば、そこそこ車は行き交っているのに

急発進・急ブレーキどころか、前が空いていてもスピードを出さないので

ほとんどエンジン音が聞こえてこない。

おまけに、誰もクラクションを鳴らさないのだ。

なんだ、この街は?

これまでに訪ねた東南アジア諸国とはまったく異なる

〈奥ゆかしさ〉としか形容しようがない静寂が、めちゃくちゃ心地いい!

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          いたるところに、この手の「祭壇」が立っている

 

黄色い衣をまとった少年僧と、何度かすれ違いながら

静かな通りを右へ左へ歩くこと、およそ1キロ。

ネットで目をつけておいたフォー専門店「Pho Zap」に到着する。

ベトナム国民食とも言える麺料理フォーを提供するこの店で

2日目最初の食事をいただく。

・・旨い! 

昨夜も感じたことだが、予想以上に料理のレベルが高い。

タイやベトナムほど香辛料に頼らず、その分素材の味を活かす姿勢は

どこか日本料理にも通じるところがあり、なんだかとてもホッとするのだ。

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         道路の真ん中にも「仏塔」がそびえている

 

静かで開放的な「Pho Zap」で腹ごしらえを済ませ

本格的な町歩きをスタートさせる。

いたるところにニョキニョキ立っているパゴタ(仏塔)を鑑賞しつつ

最初に向かったのは、ヴィエンチャン最大級のマーケット「タラート・サオ」。

高くても3~4階建ての街並みのなか

8階建てのショッピングセンターは、それだけで一大ランドマークだ。

しかし、我々の目当ては、この巨大ビルではなく

その東側に広がる、オール平屋造りの市場「タラート・クアディン」。

主に食料品を扱う小さな店がひしめき合って軒を連ね

中に入れば方向を見失うほど、迷路じみた造りになっている。

行き交う人の数も多く、当然市場ならではの喧騒が渦巻いて・・と、思いきや。

やっぱりここも、異様なほどひっそりしていた。

むろん売り買いや、値段交渉をする声が聞こえない訳ではないが

とにかく喋り方が、穏やかで柔らかい。

おまけに、声のボリュームが小さい。

だから、ざっと見渡しただけでも百人ばかりが目に入るのだが

耳に飛び込む音量となると、限りなく無音に近くなってしまうのだ。

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            ホント、静かなんだよな・・

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       「掛け声」「客引き」のたぐいは、一切なし

 

さっきから、何を興奮してるんだ?

とか思うかも知れないが、オセロゲームで大逆転負けを食らった瞬間みたいに

「喧騒のアジア」という黒駒が

一気にパタパタバタと「白駒=静寂のアジア」に転じたような衝撃だった。

 

そんなふうに大騒ぎした割には、なにも購入せずに市場を抜けて

隣接するビル群「タラート・サオ」に至っては、入口からちょっと入ったところで

・・はいはい、ナウなヤングのショッピング・モールね。

明らかに中国資本が入った定番のたたずまいを確認し、そそくさと退散。

とりあえず、ここで買いたいものは何もないとわかったので

すぐ近くにある、バスターミナルに向かうことに。

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      おそらく、ビエンチャンで一番賑やかな場所なのだが・・

 

異様に静かなビエンチャンの街とはいえ

さすがにここは大勢の利用客とバスで、ごった返し状態だった。

だが、混雑ぶりより目を引いたのは、並んで停車しているバスの正面。

なぜか、日本語で記されたパネルが掲げてあったのだ。

改めてバスを見ると、これまたどこか見慣れたたたずまい。

そう。ビエンチャンを走るバスの大半は

日本の京都市から寄贈されたものだったのだ。

やるじゃん、日本も。

ちょっとだけ、誇らしい気分だった。

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            はるばる京都から、やって来た

 

ともあれ、次なるミッションは、

この路線バスに乗って、ビエンチャンのシンボルとも呼ばれる寺院。

「タート・ルアン」を訪ねること。

果たして、ラオス発の路線バスを、見事乗りこなせるのだろうか?

