アロー通り屋台街で冷え冷えビール マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 1日目② Bukit Bintang👣アロー通り屋台街👣Verdant Hill Hotel

2024年3月13日(水)成田🛫バンダリスリブガワン🛫クアラルンプール/KLIA🚆KLSentral🚝Bukit Bintang👣Verdant Hill Hotel

クアラルンプール随一の盛り場ブキッ・ビンタンの「アロー通り屋台街」

 

成田空港からブルネイで飛行機を乗り継ぎ

11時間近くかけて、ようやくクアラルンプールのショッピング・エリア

ブキッ・ビンタン駅に降り立った。

ブキッ・ビンタン駅、夜10時。さて、どうしよう・・・

 

ここからホテルまでは歩いて15~20分程度か。

二人とも機内持ち込みサイズのスーツケースを転がすだけなので

わざわざタクシーを使うほどの距離ではない。

時刻はすでに夜の9時半を回っていた。

常識的に考えれば、まっさきにチェックインするべきだろう。

たが、夜だというのに空気はむわっと身体にまといつき

体感温度は軽く30度オーバー。

おまけに、機内で断酒状態を強いられた反動もあり

身体中が「冷えたビールを飲みたいぞ!」と訴えている。

 

そこへもって、ホテルへ向かう途上に現れたのが

ーークアラルンプールで有数の屋台街だった。

200メートル以上ある道の両側に50軒以上の屋台が並ぶ。

イスラム国家マレーシアでも、ここはアルコールOKの"治外法権"エリア。

テーブルでジョッキを傾ける客も少なくない。

・・・こりゃもう、しんぼうたまらん。

冷えたビールの誘惑に負け、チェックイン前に祝杯を挙げることに決めた。

さて、どの店に入ろうかな。

迷った時の合言葉は「地元民(らしき客)で賑わう店を狙え!」。

相方ともども希望する海鮮系飲食店のなかで、もっとも混雑している店を選び

わずかに空いていた路上のテーブルに腰を下ろした。

マレーシア最初の食事は、巨大な看板に料理の写真がズラリと並ぶ「粗茶食館」。

見上げれば、頭上には魚たちが舞い踊る天の川。

なにはなくとも生ビールを注文し、グビリと喉に流し込む。

定番料理のサテーが到着したところでハッと気が付き、デジカメのシャッターを切る。

実際に食べたのはインゲンの炒めものなど、海鮮以外のメニューが多かった。

ぷっちゃけ、冷たいビールが飲みたかっただけだから、それでいいのだ。

マリンスポーツを楽しむ趣味もないので

暑くてムシムシする東南アジアの旅は、あまり得意ではない。

しかし、この陽気の元で飲むビールだけは別格。

これまでの人生で、心底「うまい!!」と感動したビールとの出会いは

決まって灼熱のハノイやバリ島など、猛暑にげんなりした末の一杯なのだから。

そんなわけで今回も、まさに"期待通り"の激ウマビールに出会えたのだった。

 

ちなみに、マレーシアの飲食代は心配したほど高くなかった

ふたりで三皿の料理と大瓶一本のビールを頼んで、3000円少々。

さすがにイスラム国だけあってピールは安くなかったが

大瓶一本で700円程度だから、日本と大差ない。

旅行者をビビらせる円安も、東南アジアで飲み食いする分には問題なさそうだ。

とにもかくにもビールが旨い! これだけでマレーシアに来て良かったと思えた。

 

気が付けば、時刻は夜10時半。

ぐずくずしてたら日付が変わってしまう。

ほろ酔い気分で(疲れていたからアルコールが回る回る)会計を済ませ

デイパックを背負い小型スーツケースを転がして

大勢の人々でごったがえす屋台街を後にした。

 

あとはグーグルのオフラインマップを頼りに

若いホステスがたむろするマッサージ店や外人客目当てのバーが立ち並ぶ

なかなかいかがわしい裏通りを、ゴロゴロ突っ切り

10分少々で目指すホテルにたどりつく。

旅行会社(HIS)が手配したVerdant Hill Hotel

近くに飲食店は見当たらず、屋台街で食べてきて正解だった。

 

入口の大きなガラス戸を抜け、レセプションに向かうと

待ち受けていたコンシェルジュ?に苦笑された。

明らかにアルコールが入った真っ赤な顔でチェックインしに来たからだろう

これで顔を拭けとばかりに、数枚のティッシュを渡される。

「別に泥酔してるわけじゃないよ。

少量のアルコールでも赤くなる体質なんだから仕方ないだろ!」

なんて英語でスラスラ言えるほど語学に堪能でないから

日本人ならではの微笑で誤魔化してしまう。

ーーこんなだから、日本人はバカにされるんだなぁ。

室内はなかなか広めのツインルーム。

宿泊施設に多くを求めない我らにとっては、十分すぎるレベル。

・・・とはいうものの、明日は早めに荷物をまとめて移動する予定だ。

HISが提供した「マレーシア6日間ツアー」は

このホテルに4連泊するスケジュールだったのだが

"蒸し暑いところにずっといるのは嫌だな~"と思った我らは

2泊分の料金が無駄になるのを承知で

「マレーシアの軽井沢」と呼ばれるキャメロンハイランドに宿を予約。

2・3泊目を涼しい高原で過ごすことにしたのだ。

 

てなわけで、明日は朝からバスターミナルへと直行し

4時間半かけて、200キロ以上北のキャメロンハイランドに行かねばならぬ。

いちおう予定では、バスターミナル10発、現地着14時半の便に乗るつもりだけど

例によって予約は入れてないから、行ってみないとわからない。

はてさて、どうなることやら。

・・この宙ぶらりんな状況を楽しむのもまた、海外旅行の醍醐味だったり。

 

ではでは、またね。