ルカイ族の村・霧台(ウータイ)へ 台湾南部うたた旅 2023.11.27-12.2 3日目/高雄⇒屏東⇒霧台③ 屏東バスターミナル🚐霧台部落👣霧台山豊民宿

2023年11月29日(水) 河畔文旅l👣興隆居👣台鐵高雄駅🚃屏東駅👣屏東バスターミナル👣屏東散策(慈鳳宮/菜寮豆花/勝利星村)🚐露台部落👣露台山豊民宿

ルカイ族の生活用品を集めた魯凱文物館。素敵な髪飾り?の肖像が迎えてくれる。

1日2本(たぶん)しかない霧台部落行き直通パス。始発で乗ったのは、総勢4名。

ろくに写真を撮ってなかったので、もっかいここからスタート。

 

乗車時、運転手に「霧台(ウータイ)まで行きます」と声をかけると

ここに記入するようにと、「入境者名簿」を手渡される。

露台部落は少数民族自治区扱いのため

立ち入る場合、パスポート番号など個人情報を記入する必要があるのだ。

・・といってもほぼ形式だけ、その後はほぼノーチェック。

 

定刻11時47分、我々以外は小さな子供を連れた若い女性を乗せてパスは出発した。

1時間半近くかけて山奥の集落を目指す、険しい山道は酔い止め薬が必須!

という噂だったので、どんなアドベンチャーかと思いきや。

30分経っても相変わらず平地の街なかを、ちょこちょこ走るばかり。

そりゃそうか、路線バスだもんな。

終点までの最短距離を突き進むわけではなく、様々なポイントに寄り道していく。

その間、数人の利用者が乗り降りするものの、みな席の温まる間もなく降りていった。

※バスターミナルで確認したところ、住民が利用する路線バスとは別に

 事前予約制の〈屏東と霧台を往復する日帰りツアーバス〉が運航されており

 自力移動じゃない観光客の大多数は、それを利用して霧台を訪れているとのこと。

 わざわざ時間のかかる路線バスで霧台を目指す"もの好き"は、圧倒的少数派。

 効率よく観光地巡りをしたい方は、そちらをどうぞ。

 

ときおりヤシ畑が車窓に流れる以外、ごく普通の景色が続いていた。

 

結局、出発後1時間近くは、起伏のない郊外を延々走り続け

その後しばらくして、ようやくバスは霧台へと向かう山間部への入口

三地門(サンティーメン)と呼ばれる観光地に到着した。

ここは、少数民族パイワン族ルカイ族)が多く住む地域。

様々な施設が揃うスポットで、日帰りバスツアーも2時間ほど観光するようだ。

路線バスは無人の停留所をあっさり通過、すぐに曲がりくねった山道を登り始めた。

気が付けば車内の乗客は始発時と同じ、母子二人と我々の合計4名だけ。

 

数分後、路上に横棒を渡したゲートを通過する。

いよいよここからが、ルカイ族自治区だ。

三地門を過ぎると、あっという間に道の左右が深い緑に包まれた。

あれよあれよという間に、標高を稼いでいく。

険しい山肌を、曲がりくねっ細い道が刻んでゆく。

確かに乗車中は、前評判通り右に左に大きな蛇行を繰り返すものの

インドや東南アジアの奥地と違い上下動はほとんどない。

開けた窓から吹き込む心地よい風を浴びながら

酔い止め薬を飲む必要ななかったな~と、ちょっと拍子抜け。

 

到着予定時刻まであと5.6分という頃。

バスは左右に店が立ち並び、多くの観光客がたむろするエリアに入った。

すげー、こんなに人気のある観光地だったのか!

と驚いたのもつかの間、バスはそのまま走り続ける。

そして、先ほどよりさびれた感じの家々が立ち並んだあたりで停まった。

始発から一緒に乗っていた母子が、運転手に挨拶して降りてゆく。

予定時刻ピッタリの13時24分、どうやらここが終点・霧台部落らしい。

独りで長時間頑張ってくれたた運転手に感謝の言葉を告げ、我々もバスを降りる。

さっきの観光地?は何だったのかーーーひと気の少ない終点・霧台部落にて。

 

ルカイ族のラインダンス?が旅人を迎える。

とりあえず今夜の宿を目指し、急な坂道をえっちらおっちら。

特徴的な石造りの家を仰ぎ見ながら、登り坂を進むこと数分。

ちょうど登りきったところに、モダンな住居が。

本日の宿、霧台山豊民宿。

もひとつ先の玄関口で声をかけると、そこがオーナーの自宅だったらしく

すぐ40代程の女性が出てきて、宿泊手続きへ。

チェックイン(15時)より1時間半近く早かったが

そのまま、部屋まで案内される。

しかも、この日の宿泊客は我らだけだからと

一番広いファミリールームへ"無料グレードアップ"を勧めてくれた。

結局、5つの個室がある2階建ての住居を

ふたりきりで独占できたのだった。

 

実は、集落の中には数軒の民宿が確認できたものの

ネット予約ができたのは、ここ一軒のみ。

おまけに、今回の旅で一番高い宿泊費(9000円以上)とあって

他にも選択肢があったら・・と、やや釈然としない気分だった。

※ちなみに高雄と台南のホテルは1泊3000円台。

しかしオーナーの奥さんの"大サービス"で、その不満も一気に解消。

(たまたま空いてたから、に過ぎないんだろうけど)

 

ともあれ、5~6人は泊まれそうな広いファミリールームで

広げた布団の上に寝転がり、思い切り手足を伸ばして旅の疲れを癒すのだった。

 

ひと休みした後は、いよいよ霧台部落の探検(散策)だ!