「ゴールデンカムイ」とアイヌ文化博物館 帯広ふたり旅 2022.10.26-29 3日目(2)北海道ホテル⇒うらかわ優駿ビレッジAERU⇒平取町二風谷アイヌコタン

2022年10月28日(金) 

北海道ホテル⇒うらかわ優駿ビレッジAERU⇒二風谷アイヌコタン&文化博物館        

     二風谷アイヌ文化博物館。メノコマキリの緻密な細工に見とれる。

 

馬たちのところでのんびりしてしまったので

そこから先は駆け足。

太平洋岸に出たところで見つけたサンコーマートで豚丼を買い込み

道の駅みついしの裏手に広がる海浜公園で、太平洋をオカズにパクついた。

天気は良いものの海風が強く、ぽかぽか日向ぼっこ・・とはいかなかったけど。

 

           風は強いが、青空は気持ちいい!

   太平洋を左に見つつ、ひたすら北上。山の上と一緒で陽射しは強烈だ。

 

後は、刻々と水平線に近づいてゆく太陽を追いかけるように

新ひだか町新冠町~日高町と、ひたすら北西へと進む。

幹線道路とはいえ車の通行量は少なく

ほぼカーナビ通りの15時過ぎに

本日二つ目の目的地・二風谷アイヌコタンに到着した。

 

とはいえ早くも太陽は大きく傾いており、あたり一面赤く染まっている。

複数ある博物館や資料館・歴史館も、16時半~17時には閉まってしまう。

広いコタンの施設を全部見て回ることは諦め

復元集落(コタン)とアイヌ文化博物館にターゲットを絞った。

 

        15時過ぎだが、建物と木々の影は長く伸びていた。

           静かにたたずむコタンの家々。

 

まずは、10棟ほどの藁ぶき家屋が点在する二風谷コタンへ。

ここは駐車場の間近にあり、誰でも自由に見学できる。

ほとんどの小屋は扉が閉まっていて、外から眺めるしかなかったが

うち一軒の大きな小屋は開放され、中に入ることができた。

 

   「トゥペサンチセ」と呼ばれる小屋の内部。民具の展示館も兼ねていた。

     こういう文様を見てるとドキドキするのは、なぜなのだろう。

          囲炉裏の片隅にも、神様への捧げものが。

 

広い畳敷きの中央に囲炉裏が切ってあり

そこかしこに当時の暮らしを忍ばせる品々が展示されている。

小屋の中は暖かく、居心地もよかったので、一休みしたい気分だったけど

こんなところで油を売って、肝心の文化博物館が駆け足になるわけにはいかない。

常駐の職員?さんにお礼を言って、いよいよメインの文化博物館へ。

 

        紅葉も綺麗だけど、のんびり眺める余裕はない。

         いざ、夕暮れ迫る二風谷アイヌ文化博物館へ。

 

どこか代々木の第二体育館を連想させるトンガリ屋根の建物を見上げ

大人一人400円を払って、館内へ。

壁沿いに続く短い通路を抜け、中央フロアに足を踏みいれたとたん

多種多様な展示品の数々に圧倒される。

 

   ガラスと黒いフレームの組み合わせが、カラフルな展示品を引き立てる。

          見上げれば、やっこ凧のような文様展示。

        ヒスイの数珠など、宝飾品にも目を奪われる。

        かと思えば、木をくりぬいた舟も丸ごと展示。

 

最近、白老町の新しい施設「ウポポイ」が人気らいしが、全然負けてない。

というより、実質的な展示は、こちらのほうが充実しているのでは。

そう実感するほど、着物・刀剣・装飾品・食器・日用品・人形・木舟・etc.・・

膨大にしてバラエティに満ちた「暮らしの品々」に見とれ、飽きることがなかった。

 

最初のうちは、これ面白い! と思うたびデジカメのシャッターを切っていたが

途中で無駄だと悟り、目に焼き付けることに集中した。

またスタンプラリーのキャンペーン期間中とあって

ゴールデンカムイ」の"不死身の杉元"のパネルも迎えてくれた。

(後で知ったが"アシリパさん"は沙流川歴史館にいたらしい、残念)

 

       なぜか刃物関係の展示に足が止まる。ちょっと危ない?

          できれば半日かけて堪能したかった・・・。

 

数十枚の衣類を自由に引き出して鑑賞できる特製ラックや

緻密な細工が加えられた小刀類、玉飾りなどの装飾品を夢中で見ていたら

あっという間に、時間が過ぎていく。

平日の閉館近くということもあり、他に数人しか入場者がいかなったおかげで

誰にも気兼ねすることなく、じっくり鑑賞できたのも嬉しかった。

 

     外に出ると夕闇が・・。慌てて向かいのアイヌ情報センターへ。

     『ゴールデンカムイ』のサイン入り色紙を発見!

 

結局、閉館の17時近くまで館内で粘り

閉まりかけたアイヌ文化情報センターにも飛び込み

ギリギリまで工芸品を見て回った。

本当だったら、他の施設にも入りたかったけど、ここでタイムアップ。

もしも余裕があれば・・と、密かに狙っていた「ひらとり温泉」に浸かる間もなく

とっぷり暮れた二風谷コタンを出発。

150キロかなたの帯広目指して

一本の街灯もない、真っーーーくら!な山越えロードをひた走るのだった。

 

ではでは、またね。