・・と、中身に釣り合わぬ大げさなフリで、旅は続く。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いのいちばんに我々が

 

 

 

 

 

大当たり!!の予感 ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 1日目(その2)

2018年11月27日(火) 成田⇒ホーチミンビエンチャン

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          ビエンチャンの宿「Vayakorn Inn」

 

アンコールワット観光に向かう団体客に引っ張られて

プノンペン空港で降りてしまいそうになったが

ドタンバで出入国カードを見直し、なんとか回避できた。危ない危ない。

乗客率3割ほどまで下がった機内に留まり

無事定刻18時55分、ビエンチャン郊外のワットタイ国際空港に到着した。

 

日本の地方空港より小ぢんまりした施設内で

簡単な入国審査などを受け、何の問題もなく出口からロビーへ。

まずは両替所に向かい、日本円をラオスの通貨キープ(Kip)に替えてもらう。

ちなみにこの時のレートは、10000キープがおよそ130円。

ゼロを2つとって2~3割増しにすればOK、と頭に叩き込む。

次に、ダメ元でプリペイドSIMカード購入にチャレンジしてみたら

簡単な英単語のやり取りだけで、すぐ5日間有効のカードの入手に成功。

これで、旅行中での最低限のネット環境も確保できた。

どうやら予想していたより、観光客に過ごしやすい国らしい。

 

ともあれ、スムーズに最低限の準備を終え、いよいよ空港ビルの外へ。

時刻は夜の8時近く。あたりは闇に包まれている。

11月末とはいえ、東南アジア特有のもわっとした空気が身体を包む。

スーツケースをゴロゴロ引っ張る我々ふたりに気付いた

ガソリンスタンドの作業服のようなお揃いのユニフォーム姿の男たちが

わらわらとやって来て、口々に「タクシー?」と声をかけて来る。

だが、ネットで空港と市内を結ぶ「エアポートシャトル」の情報を得ていたので

「ノー」と手を振り、パス乗り場を目指す。

事前に調べた限りでは、最終2145空港発(40~60分間隔 所要20分)

ひとり15000キープで、ホテルの近くまで乗せてくれるはずだった。

 

情報どおり、出口を出て右に向かうと、端っこのところにバス停らしき目印を発見。

パネルに運行ルートらしきものも確認できた。

しかし、時刻表は見当たらず。定時運行は期待できそうになかった。

ま、気長に待つさ・・ベンチに腰かけ、ほっと一息。

それにしても、ラオス最大の国際空港なのに、なんだかとても静かだった。

とはいえ、誰もいないわけではない。喋り声も少しは聞こえてくる。

さっき声をかけてきた制服の人たちだけでも、5~6名は正面にたむろしている。

だけど・・そう、声が小さいのだ。

この数年、何度か降りたベトナム各地の賑やかな空港とは、対照的な静けさだった。

もともと大声で騒いだりするのは性に合わないので、こうした静けさは大歓迎。

どうやら、思ったよりのんびりできそうだぞ。

何ならフルーツらしき香りが混じる夜の空気を深く吸い込みながら

初めて降り立ったラオスへの期待が、高まっていく。

 

・・空港の正面脇に座ったまま、能書きばかりを並べてしまった。

なぜなら、待てど暮らせどバスがやってこないから。

ベンチに座りぼーっとしている間に、たちまち30分が経過。

さらに10分が過ぎたが、パスの気配は毛ほども感じない。

ここにいたって、ようやく、先程の作業服姿の若者が発した言葉の断片が蘇る。

あのとき「タクシー?」の掛け声に、「ノー、バス。エアポートシャトル」と答えた。

すると彼は、「ノー、バス」と応じたような記憶が・・

ひょっとしてあれは、「(今日は)バスは来ないよ」という意味だったのでは!?

