ラマダンに泣いた昼 マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 2日目② TBSバスステーション👣近くの飲食店👣Pak Hailam Kopitian(バスステーション内)🚍キャメロン・ハイランド(タナ・ラタ)

2024年3月14日(木)Verdant Hill Hotel👣マスジッド・ジャメ🚊バンダル・タシク・スラタン👣TBSバスステーション👣近くのランチ店👣Pak Hailam Kopitian(バスステーション内)🚍キャメロン・ハイランド(タナ・ラタ)

結局バスステーション内の店でカリー・ミーを食べる、意外に(失礼)うまかった。

 

スマホのオフラインマップを起動し、近くのレストランをサーチしてみると

鉄道駅を挟んだ向こう側に何軒もの飲食店がリストアップされた。

だがいずれもチェーン店っぽい雰囲気、ローカル色は期待できそうにない。

この程度なら、目の前に並ぶ飲食店で済ませようか・・と落胆しつつ

検索範囲を鉄道駅の反対側に広げてみると

バスステーションの南側、細い道が交錯する住宅街らしきエリアに

ポツンとひとつだけ飲食店のマークが。

店名は(たしか)ローカル色濃厚な「✖✖親子のレストラン」。

営業時間は11時から16時の昼間だけ。

おまけに口コミ評価は4点以上と、他を大きく引き離しているではないか。

 

あいにく店までの経路は表示されず、地図上の場所がわかるだけだが

なに、「地球の歩き方」だけを頼りに1時間以上店を探して歩いた(結局見つからず)

40年前の西安に比べれば、正しい位置関係が確認できるだけでどんだけ助かるか。

しかも、今から行けばちょうど昼前とタイミングもパッチリ。

きっとここでランチタイムを迎えたのも、なにかの縁に違いない。

ーーーよし、ここに決めた!

肩に貴重品バック、背中に準貴重品のバックパック

片手に小型スーツケースを転がしながら、バスターミナルを後にする。

 

とりあえず、店のある東に向かって鉄道駅と並行する連絡通路を歩くことしばし。

近代的なバンダル・タシク・スラタン駅を左に見て進む。

駅の向こうは開発が進んでいるらしく、新しいビルが連なっている。

やがて行く手に大型バスの駐車エリアが見えてきた。

マップ上では、この先に続く道がどこにも記されていなかった。

だが付近の住民の便を考えれば、必ずやなんらかの抜け道が存在するはず・・

行き止まり周辺を見回すと・・・あった、歩道橋だ!

広い自動車専用道路をまたぐ歩道橋をゆっくりと進む。

幸い屋根はあったけど昼近くだけに蒸し暑い!体感気温は35度といったところ。

歩道橋を渡り切ると、眼下には一変して住宅街が広がっていた。

ーーそうそう、こういう雰囲気を求めていたんだよ。

ここまでくれば、目指す店へのルートを間違うこともない。

人っ子一人見かけぬ住宅街を、コロコロと歩いてゆく。

パスステーションから歩くこと十分少々。

道の向こうに、何やら飲食店らしき建物が見えてきた。

間違いない、あの赤い屋根が目指すランチレストランだ!

途中の苦労もなんのその、喜び勇んで近づいていったのだが・・・・

 

なんだか、様子がおかしい。

開放的な店のなかには、人の姿がまるで見当たらないのだ。

・・・ひょっとして、臨時休業なのか?!

営業中と確認したはずなのに、どうしてこんなことに。

・・・ここでようやく「ラマダン」の4文字が脳裏に浮上してきた。

そういえば、昨夜の屋台街も地元の人々でお祭りのような混雑ぶりだった。

あれは、"ラマダン明け"の賑わいだったのか?!

となれば、熱心なイスラム教徒が昼間の飲食店を開けはずもない。

 

イスラム教徒ならではの常識知らずを後悔しつつ

容赦なく太陽が照りつける灼熱の住宅街を、とぼとぼ帰っていくのであった。

それでも帰途、道端で遊ぶ野鳥を発見。転んでもただでは起きない。

でも、よく見ると、口元が「バーカバーカ」と動いているような・・

往復30分弱の灼熱散歩を終え、バスステーション2階フロアへと帰着する。

1階のチケットブースでは、午後便を求める人たちで混み始めていた。

ぐるりと連なる7~8軒のレストランの中で、一番賑わっている店に入った。

Pak Hailam Kopitianというマレーシア料理の店。

とりあえず冷たいものをと、ライムジュースっぽいものを頼む。

メインは、お品書きの一番上に載っていたお薦めの「カレーラクサ」。

口コミ評価はあまり高くなかったけれど

猛暑の中を歩いたおかげか、食事も飲み物も美味しくいただくことができた。

 

ゆっくりカレーラクサを食べ、ドリンクでのどを潤しているうち

あっという間にバスの出発時間が近づいてきた。

念のため、出発30分前にプラットフォームへと降りていく。

(ゲートでチケットのチェックがあり、30分前にならないと通してくれない)

10分前には大型バスが到着、スーツケースをカーゴに預け乗車する。

ここから終点タナ・ラタ(キャメロンハイランド)まで、4時間半のロングドライブ。

ちなみに料金は1300円少々。

空港から市内までの列車が1600円弱なので

30分ちょっとの特急列車がいかに割高かが実感できる。

おそらくこちら(パス料金)のほうが、マレーシアの平均的な運賃なのだろう。

4日後に市内から空港に帰るときは、迷わずパス便を選ぶことにしよう。

一番前の左窓側席を確保できたので、進行方向の車窓風景もバッチリ撮れる。

 

13時30分、"マレーシアの軽井沢"に向けて大型バスは走り出した。

終点タナ・ラタへの到着予定時刻は、18時17分。

明るいうちにホテルに行きたいから早く着け~っ!・・と背後から念を送る。

 

ではでは、またね。