「旨くて安い」がフツーの国  ラオスうたた旅 2023.9.27-10.5 2日目/ルアンパパーン② 旧市街散策🚤メコン川遊覧(一時間)👣両替所👣ホテル👣ローカルレストラン

2023年9月28日(木) サイナムカン・リバー・ビュー/朝食👣旧市街散策🚤メコン川遊覧(一時間)👣両替所👣ホテル👣ローカルレストラン

テーブル席から厨房がよく見える食堂。何を食べても美味、しかも激安。

 

声をかけてきた船頭?と交渉した結果

一時間のメコン川遊覧で14米ドル(2人分)と話が決まった。

すぐ階段下の船着き場まで案内され、チャーターしたボートに乗り込むことに。

ところが、指差されたボートを見てびっくり。

ふたりだけだからせいぜい4~5人乗りの小舟だろうと思っていたのが

20人は楽に乗れそうな、細長い中型ボートだったのだ。

こちらが14ドルでチャーターした小型?ボート。

前の方に座ったので分かりにくいけど

この後方にも2列✖7席ほどのシートが並んでいた。

 

え~~こんなにきな舟、たったふたりで占領しちゃっていいの?

などドギマギしているうちにも船頭は着々と準備を終え

ほんの1分ほどで船着き場を抜け出し、上流へ向かって勢いよく進み始めた。

気を取り直し、まずは船べりからメコンの眺めを一枚。

上空は低い雲にすっぽり覆われ、泥色の流れがどこまでも拡がる。

間もなく開催される祭りの準備か、竜頭の飾りを付けた小舟たちを発見。

放し飼いにしてるのだろう、ヤギや牛の姿がちらほら。

川べりには、いかにも"メコン"といった感じの舟小屋も。

 

・・・など、せっかく遊覧ボートに乗ったのだからと

目に付いた岸辺の景色をかたっぱしからデジカメに納めていたのだが。

どうにも、居心地がよろしくない。

だって、前後左右どちらを向いても空席、空席、また空席。

20人以上乗れる船に、船頭を含めてもわずか3人しかいないのだ。

それがレジャーだ!と開き直っちまえばいいのだろうが

ただでさえ世界的な燃料不足が続くなか、これは明らかに燃料のムダ遣いだろう。

ラオスまで乗った航空機の燃料の方が桁違いに多い、と指摘されるかもしれないけど

 あれは毎日飛んでいる定期運航、チャーターの場合とは前提が違うのだ)

 

重く垂れこめた曇り空のせいか、デジカメのシャッターを押す回数が徐々に減少。

ただ茫然と、川面を眺めるだけになっていった。

そんなこんな、勝手な思い込みによる自己嫌悪にさいなまれつつも

ボートは快調にメコンを遡上。

40分ほど経ったころに、180度方向転換。

出発点に戻るべく、川を下り始める。

ちょうど方向転換した時の風景。この先も、メコンは延々と続く。

その後20分程度で、船着き場へと帰着。

右から2隻目、白い屋根のロングボートが14ドルでチャーターした舟。
メコン川遊覧を楽しむどころか、"燃料の浪費"に心を痛め続けたた60分だった。

 

とにもかくにも、一休みにはなったし時間も潰せた。

時刻は午前10時過ぎ、これなら両替所も開いているはずだ。

両替店を探して、再びメコン川沿いの道をゆく。

3匹の黒猫トリオにも遭遇。

これはきっといいことがあるはず・・と期待すると

今回のラオス旅行で唯一出会った日本人女性(79歳)と、偶然にも再会。

ルアンパバーンには何度も来ている彼女に

いつも利用しているレートのいい両替所を教えてもらえたのだ。

 

さっそく、ツーリストインフォメーションセンターの傍にある両替所へと直行。

数年前のハワイ旅行で残った米ドルのうち、200ドルをスキープに換えてもらう。

(日本円も持っていたけどかなり円安だったので、迷わず米ドルを使った)

・・・・やれやれ、あとはホテルに戻って明日の料金を払うだけ。

※勢いに乗ってプリペイドSIMの購入&セットにも成功。

 中国系列の通信会社だったが、決して高くはない。

 10日間11ギガで100000キープ(5ドル)だったような・・

 

