2023年11月30日(木)露台部落🚐屏東バスターミナル👣福記饂飩👣中央市場👣秋林牛乳大王👣屏東駅🚃台南駅👣鐵道大飯店👣赤嵌楼👣神農街👣梅鑫海産店
安くておいしいシーフードは「梅鑫」にお任せあれ
歩き疲れたら、電車やバスに乗ってひと休み。
当たり前かもしれないが、この繰り返しが楽に旅するための必勝パターンだ。
この日も屏東でたっぷり食べ歩きした後、電車に揺られて次の目的地・台南へと移動。
地元の人々が交わす台湾語をBGMにうつらうつらしていたら
あっという間に着いてしまった。
15時半、台南駅着。これは正面から駅舎&駅前広場を撮影したもの。
高雄と違って、ここはまだ昔ながらの佇まいを残していた。
この日の宿は、ザ・駅前ホテルと呼びたい「鐵道大飯店」。
建物こそ古いものの設備は充分。スタッフ(若い女の子が多い)の対応もテキパキ。
何よりバスタブ付きツインルームで3千円台半ば、というお手頃感が嬉しい。
部屋に荷物を置き、明るいうちにと台南の街に繰り出した。
最初に向かったのは、古都台南のシンボルともいえる赤嵌樓。
17世紀、オランダ統治時代に建てられた城塞だ。
以前にも台南に宿泊したことはあったが、その時は観光スポットをスルー。
食べ歩きに終始していたので、今回ぐらいは「正しい観光」をやろうと思った次第。
入口で入場料70元(300円ちょっと)を払い、いざ敷地内へ。
台湾の英雄・鄭成功(日本生まれ)も拠点にしていたという城。建物自体は小ぶり。
今のところ、入場見学ができるのは手前に建つ「海神廟」のみ。
屋根の突端を飾るのは、龍かはたまた波しぶきか。
立派な額がかかった入り口。内部は展示室になっている。
中央には風神雷神を思わせる像が屹立する。後ろの掛け軸は鄭成功かな?
建物中の片隅には、様々な願い事が記された木簡が鈴なり。
二階はがらんとしており、展望台としての役目を果たすのみ。
その二階からの眺め。薄赤く染まった雲が空を包み込んでいた。
見上げると、庇の裏には流れるような木目が。
おねだりっぽい表情の狛犬?に別れを告げ、赤嵌樓を後にした。
歴史的に重要な史跡より、街なかの廟のほうがグッとくる。
これは市場の奥に祀られていた水仙宮(たぶん)。
誰かは知らぬが、ドラゴンを背負ったご利益ありげな髭の神様。関羽か。
ノスタルジックな小路、神農街。清朝時代の家並みに明かりがともる。
絵になる店が並ぶけど、眺めるだけで通り過ぎる。
ショッピングそっちのけで、家ごとに意匠の異なる提灯が気になった。
ずっと見上げていたので、首が痛くなってきた。
かれこれ2時間近く歩き回っただろうか、そろそろお腹が空いてきた。
今夜の店は、すでに決まっていた。
魚介類を食べたいと両者の意見が一致したので、繁華街の西にある海鮮料理店へ。
神農街にほど近い場所に目指す店を発見。
角の家ではなく、その先。横長の光る看板が突き出ている、あそこだ。
その名もズバリ、梅鑫海産店。新鮮な魚介類をその場で調理してくれる店だ。
開店間もない頃合いで、歩道に並んだテーブル席はより取り見取り。
いかにも「老舗」というたたずまい。こいつは期待できそうだ。
エビは高雄で食べたから、今回はイカをメインに指名する。
まだ生きているエビを指さして、「炒めてほしい」と伝えたら
「炒めるなんてもったいない!サッと茹でるだけで充分」と返された。
ーー待つことしばし、登場した"茹でイカ"は確かにブリップリで旨味たっぷり!
右手の「貝のしょうゆ漬け」も、ピリッと美味でビールが進むこと。
これ以降、飲み食いに夢中になった。
気づいたときには、半分以上食べ掛けの皿ばかりが目の前に。
あまり美しくないとは思いつつ、記録のためにシャッターを切る。
大アサリの炒め物と、青菜炒め。それぞれエッジの効いたいい味だった。
小一時間ほど食べ続けたろうか。
これ以上は入らないというところで、席を立つ。
料金は〆て5000円少々と、海鮮料理にしては格安だった。
夜7時前。すでにテーブルは地元客でほぼ満席。そりゃあ人気出るよな。
ともあれ魅惑の街・台南の夜は、まだ始まったばかり。
ではでは、またね。