 

バスを待ち始めて、45分後。

よっこらしょと立ち上がり、空港の正面出口付近まで戻り

さっき声をかけてきた若者に、「バス、フィニッシュ?」と、声をかける。

すると「イエス、フィニッシュ」。これも小さめの声で答えてくれた。

・・やっぱ、そうか。じゃ、タクシーでもしょうがないな。

諦めて、予約しておいたホテル名「Vayakorn Inn」を書いた紙を差し出し

「ホテル、ワイヤコーン・イン。OK?」と伝えると

にっこり笑って「オフ・コース」。

軍服を思わせるごつい出で立ちを裏切る柔らかな応対で

スーツケースを受け取り、車に乗せてくれた。

 

初めて訪れる国の空港では、いつも警戒心を最大限に高めてしまう。

特にインドや東南アジアなど、白タクや吹っ掛けタクシーが活躍する可能性があると

パンパンに膨らんだハリセンボンのように

疑いの眼差しを四方八方に向けるのが、習わしとなっている。

当然、ラオスだって、あのベトナムの隣国なのだから

慣れない観光客をカモにする「悪者」たちが手ぐすね引いているに違いない。

そんなふうに疑っていたのが恥ずかしくなるくらい

制服姿のタクシードライバーは、終始穏やかで親切な対応だった。

ガイドブックに書かれた定額料金の7ドルで、ホテルまで送り届けてくれた。

ふわっとした笑顔で軽く手を振り、走り去るドライバーを見送るうち

入国以来ずっと張り詰めていた肩の力が、一気に抜けていく。

そして、ようやっと、次のように思い始めたのだった。

・・これまで訪れた東南アジアの国々とは、かなり違うような気がするぞ。

 

結局、夜の9時を回ってしまったけど

2泊の予定で予約したビエンチャンの宿「Vayakorn Inn」に足を踏み入れると

ますますタイ・ベトナム・マレーシアなど

他の東南アジア諸国との違いが、明白になっていった。

もちろん、夜も更けていた、ということもあるのだろうが・・

レセプションにいた若い男性スタッフの対応が

これまた、とっても穏やかで優しいのだ。

それも、ベトナムなどでしばしば体験する

こちらに身体を摺り寄せて笑い掛ける、といったベタベタした親しさではない。

半歩後ろに下がって、そっと控える。

いわば、良くできたメイドのような距離感で、終始接してくれるのだ。

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            ホテル二階の踊り場からの眺め

 

人柄ばかり語ってしまったが、ホテルの建物も同じく「穏やか」。

たまたま予約した宿が、木目を生かしたオールドスタイルだったこともあるが

裕福な誰かの邸宅に招かれたかのような、シックで暖かな総木造の内装。

レセプションから、広い階段が上階へと延びている。

しかも階段の手前には靴箱が。客室に行くためには、靴を脱ぐルールなのだ。

日本の風習と微妙に重なっていて、なんか嬉しい。

いきなりベタボメしてしまったけど、正直これだけでもラオスに来て良かった・・

と、しみじみ思ってしまったのだった。

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             これでもメインストリート!?

ともあれ、妙に落ち着くホテルの部屋に荷物を置き

すぐ一階に降りていく。

空港でモタモタしていたもんで、はや時刻は夜の9時半少し前。

急いでレストランを見つけないと、夕食を食べそびれてしまうのだ。

前もって「歩き方」で、夜遅くまで営業している店をチェックしておいたので

300メートルほどしか離れていない、その店を目指した。

ホテル前の細い道から、大通りを越えて、まっすぐ南へ歩く。

メインストリートを50メートルも離れると、あたりはたちまち闇に包まれ

とても一国の首都とは思えない静けさと、木々や花の香りが漂い始める。

裸電球がポツポツと灯る、そんな農村じみた道の途中に、レストランはあった。

Banlao Beer Restaurant(バーンラオ・ビア・レストラン)。

「緑に囲まれたテラスで食事が楽しめるレストラン。ライトがとも夜の雰囲気もいい」

と紹介されていたが、闇の中で眺めるとジャングルの中の廃屋(失礼)にも感じられる

カウンター席以外はほぼ野外といった雰囲気の、素朴な店だった。

で、やっばりここも、静か。

店のおばちゃんもニコニコして、愛想はとてもいい。

声の音量は小さく、言葉数も少ない。

でも、居心地は決して悪くない。

いい意味で、〈ほっとかれてる感〉が、すごくするのだ。

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              レストランの入口

 

