2022年5月10日(火) 日光湯元温泉🚌赤沼👟戦場ヶ原👟赤沼
まさかまさかの「通行止め」。それも1日前から、なんて・・
朝起きると、窓の外には見事な青空が広がっていた。
どうやら今回も、旅先での"お天気運"は健在だったらしい。
上機嫌で朝食を済ませ、9時過ぎに宿を出発。
昼過ぎまで車を停めておくことを宿の人に伝えてから
徒歩五分ほどの湯元温泉バスターミナルへと向かう。
朝いちばん、宿の外の光景。なにはなくとも五月晴れ!
空の蒼と桜の桃が、目に眩しい
いくら近づいても食事に夢中。誰かが飼っているのか?
途中、人慣れした野良シカ?に遭遇したり
綺麗な桜の花を見上げたりしつつ
広い駐車スペースのあるバスターミナルに到着。
同じように先日泊で戦場ヶ原を目指す数組の旅行者とともに
やってきたバスに乗り込み、9時20分定刻に出発する。
9時15分、バスがやってきた。
車窓に湯ノ湖。またここに戻って来るよ。
途中、光徳牧場に寄り道しながら自然研究路入口のバス停・赤沼で下車。
絶好の行楽日和にルンルン気分(ふるっ)で、戦場ヶ原に入ってゆく。
ゴールデンウィーク後ではあったが、現地は春を迎えたばかり。
訪れる人の数もまばらで、我らが大好きな"静かな山歩き"が満喫できそうだ。
木道の上を進み、いざ戦場ヶ原へ!
ところが、五分ほど歩いて湯川沿いに進む自然研究路の入口に着いたとき
そこに待っていたのは、『通行止め』の看板だった。
遊歩道整備のため、途中で行き止まりになっていたのである。
しかもその対象期間は、5月9日から10月まで。
ゴールデンウィーク終わりの昨日、始まった工事であった。
・・・・やられた。
「奥日光 歩道案内図」の下に、無情の〈通行止め告知)が!
さて、どうしようか。
自然研究路をパスして、小田代原からぐるっと大回りするルートも頭に浮かんだ。
とはいえ、戦場ヶ原といえば、なんといっても自然研究路。
個人的には大学一年の合宿以来、実に45年ぶりのリトライなのだ。
途中で引き返すとしても、やはり行けるところまで行ってみたい。
相方もそれで構わないというので、とにかく自然研究路づたいに足を進めてゆく。
数分歩いたところで、前方から戻って来る男性がいたので
どこまで行けるのか声をかけてみた。
すると、真ん中あたりの橋の手前まで大丈夫とのこと。
途中に展望台もあるので、眺めも十分楽しめると教えてくれた。
それなら、まあいいか。
気を取り直して、さらに前へ足を運ぶ。
バードウォッチャーは、ほぼ全員が単独行動。生粋のローンウルフなのだ。
辛うじてファインダーに収めた一枚。何の鳥かは存じませぬ。
これは、リンドウ?・・なわけないか。たぶんスミレ。
途中の川沿いで、大きな望遠レンズ付きデジカメを首から下げた
バードウォッチャーたちと、何度もすれ違う。
ほとんど木の葉が茂っていないこの時期は、野鳥の撮影に最適なのだろう。
実際、至るところから小鳥のさえずりが聞こえてくる。
とはいえ大部分は高い梢に停まっており、確認するだけでもひと苦労。
それでも、昔は望遠レンズを背負って山登りしていただけに
枝の間を行き来する小鳥の影が気になって仕方ない。
幾度か足を止め、チャレンジはしてみたが
なにせ武器は安物のデジカメのみ、12倍ズームがいいっぱい。
結局、撮れた! と満足できるほどの成果は得られなかった。
奥日光のシンボル、男体山。斜めの白雲が花を添える。
途中、幾度も左の「立札」に遭遇。・・わかってるってば。
新緑の木の芽が、やたら気になる。
展望台からの眺め。・・さすがは、戦場ヶ原。
そうこうするうちに、左右の木立が徐々に途切れ
青い空の下に広がる戦場ヶ原と、それを取りまく山々の連なりが飛び込んでくる。
とりわけ、東にデンと鎮座する男体山の威容は群を抜いていた。
ーー確かに、これは絶景だ。
ついに出た。もう、戻るしかない。
思ったよりずっと奥まで歩けた。人も少なく、快適、快適。
残念ながら、その後ほどなく
自然研究路を3分の2近く進んだ青木橋の手前で
無情の「通行止め」看板に行く手を阻まれてしまったものの
予想外の好天にも恵まれ、十二分に"戦場ヶ原再訪"を堪能することができた。
コケ? それともキノコ?
若芽の緑が、眼に沁みる
その後、行き止まりから引き返す途上では
ますます野鳥探しや花探しに足を止めることが増えてしまい
出発した赤沼に戻ったのは、11時近くのことだった。
当初立てた予定通り、「お昼過ぎまでに車(宿)に戻る」という方針に従うなら
ここで戦場ヶ原散策は切り上げ、湯元までバスで直行するのが得策だ。
しかし、なんだか全然歩いた気がしない。
せっかく晴れたのだから、多少遅くなったとしても
ここはめいっぱいウォーキングを楽しむのが、正解ってもんだ。
そこで、急遽「第二次戦場ヶ原散策」を立案した。
具体的には、11時09分発のバスで戦場ヶ原の横っ腹にあたる光徳入口まで移動。
そこから、斜めに切り込む形で戦場ヶ原を横断。
迂回路を経由して、小滝~湯滝~湯ノ湖畔と歩き繋いで
宿の前まで戻って行こうという、作戦だった。
幸い、バスの予定時刻まで10分たらず。
所要を済ませて停留所に立つには、ちょうどいいタイミングだ。
さんさんと降り注ぐ陽射しの下、見事な円錐形を描く男体山を眺めながら
中禅寺湖から登って来るバスを持つのだった。
つい何枚も撮ってしまった男体山。
バスを待つ間、山頂にズーム。まだまだ雪景色だ。
ではでは、またね。
徐々に木立が途切れ