"アンチ辻村"でも『ぼくのメジャースプーン』は必読 先月(2024年1月期)読んだ&揺さぶられた本 MakeMakeの読書録

1月28日から31日まで沖縄に行っており、一週間ほど休んでいた。

懲りずに再開したい。

まずは月末&月頭恒例の「読書録」だ。

ちなみに、今月読了した本は以下の通りである。

 

2024.1

★★『ぼくのメジャースプーン』『名前探しの放課後㊤㊦

★★『ロードムービー辻村深月

★『Re:ゼロから始める異世界生活』※㉚/㉛㉜短編集⑧ 長月達平

★『倒れるときは前のめり ふたたび』有川ひろ

★『月夜の散歩』角田光代 ●『これでもいいのだ』ジェーン・スー

●『ニッポンぶらり旅 山の宿のひとり酒』太田和彦

昨年末に引き続き、読書ペースが落ちている。

(実は苦闘中のノンフィクション作品がある。無事読み終えたら紹介しよう)

 

〔コミックス〕(※は再読以上)

★『ばらかもん』①-⑱.⑱+1.⑲[⑲のみ初読]ヨシノサツキ

★『はんだくん』①-⑦〔全巻既読]ヨシノサツキ

遅ればせながら19巻が発売されていたことに気づき、最初から通して読み直す。

が、これまた超スローペースで、まるまる1ヵ月かかってしまった。

 

結果、《今月揺さぶられた本ランキング》は

【小説】①『ぽくのメジャースプーン』『名前探しの放課後』『ロードムービー

      辻村深月

   ※複数の作品を発表している作家の場合

    原則として出版された時間順に読むことにしている。

    数十作もの著作を出している辻村深月の場合も例外ではなく

    デビュー作『冷たい校舎の時は止まる』から読み始めた。

    しかし彼女の初期作品の場合、ストーリーそのものは面白いものの

    イジメなど重くて暗い題材がピックアップされており

    いまひとつ充実した感触を得られずにいた。

    ところが、同じようにしんどい話題を中心に据えながらも

    『ぼくのメジャースプーン』あたりから、読後感が抜群に良くなった。

    おかげで"続編"とも言える『名前探しの放課後』上下巻を一気読み。

    余勢をかって『ロードムービー』にまで手を出してしまった。

 

    どれも十年以上前に出た作品なので、今さら感動するのも遅きに過ぎるが

    それでも、声を大にしてアピールしたくなる。

    なんてすごいんだ、辻村ワールド!!

    もしかしたらデビュー後の1、2作だけ読んでみて

    「辻村深月って、なんか暗くていまいちピンとこないな~」と決めつけ

    その後の作品から遠ざかってしまった方は

    どうか"騙された"と思って『ぼくのメジャースプーン』だけ読んでほしい。

    きっと、続編?の『名前探しの放課後』も読みたくなるはず。

    なぜなら、辻村ワールドでは登場人物がオーバーラップするのだから。

 

    嬉しいことに、我が家の本棚には

    未読の辻村深月作品20冊(全部文庫)がズラリと並んでいる。

    これから順番に彼女の著作を楽しめるとは、なんと幸せなことだろう。

    ・・・とはいえ次いつ読めるのか、読書計画はサイコロ任せ。

    次回の"辻村デー"はいつになることやら。

 

【小説以外】①『月夜の散歩』角田光代    

   ※メッセージ性が強く、主義主張をドン!と打ち出す『耐えれるときはーー』も

    心に残る作品だったが、出だしから悲しい事件が相次いだ今年の年頭は

    どってことない暮らしの幸せ(&不幸せ)を"へらへら"綴ってくれた

    角ちゃんの日常エッセイに軍配を挙げたい。

    ・・・ホンット、みんな弱ってんだからさ、もっと労り合おうよ。

    

【コミック】※「半田祭り」に終始したので、今回は順位なし。

 

ではでは、またね。