エゾシカは後ろ姿が美しい 道東うたた旅・春 2024.5.28-31 2日目③ 野付半島ネイチャーセンター🚘道の駅おだいとう🚘(阿寒横断道路)🚘阿寒湖温泉/ホテル御前水👣味心👣アイヌコタン

2024年5月29日(水) 阿寒湖温泉🚘裏摩周展望台🚘開陽台&牛の保育園🚘

野付半島ネイチャーセンター👣トドワラ?🚘道の駅おだいとう🚘(阿寒横断道路)🚘阿寒湖温泉/ホテル御前水👣味心👣アイヌコタン

黄昏時の阿寒横断道路はエゾシカの天下。白いお尻をポンポン弾ませて去ってゆく。

 

別海ホタテバーガーはどこだ!?

満たされぬ腹を抱え、来た道を戻ってゆく。。

野付半島の付け根まで北上、さらに国道244号を南下すること10分余り。

野付水道に面した道の駅「おだいとう」に到着。

実はここでも別海ホタテバーガーを提供しているとの情報を得ていたのだが・・

 

中に入って職員に訊ねると、案の定「この春から販売はやめました」。

いやー、そんな簡単にやめてもらっちゃ困るんだけど。

ダメモトで唯一残った、中標津のすし屋でホタテバーガーを提供している。

という記事を確認してみると、なんとも残念なことに「水曜は定休日」との返事。

ーーー噂のジャンボホタテバーガーを食べてみたい!

その一念で、阿寒湖畔からはるばる野付半島まで足を延ばしたものの

天然記念物に指定された絶滅危惧種のように、幻のメニューとなってしまった。

 

こうなったら、縁がなかったと諦めるしかない。

せめて早めに晩御飯を食べようと、阿寒湖への最短ルートを走ってゆくのだった。

幸い、空模様だけは期待以上。

やっぱこの青い空と白い雲を見ると、北海道に来た!と実感するよな~

飽きもせず同じことを考えつつ、フロントガラスにデジカメのレンズを向ける。

日本国中で似たような情景に出会うけれど、この透明感は北海道ならでは。

似たような景色はメモリーカードに何百枚となくストックされているのに

それでも、「美しい一枚」を求めてシャッターチャンスを探さずにいられない。

ハンドルを握らぬぶん、単にヒマなだけかもしれないけど。

 

やがて午後5時半過ぎ、少しずつ立ち込める霧のなか

摩周温泉と阿寒湖をつなぐ峠道・阿寒横断道路へと入ってゆく。

朝方、何度もエゾシカに遭遇した経験から

今度こそは! とデジカメを構え、"その時"に備えた。

すると、急カーブが続く山道をゆっくり登ること十数分・・

一頭のエゾシカが、車道の中央で仁王立ち。

俺のシマでなにやったんだ!?

と言わんばかりに、車で近づく我々にガンを飛ばしてきた。

 

それでも20メートルほどに迫っていくと、くるっと後ろを振り返り

仲間の数頭と一緒に、軽快な足取りで立ち去った。

真っ白い尻(シッポ?)を膨らませ、ポンポンと跳ねるように走ってゆく。

その様子は、シカというよりカンガルーを思わせものだった。

出逢ってから姿を消すまでわずか10秒少々。記録できたのは3枚のみ。

不十分ながら、とりあえず撮影できてよかった。

"ジャンボホタテバーガーの恨みをエゾシカで返す"ーーって、まだ言ってるよ。

阿寒湖到着は6時過ぎ。珍しく空は晴れ、残照が雌阿寒岳を染めていた。

大浴場でゆっくり温まり、夕食がてらの散歩へ。

そういえぱまだ撮ってなかったっけ、とホテルのエントランスを一枚。

 

阿寒湖温泉での夕食に関しては、事前に調べておいたのだが

予想以上に(臨時)休業の店が多く、何度も門前払いを喰らわされた。

このあたりで5月の下旬は、まだまだオフシーズンに入るらしい。

迷った末、手頃な値段に惹かれ「お食事処 味心」に入る。

店内のあちこちにアイヌ関係の装飾品。店の人もアイヌ系らしかった。

日本の両端になるけど、沖縄に住む人々とたたずまいが似ていた。

モヒートという単語に惹かれて、「マリモヒート」なる飲み物を注文。

期待していたライムの香りもわずかで、ダジャレのみの"出オチドリンク"だった。

それでも、看板メニューの「鹿肉丼」と「焼きサーモン丼」はなかなかの味。

鹿肉はジビエ由来のクセがなく、敬遠していた相方も喜んで食べていた。

食後、ホテルの向こうまで足を延ばしてアイヌコタンへ。

時刻は8時を回ったあたりだが、人の気配はなくほぼ真っ暗。

いまだ営業中の店も数軒あれど、閉まったガラス扉を開けて入る気分にはなれず。

ウィンドウショッピングだけでお茶を濁す

奥のシアターでアイヌ古式舞踊の案内アナウンスが流れていたけど・・・

ホテルへの目抜き通りを、照明ばかりが眩しい土産物店を眺めつつ歩く。

昔はあれこれ買い求めたけど、この20年ほど飾り物系の購入はほぼゼロ。

・・・餅ち帰ったところで、どこにも置き場所がないからなぁ。

そういえば、手ぬぐいだけは気に入った柄のものをたまに買っていた。

実用的だ、という言い訳が利くからね。

 

ではでは、またね。