バスで行くキャメロン・ハイランド(後編) マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 2日目③ TBSバスステーション🚍キャメロン・ハイランド(タナ・ラタ)

2024年3月14日(木)Verdant Hill Hotel👣マスジッド・ジャメ🚊バンダル・タシク・スラタン👣TBSバスステーション🚍キャメロン・ハイランド(タナ・ラタ)

今回乗車したタナ・ラタ行きのバス。かなり新車っぽく中も外もピッカピカ。

 

(勝手に)予定していた時間より3時間半遅れの13時30分。

ようやくTBSバスステーションを出発、およそ4時間半のバス旅が始まる。

幸い座席は最前列向かって左の窓側、撮影には最適なポジションだった。

・・・といっても、出発からしばらくの間は高速道路をひたすら北上するばかり。

フロントガラス越しにデジカメを構えるも、目に映るのは味気ない路上風景ばかり。

早々に飽きて、音楽鑑賞モードに切り替えた。

車窓を流れる風景も、平地にポコポコと高層ビルがそびえる単調な風景が続く。

幸い、バスの座席構成は右側2席+左側1席で一列と余裕たっぷり。

左側の席を確保できたので、ほとんど気分はビジネスクラスだ。

 

その間もバスは、どこまでも続く平地の高速道路を一路北へ走り続ける。

リクライニングシートを倒し、音楽を聴きながら本を読んで過ごすうちに

あっという間に2時間が経過する。

いつになったら高原らしき場所に着くのか、と不安になりかけたちょうどその頃

だだっ広いガソリンスタンドにバスは滑り込んだ。

どうやらここで、トイレ休憩らしい。

「10分後に出発するよ」と運転手の言葉にバスを降り、売店裏のトイレへと向かう。

こんなに快適なパスの旅が4時間半で1300円。マレーシアの旅はバスがお薦め!

再び走り出しておよそ1時間、高速道路下りてしばらく走ると

ようやく行く手に低い山並みが見えてきた。

少しずつ車窓に緑が増えてゆく。冷房車の中だけど涼しくなってきた気がした。

いつの間にか、曲がりくねった登り坂をぐいぐい走っていた。

思ったより揺れはきつく、乗り物酔いしそうだったので読書は諦めた。

 

出発から4時間少々、予定だとあと30分ちょっとで到着だなと思ったとき

運転手がなにやらアナウンスを始めた。

すると、他の乗客がいそいそ荷造りにとりかかるではないか。

ひょっとして、終点が近いのか!?

あわてて羽毛ソックスを靴下に履き替えるなど、降車準備にとりかかる。

そうこうするうちに、バスは賑やかな街なかへずんずん進み

道路脇に建つターミナルっぽい施設でエンジンを切った。

やはり終点のタナ・ラタに着いたようだ。

時刻は午後5時半少し前。

予定より道路が空いていたのだろうか、出発から4時間もたっていない。

少しでも早く着きたかったので、これには助かった。

 

下車後、真っ先に向かったのは、一軒だけ営業中だったバスのチケット売り場。

今朝のような"待ちぼうけ"を食わぬよう

2日後のクアラルンプール行きバスチケットを確保するためだ。

ところが、明後日12時発のクアラルンプール行きチケットが欲しい」と伝えると

売り場のおばちゃんは小さく首を振り、「その便は満席だよ」と答える。

ガーン。

昼12時発の便がダメってことは、残りは朝10時か午後3時発だ。

幸い午後3時発なら空席がある、とのとこ。

クアラルンプール(バスターミナル)到着時刻を尋ねると、19時だという。

正直、少し早めに着いて街歩きをしてみたかったけど

その日のうちに帰れるんだから別にいいかと、気持ちを切り替えチケットを購入した。

(なぜか行きより少し値段が高かった。バス会社によって違うのかな?)

※実は、予定していた12時発を15時まで遅らせた結果

 内容充実の半日ツアーに参加することができた。

 このツアーがなかったら、キャメロン・ハイランドの評価はかなり低かったはず。

 ーーまさに、瓢箪から駒ってことだね。

 

ともあれ、明るいうちにキャメロン・ハイランド入口の町タナ・ラタに着けたのは

ほんとうにありがたかった。

帰りのバスチケットを懐に仕舞い、今夜の宿目指してスーツケースを転がしてゆく。

 

ではでは、またね。