霧台の朝、天空のひなたぼっこ 台湾南部うたた旅 2023.11.27-12.2 4日目/霧台⇒屏東⇒台南① 霧台部落🚐屏東バスターミナル👣屏東散策

2023年11月30日(木)露台部落🚐屏東バスターミナル👣屏東散策

石造りの長老教会は、霧台集落の中央に鎮座していた。

 

朝7時すぎ、ノックの音に部屋のドアを開けると

宿の女主人が笑顔で挨拶し、手に提げていた紙袋を差し出した。

受け取って中を覗いてみると、包子と豆乳のセットがふたつ。

宿泊料金には含まれていない朝食を、親切にも買ってきてくれたのだ。

思わぬサービスに驚きつつ、ありがたくいただく。

しかもその結果、朝の散歩までのんびり楽しめることに。

屏東行き直通バスの第一便が出発する9時37分まで

1時間半以上の余裕ができたのだ。

善は急げと手早く荷造りを終え、準備万端の状態で宿の外へと繰り出した。

宿を出て左を見ると、青空をバックにそびえる長老教会が。まずはあそこを目指すか。

暖かな日差しが降り注ぎ、満開の花が彩を添える。これぞ桃源郷

花の正体はムクゲ? 夏の花のはずだが、この日は11月最終日だった。

朝日を背に受けそそり立つ長老教会の威容。キリスト教と土俗宗教が合体?

石柱の頂に鐘を手に立つのは、ルカイ族の戦士っぽい。

入口の扉が開いていたので見学自由かと思って入ってみたら

掃除中のオバサンに見つかり、手ぶりでダメダメ!と追い返された。

さすがに朝8時半は準備中だったか。残念。

教会内の見学は諦め、集落を取り巻く道路をぷらぷら歩く。

坂道の側壁上に丸い壺が並ぶ。その向こうには中央山脈の緑が連なる。

 

カラフルな色どりの民宿(カフェ)を発見。こんな素朴な宿にも泊まってみたかった。

屋根の上には槍を手にしたルカイ族の戦士が。

 

日向ぼっこ気分でのんびり集落内をひとめぐりしたら、早くも時刻は9時間近。

ちょっと早いけど、バス停に向かおうか。

荷物を宿の外に出し、女主人にカギを返してチェックアウト。

ふと目をやると、足元の縁側でトノサマバッタ?が日向ぼっこ。気持ちよさそう。

そのままスーツケースを転がし、露台集落の広場へ降りてゆく。

左手には赤と緑の文物館。たくさんの原住民に見送られている気分だ。

隣接する小学校に前には、これまたカラフルなマイクロバス。

広場の勇者たちにも、サヨウナラ。

どこを見ても美しい、朝の露台。やっぱり日帰りにしなくてよかった。

 

そのまま広場に続く階段を下りてゆくと、すでに路線バスが停車中。

荷物と一緒に無人の車内に乗り込み、窓側の特等席で出発を待つことに。

昨日夕食をとった展望カフェ。朝9時過ぎから店を開け、観光客を待っていた。

奥を見ると、果物を載せた皿がずらりと並ぶ。

昨日は売り切れて食べられなかった地元名産のスイーツだろうか?

もう少し時間があれば注文できたのに・・残念。

 

直前になって、地元の人ふたりが乗車。

行きと同じ総勢4名を乗せて定刻9時37分、バスは出発した。

つづら折りの道が続く険しい渓谷を、バスはスイスイと降りてゆく。

後ろに誰もいないので、窓を開けて爽やかな朝の風を浴びる。

青い空と白い雲、緑の山並み。街なかもいいけど、やっぱ田舎は最高だ。

30分少々で山を降り、ときおりヤシ林が広がる平地を走ること1時間。

時刻表通り11時20分過ぎ、無事屏東パスターミナルへと帰着する。

この日の宿泊地は、台南。

普通列車に乗っても、1時間半ほどしかかからない。

となれば、まずは腹ごしらえ。

鉄道駅の荷物預り所にスーツケースを預け(さすがにバス案内所は遠慮した)

身軽になって、グルメタウン屏東の街へと繰り出した。