高雄・鹽埕(イェンチェン)のディープな夜 台湾南部うたた旅 2023.11.27-12.2 1日目/羽田⇒台北⇒高雄 羽田空港🛫松山空港🚇台北駅🚆高雄/左營🚇鹽埕埔👣河畔文旅👣29号各式小炒👣文武聖殿👣河畔文旅

2023年11月27日(月)羽田空港🛫松山空港🚇台北駅🚆高雄/左營🚇鹽埕埔👣河畔文旅👣29号各式小炒👣文武聖殿👣河畔文旅

提灯を見下ろす2体の巨人!? 夜の高雄・鹽埕(イェンチェン)はほとんど"異界"

 

5年ぶりのラオスに続き、4年ぶりの台湾旅行。

たぶん7or8回目になるので、記憶に新しい東海岸と北部はパス。

一度しか訪れていない高雄など南部を中心に回ることにした。

 

例によって朝イチのリムジンバスで羽田空港へ。

事前のネット予約が必要なった分メンドイが

それでも空港までパス一本で済むのは、めちゃ楽ちんだ。

発車後、50分ほどで空港第三ターミナルに到着。

カウンターがオープンするまでちょっと待ってから搭乗手続きを済ませ

あとはスカイラウンジでのんびり過ごした。

今回登場したのは、エバー航空BR189 羽田1025発⇒台北松山空港1325着という便。

幸い48時間前に始まるウェブチェックインで、二人とも窓側席を確保できた。

搭乗後、外の景色を眺めながら離陸時間を待つ。

円安&サーチャージ高で欧米便はしばらくお預け。待ってろ、ルフトハンザ。

タキシング開始。いつもこの瞬間はワクワクドキドキ。

アッという間にベイブリッジが後方に過ぎてゆく。

お目当ての富士山は、ほんのり雪化粧。

よく見ると、白い薄手の帽子をかぶっていた。

あの雲は、頂上からはどんな風に見えるのかな?

その後も、機内食をパクつきながら日本列島遊覧飛行を楽しむ。

着陸案内のアナウンスで目覚めると、早くも機体は台北上空。

東京都どこか似ている高層ビルの街並みが見えてきた。

でも台北の場合、暑いせいなのか白っぽい屋根が多い気がする。

市を縦断する淡水河を越えれば、あっという間に松山空港だ。

一度も泊ったことがない台北のシンボル・圓山大飯店が目の前に。

こんなご時世だから、居並ぶ軍用機にも注目してしまう。

ともあれ何事もなく松山空港に到着。

その後、入国手続き・荷物のピックアップなどを経て空港の外へ。

以前の旅行で余っていた300ユーロを台湾ドルに両替(円安だからね)

ICカードにチャージを済ませ、松山機場⇒忠孝復興⇒台北車站とMRTを乗り継ぐ。

高鐵窓口で予約券とパスポートを提示して高速鉄道の乗車券をゲット。

日本の新幹線そっくりの車内で1時間半ばかり過ごせば

あっさり高雄の玄関口・左營駅に到着した。

どこの国際空港に着いたのか? と勘違いしそうな左營駅コンコース。

駅に限らず、ここ数年の台湾は建築ラッシュ。日本よりずっと景気もよさそうだ。

早くも時刻は16時半過ぎ。急げ急げとMRT駅に降りてゆく。

左營駅から美麗島で乗り換え、ホテル近くの鹽埕埔駅に到着したときには

すでに日はとっぷりと暮れていた。

で、駅を出てホテル目指して歩き出す、その目に飛び込んできたのが、これだった。

大通りの彼方にそびえる2体の"巨人"・・・いったい、何者?

どう見ても「人の姿」だ。5年前、芸術特區で見た人物像に似てるような・・。

 

首をひねっていても仕方ないので、とりあえずホテルを目指すことに。

今回、高雄のホテルは、はっきり言って「値段」で選んだ。

バスタブ付きのツインルームが、2泊で7200円。

台北市内だったら、どんなに安くても1泊5000円は下らない。

そんなわけで、多少交通の便が悪いとか設備がボロいのは織り込み済みだった。

鹽埕埕駅から徒歩10分ほどの河畔文旅(The Rivero Hotel)。

予想より広くて清潔な部屋で、しかもバスタブ付き。

申し訳ないほど、お手頃価格の宿だった。

 

チェックインを済ませ部屋に荷物を放り込むと、すでに時刻は18時過ぎ。

休む間もなく夜の街へと繰り出していく。

目的は、もちろん晩飯だ。

実は今回の旅の"裏テーマ"は、大衆食堂を味わい尽くそう!

 

たまたまホテルから徒歩圏だったこともあり

まずは高雄の下町・鹽埕周辺にある安くて美味しい(人気の高い)大衆食堂のひとつ

を目指してみた。

観光地でも何でもない通り伝いにふらふら歩いていくと・・

目指す店、29号各式小炒を発見。

麺・粥・炒飯などがメインの料理。妙に評判が良かったので、ここに決めた。

通りに並んだテーブルにつき、メニューを手に悩みつつ注文する。

まずは定番、空心菜炒め。ニンニク香るシンブルな塩味が、たまらない。

アサリスープと海鮮チャーハンも絶品。これこれ、台湾の味だよ~!

あいにく酒類は販売していない(台湾で酒を提供する飲食店は限られている)ので

珍しくアルコール抜きのディナーとなった。

行きの機内でワインを飲んだから、ちょうどいい塩梅だった。

 

大満足で店を出る(料金も千円台)。

せっかくなので高雄の下町・鹽埕(イェンチェン)の夜を探検?に出発。

地元で評判の店をいくつか覗いてみる。明日の晩はここにしようかな・・

なんて呑気に歩いていたら、いきなりきらびやかな場所に出た。

通りの向こうに、キンキンギラギラの・・寺院? 

光り輝く門の上辺には、「文武聖殿」と記してあった。

後で調べてみたら、学業方面でご利益のあるところらしい。

日本の寺院とはかけ離れた、ドギツイほどのネオンサインが台湾式?

奥に鎮座する"御本尊"も、神様というより閻魔っぽい。あ、閻魔も神様だっけ。

賑やかだな~と思ったら、左手2階の舞台?で何やら芝居を上演中。

路上に並べた一列の椅子が客席。2人ほど座って眺めていた。

少ない観客もなんのその。ゴージャスな衣装に身を包み熱唱する歌姫?

どう考えても興行ではなさそうだし、ひょっとしたら歌を奉納しているのかな。

ともあれ、謎に満ちた文武聖殿門前の光景だった。

その後、鹽埕名物の「路地」も覗いてみたけど、見事に真っ暗。

おそらく夕方で店仕舞いするのだろう。明日また立ち寄ってみるか。

なんとも不気味な文武聖殿の光景を脳裡に焼き付け、格安ホテルへ帰還。

早朝からの移動続きで、もはやヘトヘト。

バスタブの湯にゆっくり漬かって、今日は寝ることにしよう。

 

ではでは、またね。