とにかく、ここで、ラオス最初のごはんにありついた。

ラープ・カイ(鶏肉にレモン、ライム汁、香草などを混ぜて炒めた料理)

カオ・クア(ラオス風チャーハン)

カオ・ニャオ(もち米)など、ラオスを代表する料理と、ラオスビールで乾杯。

タイとベトナムに挟まれた国だけに、両隣の料理との共通点を感じる。

しかし、隣国のような香辛料を利かせたパンチは伝わって来ない。

全体的に、素材の味を立たせるソフトな味付けなのだ。

要するにーー素朴。

でも、しっかり手はかかっている。

カオ・ニャオなんて、もち米を竹筒みたいなおひつに入れて蒸しただけだが

これが、妙に旨い。

結局、ラオス滞在中は毎晩これを食べていた気がする。

 

そんなこんなで、移動につぐ移動、ときどき失敗&時間の無駄を経て

なんとか宿と晩飯にありつけた、初日。

けれど、予想を大きく上回る好感触。期待は膨らむばかり。

さあ。いよいよ明日から、本格的な「ラオスの旅」がスタートだ!

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プノンペンで途中下機!? ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 1日目(その1)

2018年11月27日(火) 成田⇒ホーチミンビエンチャンラオス

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           とにかく静かな首都・ビエンチャン

 

ラオスになにがあるんですか?』(村上春樹著)ではないが

このとき旅行先をラオスに決めた理由も

何かを「見たい」「やりたい」「食べたい」というような

具体的なものではまるでなかった。

5月はヨーロッパだったから、次は東南アジアあたりか。

とりあえず航空運賃をチェックしてみよう。

うーん・・そこそこ安いけど、台湾とかベトナムは何度も行ってるしなぁ

どうせだったら、初めてのところがいいんだけど。

・・おっ、ベトナム航空のルアンパバーン往復チケットが4万円台だ!

ラオスは初めてだし、一度行ってみるか。

安いだけあって、ちょっと乗り継ぎが厳しいが・・

でも、往路をホーチミンからビエンチャンに乗り継げば

その日のうちに入国できるし

復路はルアンパバーンからハノイに飛べば

ほとんどムダなく戻って来れそうだ。

 

んで、実際そのルートで問い合わせてみたら

1人当たり航空運賃の総額が6万少々で済むことが判ったので

迷わず決めてしまった、という次第

結局のところ、いつもどおり「安い航空券」と

「なるべく未訪問の国」という2大消極的理由で、ラオスに決定したのだった。

 

そんな、てきとー気持ちで訪ねたラオス

あんなにも大きな満足感を与えてくれるとは、夢にも思わずに。

 

ともあれ、第1日目の行程から振り返ってみよう。

 

この日の旅程は

ベトナム航空VN301 成田0930⇒1400ホーチミン

同VN920 ホーチミン1545⇒1855ビエンチャン(ワットタイ空港)

午前中に出発し、早めの夜に到着するスケジュールだった。

むろん2時間前には成田空港必着なので、自宅を出たのは朝の5時過ぎ。

ゴロゴロとスーツケースの音をあたりに響かせながら、まだ暗い道を駅まで歩く。

後は、いつもの最安コース〈田園都市線半蔵門線京成電鉄〉で

コロナのコの字もなかった電車の旅を経て7時43分、成田空港に到着した。

「出発の2時間前までに到着」という原則があったので、すこしだけ心配だったけど

1時間30分前でもまったく問題なかった。

(実際には少し並んだから、もうちょっと遅かったが)

 

