1000頭の若牛が遊ぶ丘 道東うたた旅・春 2024.5.28-31 2日目① 阿寒湖温泉ホテル御前水🚘裏摩周展望台🚘開陽台&牛の保育園

2024年5月29日(水)

阿寒湖温泉ホテル御前水🚘裏摩周展望台🚘開陽台/牛の保育園

東京ドーム100個分の広大な"保育園"でのびのび育つ若牛たち

 

この日の天気予報は、終日曇りか雨。

それでも東に行くほど晴れる確率が高そうだったので、野付半島方面に向け出発する。

朝9時、霧というより雲の中を東へと走っていく。

ときおり野生のエゾシカを見かけるが、デジカメを構える間もなく走り去っていく。

唯一撮影できたのが、路上で食べ物を探すキタキツネ。

車が近づいても、なかなか逃げようとしない。

車に轢かれる虫や小動物を探しているのだろう、よく見るとかなり痩せている。

霧の中、安全運転で小一時間かけ道の駅摩周温泉へ。

相変わらずどんよりした空模様だが、雨の心配はなさそうだ。

ときおり薄日が差すようになったので、ダメもとで摩周湖に向けて北上してみた。

といっても最終目的地は野付半島なので、湖東岸の裏摩周を目指すことに。

・・・頼む、晴れてくれ~~!

懸命な願いも虚しく、高度を上げるにつれ車はすっぽり雲の中へ。

展望台に到着する頃には、濃い霧に加え大粒の雨がしたたり落ちていた。

人っ子一人いない裏摩周展望台。「クマ出没注意」の立て札が何気に怖い。

ムダと知りつつ、小高い丘の上の展望台まで行ってみたものの

予想通り、360度純白の世界が広がるのみ。

晴れていたら。こんなふうに見えるのかーー悔しすぎるぞ!

と、霧の摩周湖を後にする。

 

見通しが良ければ「神の子池」まで足を延ばすつもりだったが、ここはあっさり断念。

"地球が丸く見える展望台"がうたい文句の「開陽台」へ車を向ける。

幸い展望台を降りるにつれて霧は晴れ、再び薄日が差すようになった。

このまま晴れてくれるといいな~と、車窓を眺めていると・・

小さな丘に刻まれた「牛」の一文字。

そういえば、ここは日本有数の乳牛産地だったっけ。

アーチ状の雪除け?トンネルをくぐって間もなく。

道の両側は、牧場だらけになっていた。

牛たちの登場に合わせ、待望の青空もチラチラ顔を見せ始める。

ーーこれなら、そこそこの展望が期待できるかも。

捕らぬ狸の皮算用をしつつ、中標津の開陽台へ向かう登り坂を走ってゆくと。

どこまでも続く緑の丘陵の遥か彼方に、ゴマ粒みたいな白黒の点々が・・・

なんと、粒のひとつひとつが牛だった。

どうやらこのあたりで、大規模な牛の放牧をおこなっているらしい。

そうこうするうちに、開陽台の駐車場に到着。

まっさきに迎えたのは、ここでも「牛乳で乾杯」の大看板だった。

さっそく360度のパノラマを求めて、展望台を登ってみた。

最上階から正面(駐車場)を見下ろす。こちらはまだ厚い雲に覆われていたけれど・・

西の空からどんどん雲が消えていき・・

ふと気が付けば、頭上いっばいに輝くような青空が広がっていた。

小一時間前、すっぽり雲に覆われていた摩周湖周辺も、このとおり。

・・・もう少し待ってた方がよかったかなぁ。

 

眩しい日差しを浴びながら、360度見渡す限りの絶景を堪能。

すっかり満足して、展望台を降りてゆくと

駐車場を少し右手に降りたところに、一枚の案内板が立っていた。

その名も「牛の保育園」。

町内の酪農家から預かった生後6カ月以上の乳牛約1000頭を

ここで放牧し、育てているというのだ。

白黒の粒々たちは、どれも今年生まれたばかりの乳牛だったんだ。

そのことを知ったら、近くまで見に行ってみたくなった。

都合よく、立て札のある見晴らし台からは、長い下り坂&階段が伸びている。

これをずーーっと降りていけば、牛たちのそばに行けそうだぞ。

・・しかし、10分ほど歩いたところでギブアップ。

どう考えても、最低でも往復一時間かかりそうだと気付いたのだ。

おまけに頭上から降り注ぐ陽射しが強烈すぎ、脱水症状になりかねない。

足元を走り回るジグモたちを記念に撮って、来た道を引き返す。

来年は中標津空港INOUTで、このあたりでのんびり過ごしてみたいなぁ。

"摩周湖リベンジ"も必須だしね。

ともあれ、今日は五月晴れの開陽台から野付半島へGO!

ネイチャーセンターの食堂で、「ジャンボホタテバーガー」を食べるのだ!!

 

ではでは、またね。