キャメロン・ハイランドでトレッキング後編 /腰骨にくるぜルイーズ♪ ♪ マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 3日目③ グヌン・サヤール山麓👣タナ・ラタ市街👣ゲストハウス👣Boss Taste

2024年3月15日(金) Highlanders Garden Guesthouse👣Yong Teng Cafe

👣グヌン・サヤール山麓~一般道👣タナ・ラタ市街👣ゲストハウス👣Boss Taste

険しい山道を4時間以上歩き続け、ついに茶畑っぽい景色が見えてきた!

・・・と喜ぶ間もなく、トレッキングコースの終点に到着。

 

満足な足掛かりもない上り下りを繰り返すこと、およそ1時間半。

ようやく車の轍が刻まれた平坦な道に出る。

スマホのマップに畑マークが表示されていたあたりだ。

だがそこは思い描いていた"フランテーション農場"とは似ても似つかぬ

地元の人が生活するための、ごく一般的な畑地でしかなかった。

やっと視界が開けたと思ったら、畑と下界をつなぐ生活道路にすぎなかった。

どこまでも伸びる無粋な鉄塔&電線に沿って、とぼとぼ歩いてゆく。

悔し紛れに、目についた草花や木の実にデジカメを向ける。

難ルートに苦しんだせいか、今回のトレッキングでは満足いく写真が撮れなかった。

ところが、後になって知ったことだが

遅れて歩いていた相方は、このルートの途中で巨大なサソリに遭遇。

たまたまそばにいたイギリス人(若い男性)がスゴイスゴイ!と興奮するなか

しっかりスマホで撮っていたのだった。

この日のベストショットは、その1枚に決定!

※もしダウンロード出来たらここで実際の画像を紹介したい。

 

かくして、ホテル出発から5時間余り。

トレッキングルートの終点手前で、ようやっと撮影できたのがこの一枚。

"爽快な高原ウォーキングを楽しみ、ついでに美しい農場風景も鑑賞しちゃおう!"

という当初の目論見は、ことごとく空振りに終わった。

トレッキング終盤は、現地住民が営む畑をぬって歩いた。

無駄に吠えず、そのくせしっかり来訪者を見張っている賢いワンコ。

山腹に刻まれた生活畑、わずかな土地を懸命に生かす涙ぐましい努力の印。

藤棚スタイルの畑にぶらさがる、拳ふたつ分以上の巨大なフルーツ)。

強い陽ざしの下、新芽がぐんぐん伸びてゆく。

 

ともあれ、ひーこら山道を歩きつづけること5時間近く。

建築現場をさ迷い大回りした序盤を加えると、実に6時間を費やして

ようやくクアラルンプールとタナ・ラタを結ぶ舗装道路に戻ってくることができた。

だが、トレッキングはまだ終わらない。

その合流地点からタナ・ラタ市街までの距離、およそ5キロ。

路線バスはもちろん、流しのタクシーなど一台も走らぬその路肩を

1時間以上かけて、ひたすら歩かねばならないのだ。

頭上に巨大な葉を広げるシダの木陰で小休止を繰り返しつつ、歩く、歩く、歩く。

 

前夜立ち寄った小さなスーパーマーケットにたどりつき

店先の石段に座り込んで、冷たいジュースと氷菓子で乾いた喉を潤したのは

午後4時をだいぶ回った頃だった。

冷え冷えのアイスを口に含み、ほっと辺りを見回せば

呆れてそっぽを向いてるようなスズメとツグミ?のツーショットが。

脱水状態から回復すると、視界に入る花々も元気はつらつに見えてくる。

 

その後、スーパーから徒歩5分ほどのゲストハウスで周回遅れの午睡をむさぼり

お昼は軽くパンなどで済ませていたので、夕方6時を待たずに夕食へと繰り出した。

この日向かったのは、宿から徒歩数分の「Boss Taste」。

マレーシア料理を中心に、色々なメニューが楽しめる評判の店だ。

早い時間だったので席は選び放題。迷わず道に面したテラス席へ。

へとへとの体にキンキンのビールを!!

と行きたいところだが、この店にもアルコールは置いてなかった。

二人とも「サワーブラムレモンジュース」でお茶を濁す

クアラルンプールに戻った後に痛感するのだが

この国では、お酒を扱う店が、他とキッチリカッチリ分離されている。

人気メニューだというMee SiamとKung Fu Kuey Teowを注文する

他は鉄板のSpring Roll、それからChicken Satayも。

それぞれ適度にスパイスが効いており、うまいうまい!

だけど・・・ああ、ここにビールがあれば!?

思わず心の叫びを上げるのだった。

まだまだ明るい午後6時半、静かな店内でゆったり過ごすひととき。

 

食後、最後のひと回りと、タナ・ラタの繁華街をぶらぶら歩く。

昨夜遅く前を通った、広場の野外市場に寄ってみた。

川に沿ってできた空き地に、数十軒の屋台が並ぶ。

 

ラマダンが終わったためか、明るい内から大変な賑わい。

本格的な料理より、軽食や甘い菓子類を扱う店が多いようだった。

 

もう少し歩き回りたい気もしたが、昼間のトレッキングのダメージが半端ない。

まだ明るさが残る午後7時過ぎ、ゲストハウスへの帰途に就く。

今夜は早めに休んで、英気を養っておかねばならない。

実はこの朝ゲストハウスを出る前に、明日の現地ツアーを予約していたのだ。

たまたま帰りのバスが15時発と遅れた結果

朝8時から午後1時半の半日ツアーに参加できる状況になったのである。

まさに、瓢箪から駒

1日がかりのトレッキングが期待外れで終わっただけに

この"時間もあるし行ってみるか"の思い付きは

キャメロン・ハイランドおける逆転ホームランと言っていいだろう。

さらば、キャメロン・ハイランドーーのはずだったけど

予定より出発が3時間遅れたおかげで、思わぬボーナスポイントをゲットすることに!

 

ではで、またね。