搭乗した機体は、定刻通り9時30分すぎに離陸。

その日はとても天気が良く、進行方向右窓側の席からは

伊豆諸島~紀伊半島~四国南岸~沖縄・先島諸島と続く絶景を楽しむことができた。

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                ザ・三宅島

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           先島諸島(黒島・小浜島あたり)

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             波照間にも行ってみたいなぁ~


現地時間14時、ベトナムホーチミン空港に到着。

そこから15時45分発ビエンチャン行きの便に乗り継ぐ。

タイやカンボジアと違い、ラオスを目指す日本人は少ないだろうと思っていたが

ゲート前の待合スペースには、日本から来た20人前後の観光客の姿が。

大半は中高年の、いわゆるシニア層。それも女性が多かった。

"へえ、意外に人気があるんだなぁ"と、思ったのだが

およそ1時間後、これが大きな勘違いだったと思い知ることに・・

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        ホーチミン市上空。茶色くうねうねした川が懐かしい。

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       ホーチミン国際空港に到着。ここまではいたってスムーズ。

 

ベトナム航空VN920 ホーチミン1545⇒1855ビエンチャン(ワットタイ空港)

離陸して、およそ45分後。

我々を乗せた機体は、あっけなく着陸した。

時計を見ると、16時半を過ぎたばかり。

あれ? 3時間ぐらいかかるんじゃなかったっけ?

ひょっとして時差のせいか?

次々と前方の搭乗口に向かう乗客たちの背中を見送りつつ

客席乗務員に渡された「出入国票」を広げ、せっせと書き込む。

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       文字が読めないから、空港名も確認できず・・

 

んで、あわてて荷物をまとめ手に席を立とうとした時。

出入国票」の「表紙」が目に入った。

・・・ん? これは、もしや、アンコールワット!?

そこには有名な世界遺産の画像と、「KINGDOM OF CAMBODIA」の文字。

なんのことはない、VN920便は〈カンボジア経由ビエンチャン行き〉だったのだ。

改めて機内を見渡すと、2~3割だが着席したままの乗客が確認できた。

一番目立っていた日本からの団体客が一斉に降りたので

我々も降りなきゃ!と、焦ってしまったのだった。

自分では旅慣れているつもりでも

少しでも予想外の事態が発生すると、いとも簡単にパニくってしまう・・。

「旅先では常に確認しながら行動するべし」。

そう、何度も自分に言い聞かせてはいるんだけどなぁ。

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              この日、3度目の離陸


どっと疲れを感じ、元のシートにへたりこんでいると

ほどなくドアが閉まり、今度こそビエンチャンに向けて離陸。

ちゃんと予定通りの19時前、ワットタイ国際空港に降りてくれた。

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      今度は間違いなくビエンチャンに到着! したのだが・・

 

そして、この〈人生初のラオス入国〉で

旅慣れているはずのオッサンは、またまたやらかしてしまうのだ。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"静寂の国・ラオス"の記憶がよみがえる 『週末ちょっとディープなタイ旅』下川裕治 周回遅れの文庫Rock

小説、エッセイなどのジャンルには関係なく

文庫版を見つけると反射的に確保してしまう作家が、十数名いる。

本作の著者、下川裕治もそのひとり。

とはいえ、同著者の本だけですでに8冊が"待機状態"にあり

本作も第1刷発行が4年以上前という、絵に描いたような〈周回遅れ〉だった。

 

実のところ、タイという国を最後に訪れたのは

いまや共に2児の母である娘たち2人が、小学校に進む前。

かれこれ30年近くも過去に遡る。

そんなわけで、台湾・ベトナムラオスなど

ここ数年旅して回った国々と比べると、どうしても関心が薄くなり

「タイ料理の中華化」やら、「市民の足の変化」はもちろん

大好きな「鉄道乗り潰し」「ホテル事情」関しても

どこか他人事っぽい、坦々とした気持ちで活字や写真を追っていた。

 

だが、残り30ページを切った、最終第七章に入ったとたん。

いきなり、ラオスで過ごした数日が強烈に蘇ってきた。

起爆剤となったのは、次の出だしだ。

 

