2023年10月4日(水)+5日(木)
サイナムカン・リバー・ビュー👣国立博物館👣Saffron Coffee👣The Belle Rive Terrace🚙ホテル経由ルアンパバーン空港🛫ハノイ・ノイバイ空港🛫成田空港🚍自宅
入道雲?立ち上がる青空のもと、滑走路で待つレシプロ機のもとへ。
アイスモカと木陰でクールダウンできたので
もうちょっと散歩してからお昼ご飯にしようと思ったのだが
路上に出たとたん、猛烈な陽射しが降り注いできた。
うんざりするような暑さの中でも、植物たちは元気いっぱい。
まばゆいほどの色彩に、性懲りもなくレンズを向ける。
葉影に隠れてひっそりと咲く紫の花。キミも直射日光は苦手なのかな?
家の庇や木々が作る日陰をたどるように、メコン川沿いの道をふらふら歩き
グーグルマップで見つけたテラスレストランに入る。
予定より少々早かったが、これ以上炎天下をさ迷う気にはなれなかった。
店の名は、The Belle Rive Terrace。
メコン川の展望が自慢の、典型的な観光客向けレストラン。
幸い店内は空いており、奥まったテーブルに一組の客がいるだけ。
眺めのいい席を選んで座り、さっそく看板メニュー?のモヒートを注文した。
ミントの葉がどっさり入ったラム酒ベースのモヒート。キューバで何倍飲んだことか。
涼しい日陰の席から、メコン川を臨む。このゆったり感じがたまらない。
・・などと寛ぎかけた矢先、唯一埋まっていたテーブル席の客が大声で喋り始めた。
例によって、中国人の4人組だった。
こんなに静かな場所だから、普通の声で話せば充分聞こえるはずなのに
なんでこの人たちは周囲を威圧するように声を張り上げるののか。
海外のこじゃれた飲食店に入ると、高確率でこの手の傍若無人な旅行者に出くわす。
周りの迷惑を少しも顧みず、無用などら声でまくしたて、ガハハと笑い飛ばす。
店のスタッフを呼ぶ時も居丈高で、使用人に対するような命令口調だ。
自分たちが"嫌われる観光客"を演じていることに、どうして気付かないのだろうか。
・・そのくらい自己主張が強く、バシバシ言い負かせるような人でなければ
過酷な国内競争を勝ち抜き豊かさを享受できないのかもしれないけど。
せっかくのリラックス気分を邪魔されたイライラから
八つ当たりに近い脳内批判を展開するうち
有難いことに、ちょうどメインデッシュが登場する頃
くだんの中国人客たちは会計を済ませ、店を出ていった。
ーーーー残るは、梢を揺らすそよ風の音だけ。
メコン川を眺めながら、この旅最後の"リゾートランチ"に舌鼓を打つ。
食べた料理は、サテとソムタム(パパイアを使ったサラダ)のカレー。
観光客向けに癖のない味付けで
個人的には、初日に入った大衆食堂(ローカルレストラン)の方が旨かった。
あれこれケチを付けたけど、静かで居心地が良く店内も空いていたので
食事を終えた後も1時間ほど、本を読んだりまったりと過ごす。
結局、店を出たのは午後2時少し前のこと。
あとはホテルで荷物をピックアップして、空港に向かうのみ。
みたび灼熱の路上へ。木陰を伝いながら客待ちしているトゥクトゥクを探す。
ようやく暇そうなトゥクトゥクの運転手を見つけ
ホテル経由で空港までの料金を交渉する。
運転手の言い値は10000キープ(750円程度)、ちょっと高いなぁ。
なんとか90000まで値切ったところで、暑さに負けて商談成立。
その場で後部座席に乗り込み、走り出したトゥクトゥクの風を浴びる。
出発と同時にラオス製の"天然扇風機"が起動・・めちゃくちゃ気持ちいい。
トゥクトゥクに乗った場所からホテルまでは、直線距離で200メートルほど。
南東に延びる道を行けばあっという間に到着するのだが
なぜか車は南西方向に向かって走り出した。
そのまま旧市街中心部を経由して右折を繰り返し
5分以上余計にかかる時計回りのルートで、ホテル前の路肩にたどりついた。
実はルアンパパーン旧市街を取り巻く大通りは、どれもが一方通行。
歩けば200メートルで済むホテルへ前に車を停めるためには
わざわざ旧市街を半周しないければならなかったのだ。
ようやくホテル前の路肩に到着したトゥクトゥク。
ここから空港を目指すためには、
さらに大回り(今度は旧市街を完全に一周)せねばならないのだ。
これらをプラスした全走行距離を考えると、10000キープは決して高くない。