気分が晴れるのを待っていたかのように、頭上に垂れこめていた雲が切れ

青空がちらちらと顔を覗かせ始めた。

こうなると、俄然周囲の景色が綺麗に見えてくる。

目に付いた建物(寺院)にデジカメを向ける。やはり青空の下はいい。

日差しを浴びて、赤い屋根が輝き始める。

現地通貨を手にした勢いで、しぼりたての生ジュースを購入。

相方の気分も、〈買い物モード〉に切り替わる。

 

このまま路上にテーブルを出すカフェでまったり過ごしたいところだけど

その前に、「明日の移動手段」を確定させないと落ち着かない。

サッカリン通りを折れたすぐ先のホテルへと足を速めた。

 

先ほどと同じ若者が受付にいたので、その場で支払い手続きへ。

これで、明日の「ルアンパバーン発ノーンキャウ行きバス」の予約は無事終了。

朝8時から8時半の間にホテルまで迎えの車が来るから

それに乗って行けばいいとのこと。

何か問題が起きてもホテルの手配だから、フォローは確実。

やれやれ、ようやく本日唯一の予定が完了したぞ。

ひとまず部屋に戻る。外は蒸し蒸しして暑いから、こまめに休まないと。

窓の外を見ると、さっき見えた青空が嘘のような曇り模様。終日こんな感じなのかも。

ふと聞こえた笑い声に対岸を見やると、子どもたちが元気一杯に水遊び。

ルアンパパーンでまず感じるのは、子供の多さと快活さだ。

 

このまま小一時間ほどベッドでゴロゴロし、午後2時ごろ再び外出。

遅めのランチを食べに出たのだ。

せっかく装備したSIMカードを活用し、安くて旨い人気レストランを探してみると

ホテルからカイ・ペーン川沿いに10分ほど歩いたところに

「Rocal Restaurant」という名無しの食堂を発見。

やたら評価が高かったので、行くだけ行ってみようと訪ねると・・

「Rocal Restaurant」の外観。開放的でゆるい雰囲気に迷わず階段を登る。

入ってすぐ左のテーブルに着くと、眼下に厨房が一望できた。

明らかに家族経営。まだ十代らしき若者も、一生懸命働いている。

 

待つことしばし、注文した飲み物と料理が届く。

その後は、感激の連続だった。

自慢メニューのひとつ「カイ・ペーン」、メチャ旨。ピーナツが香ばしい。

もっと夢中になったのが、右上のドリンク「レモンバジルシェイク」。

今回の旅で、3回もオーダーしてしまった。しかもこれ一杯が100円。

スプリングロールもカリカリのふわとろで絶品。これまた複数回オーダーした。

 

たまたまこの時のレシートが残っていたので、注文した品を並べてみよう。

パッタイ(タイ式焼きそば?)

〇フライド・スプリング・ロール(揚げ春巻き)

〇ラオ・ビ-ル/小瓶

〇レモン・バジル・シェイク✖2

〇フライド・ライス(野菜チャーハン)

 

以上、3つの料理と3品の飲料を食べた合計が――115000キープ。

日本円に換算して850~900円、といったところか。

記録的な円安にして、この破格さなのだ。

 

これ以降、幾度も驚されるのだが、とにかくラオスは飲食代が安い!!

上記の大衆食堂はもちろん、ガイドブックに掲載される中級レストランでも

2人で普通に飲み食いして2000円にも満たないのだ。

ラオスが空前のデフレだと聞いていたけど、ここまでとは思わなかった。

 

悪いことは言わない。

もし東南アジアへの個人旅行を計画してるなら

いま一番のオススメはラオス(ルアンパパーン)!、と断言したい。

だってとにかく、滞在費(宿泊&飲食代)が安いのだ。

実際、今回ルアンパパーンを中心に回った9日間の旅で

使ったお金は、ひとりあたり10万円以下。

そのうち14万円が成田-ハノイ―ルアンパパーンの往復航空運賃なのだから

いかに現地でお金を使わなかったか、想像できるはずだ。

※もちろんゴージャス志向の方は湯水のごとく出費するだろう。

 

いきなり熱くなってしまったが

どれほど心豊かで充実した旅だったかは、続きで確かめてもらいたい。

実際のところ、ルアンパパーンの旅は始まったばかりなのだから。

 

ではでは、またね。

 

大満足の昼ご飯。結局、何度も通うことに・・・