声が小さい。

まるで囁くように話す。             (224ページ)

 

たとえば、世界遺産の古都・ルアンパバーンの、ナイトマーケット。

毎日夕方から夜にかけ、大通りを埋め尽くすように、200軒ほどの店が

それぞれ裸電球をともして、訪れる客を待っている。

ところが多くの観光客が行き交うそこには、奇妙な静けさが漂っていたのだ

 

本作の著者も、こう書いている。

 

ぎっしりと夜店が並んでいるのだが、ここにも音がなかった。店は音楽ひとつかけていない。店員が客に声をかけるでもなった。「やる気がない」といわれればたしかにそうだが、タイやベトナムのしつこいほどの客引きが待ち構えるマーケットよりは僕好みだった。                            (247ページ)

 

しかも、この「静けさ」。夜に限った話ではない。

 

朝市を歩いてみた。野菜や魚の隣に、リスのような小動物も並んでいた。通り抜けるのも大変なほど混み合っていたが、音がなかった。人々が交わす囁くような声が、ときおり聞こえてくるだけだった。

なんていう町かと思った。市場というものは活気がつきものだ。その勢いで客はちょっと高い魚も買ってしまうようなところがある。しかしルアンパバーンの朝市は静かなだけだった。かといって活気がないわけではなかった。       (247ページ)

 

中国・台湾は言うまでもなく

「(東南)アジア」といえば「喧騒」という言葉を連想してしまうように

大音量の音楽と、耳に突き刺さるような大声がつきものだったの

なぜか「ラオスの旅」では、それと対極な(静けさ)を感じ続けていた。

著者いわく"首都ビエンチャンはもはや静かではなくなった"と評していたが

それでも、中国資本がのさばる大通りを離れ、一本脇道に入っただけで

本当に80万都市の繁華街!?・・と疑いたくなるほど静けさに満ちていたのだ。

 

そんなわけで(どんなわけだよ?)季節はズレてしまうが

2年半前の2018年11月末、1週間ほど過ごしたラオス(&ハノイ)の日々を

むちゃくちゃ振り返りたくなってしまった次第。

コロナコロナで煮詰まった日常をいったんoffにし、ひと息つくためにも

気が向けば、明日あたりから出発しよう。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京オリンピックを開催したほうが、コロナの感染拡大は阻止できる  本日の"なんだかなぁ"

大阪府で、一日当たり過去最大の感染者数を記録。

首都圏でも東京を中心に、急激な感染拡大が確実視され

これまでロクな対抗策をとって来なかった各自治体トップの顔色が

日に日に悪くなっていく今日このごろ。

それとともに、かねてから懸念されていた「東京オリンピック開催」に対し

"中止すべきだ"との声が、ますます高まってきている。

著名人のなかからも、楽天の三木谷氏が

「アスリートの方々には残念なことだが、新型コロナ感染拡大を抑えるためにも

 東京オリンピックの開催は中止すべきだと思う」

・・というような見解を発信していたように、記憶している。

 

むろん、オリンピック中止⇒国内外での移動が抑制⇒感染者との接触リスクが低下。

⇒感染者拡大に歯止めをかけることができるーー的な理屈は否定できない。

 

だが、この見通しには、ある「重大な要素」が欠落している。

それこそーー

『オリンピックの中止は、本当に、この夏の感染拡大を抑えるのか?』ってこと。

 

「オリンピックをやめたのに、感染爆発は起きちゃったじゃないか!」

みたいな、結果論的イチャモンをつけてるわけではない。

そんなもん、やってみない限り分からないんだから。

 

そうじゃなくって

「オリンピック開催によって生じる〈感染抑止効果〉だって、あるはずだ」

この、なぜか誰も触れない《予測》について、語りたいだけなのだ。

 

だからといって、特に難しい議論を展開するつもりはない。

考慮していただきたいポイントは、ただ一点。

以下のような、ごくごく素朴な疑問だ。

〈7月23日から8月8日までの、夏休みの冒頭にあたる2週間。

 連日放送されていたはずの、東京オリンピックテレビ中継が消滅した場合。

 "絶好の気晴らし&暇つぶしを奪われてしまった"大多数の国民は

 それでも不要不急の外出を自粛し、万全のコロナ対策を継続できるのか?〉

 