ホテルに預けておいた荷物をトゥクトゥクに載せ
遊覧周遊バスのように、再度ルアンパパーン旧市街をぐるっと大回り。
10分以上の時間をかけ立ち並ぶ寺院やメコン川を眺めたあと
ようやく空港に向けハンドルを切るのだった。
ナム・カーン川に架かる橋を渡る。すでにトゥクトゥクは15分以上走っていた。
川を渡ってさらに15分ほど走り続け、ようやくルアンパパーン空港に到着。
おつりはいらないと、運転手に100000キープ札を渡して別れる。
出発3時間ちょい前の空港内。搭乗手続きも始まっておらず、閑散としていた。
時間つぶしに売店を覗くが・・予想通り、料金設定は市内よりやや高め。
その後、搭乗手続き、手荷物検査、パスポートコントロールと
すべてがのんびりゆったりしたペースで進んでいく。
離陸時間まで45分と迫ったころ
待合室のドアが開き、「こちらへどうぞ」と手招きされる。
出てみると、滑走路のかなたに来た時と同じレシプロ(プロペラ)機の姿が。
どうやら、あそこまで歩いて行くらしい。
いまだ強い陽射しを浴び、搭乗機目指してラオス最後の"ひと歩き"。
どこまでも続く滑走路と澄みきった青空・・やばい、めっちゃ気持ちいい。
せっかくなので、レシプロ機の勇姿を撮りまくる。
翼は機体の上部にあるので、どの席に座っても窓側は展望シートだ。
でも、残念ながら窓の掃除は不十分。ろくにピントも合わずボケボケだった。
定刻より早い17時10分、ラオス国際空港QV313便は離陸した。
霞む窓ガラスの向こうに、メコン川が流れてゆく。
さらばルアンパパーン、また来年会えるといいな。
やがて機体はベトナムと国境を接する山岳地帯へ。
山並みの彼方に、ニョロニョロ(「ムーミン」のキャラ)みたいな雲がニョキニョキ。
どうしたら、こんなヘンテコな形の雲ができるのだろう。
飛行時間1時間でも国際便だから軽食付き。デニッシュが妙に美味しかった。
徐々に赤みを加えてゆく雲を抜け、ハノイ・ノイバイ空港へ。
1820、ハノイ・ノイバイ空港に到着。
ベトナムの場合、乗り継ぎ客もいったん入国手続きをしなければならない。
どのみち成田へ向かう便の出発まで、5時間近く待ち時間があった。
せっかく入国したのだからと、時間つぶしを兼ねて無料の連絡バスに乗車。
国内便が発着する第1ターミナルへ向かった。
期待通り、国際線(第2T)より安くて豊富な土産物が揃っており
首尾よく"バラマキ土産"を購入することができた。
(以前ベトナム旅行したときに余っていたドンを使ったので、実質ゼロ円?)
さらにターミナル内のカフェに入り、出発3時間前までのんびり過ごした。
もう一度連絡バスに乗って、第2(国際線)ターミナルへ戻る。
驚いたのは、第2ターミナル周辺の人の多さ。
文字通り芋を洗うような群衆また群衆が詰めかけており
これをだけでもたくさんのベトナム人が海外旅行を楽しんでいると実感できた。
我らが登場するバンプ-エアウェイズ成田行きも例外ではなく
出発3時間前だというのに、幾重にも折れた長蛇の列がカウンター前に出来ていた。
ベトナム空港などフラッグキャリアより安い分、人気があるのだろう。
LCLと違って荷物も25キロまで無料だからだろう
ほとんどの客(ベトナム人)が、大きなスーツケースをキャリアに載せていた。
幸い思ったより早くチケット手続きが終わり、2人ともに窓側席が取れた。
バンブーエアウェイズQH412 ハノイノイバイ空港0025発⇒0745着成田空港。
・・食事も出たけど、ラオス国営空港の方が旨かったなぁ。
夜明け間近の太平洋上空を飛ぶ。成田までは、あと2時間・・半ぐらい?
ほぼ定刻7時45分、成田空港に到着。
初めて利用したバンブーエアウェイズだけど、心配したほど悪くはなかったよ。
・・・って、40年近く前に乗ったアエロフロートの時と一緒じゃん。
到着ゲートの廊下でポケモンキャラがお出迎え。
ああ、海外に行ってきたんだなぁと、改めて実感した。
なにはともあれ、期待をはるかに上回るラオスの旅だった。
やっぱ海外旅行は感動のレベルが違うな~~、と3年半分の再開に胸が熱くなった。
予算は少ないし、円安やら何やらでドル圏もユーロ圏も高値安定が続けけど
可能な限りやりくりして、バリバリ海外に行きまくるぞ!
※すでに11月末~12月初めの6日間で、5年ぶりの台湾に行ってきた。
次回からは、そちらの記録だ。
ではでは、またね。