すでに1年以上に渡って繰り広げられてきた「新型コロナとの戦い」から

嫌というほど、思い知らされた〈事実〉がある。

それは、どれほど国・自治体・近所の人々が「ヤメロ」と言おうが

確実に一定数の〈困ったちゃん〉たちは

マスクもつけずに街に飲食店に観光地に繰り出し

周りの迷惑も顧みず、唾を飛ばして大声ではしゃぐのだ、ということ。

残念ながら、この手の"自分だけは大丈夫!さん"は

社会のあらゆる分野・階層にはびこっている。

それが決して誇張でないことは、この歓送迎会シーズンに続出している

〈集団会食クラスター騒動〉を一瞥しただけも、明らかだろう。

 

で、「幸いにも」と言ってしまっていいのかな・・

上記の〈やんちゃ〉をやらかす、"自分さえ楽しければOK!"的な方々は

オリンピックみたいな《お祭り騒ぎ》が大大大の大好物。

そこへ、たとえ無観客であろうと、世界中のトップアスリートが一堂に会する

4年に1度の特大イベント・オリンピックを、連日テレビ放送すれば。

・・それだけで、マスクを捨てて観光地へと飛び出す〈こまったちゃん〉たちを

全員とまではいかずとも確実に何割かは、自宅に足止めできるのだ!

これを、「感染抑止効果」と呼ばずに、何と呼べるのか。

 

もちろん、圧倒的多数の〈常識ある日本国民〉のみなさんもまた

オリンピックを(テレビ観戦)することで、大きなプラス効果が期待できる。

なにより、一年以上に渡って続く"不要不急の外出自粛"で溜まりに溜まったストレスが

開催中の2週間だけは、相当なレベルまで解消されるのだ。

東京オリンピックまでは頑張って長生きする」と〈生きがい〉に頑張ってきた

お年寄りたちにすれば、まさに"夢がかなう"体験となるだろう。

退屈を持て余した子供たちに不満をぶつけられ

おっかなびっくりの外出を繰り返していたパパママたちにとっても

夏休み最初の2週間、家族そろって自宅で楽しめる「オリンピック観戦」が

一定以上の〈感染抑止効果〉をもたらすことは、間違いない。

なにせ子供たちは、マスクを着用せず(できず)、外出先で同じ状況の子供たちと

ゼロ距離で話し・笑い・接触し・はしゃぎ合うのだから。

 

言うまでもなく、私もまた、

オリンピック開催期間中は無駄な外出を極力控え

連日テレビ画面と向き合う、理想的な〈感染予防生活〉を送ることを、約束する。

 

以上、てっとり早く思い付いた項目だけだが

ごく常識的な範囲内で「東京オリンピック開催によるコロナ感染抑止効果」の

具体例を、挙げてみた。

どうか「オリンピック中止こそが唯一絶対の感染抑止策だ!」みたいな

〈敵を名指しすることで心の平安を保とうとする自己防御心理〉に囚われすぎず

東京オリンピックを開催した方が感染抑止になる』という視点にも留意。

全体を俯瞰した客観的な状況分析によって

ひとりひとりが自分の頭で考え出した〈意見〉を表明していただきたい。

 

なんだか、すごく偉そうな終わり方になっちゃったな、

最後は、三木谷先生への下品なヤジでしめようか。

 

そこまで東京オリンピック中止を訴えるなら

まずはご自身が関わっていらっしゃる球団あたりから活動停止を宣言。

言葉だけでなく自らの行動で、ぜひとも"範を示して"いただきたい。

本気の本気で〈感染抑止〉を目指すなら、スポーツ競技は全部アウトでしょ。

「野球とオリンピックは別物」なんて理屈は、言ったら負けだよ。

 

ではでは、またね。