一昨日、マレーシア旅行から戻ってきた。、
んで、現地の記憶が鮮明なうちにと
出発前に録画した「世界ふれあい街歩き クアラルンプール&マラッカ」を観た。
するとーーマラッカには行かなかったので除外するけどーー
クアラルンプールの"街歩き"がとても素敵に紹介(演出)されているではないか。
ほんの数日前、実際にクアラルンプールを"街歩き"した経験者は
「なにそれ、めちゃ歩きにくかったんだけど」と、突っ込まずにはいられなかった。
どこをとっても、〈車に優しく、歩行者に冷たい街づくり〉だったのだから。
具体的にどこがどう《歩きにくかった》のか、気づいた点を並べてみる。
①歩行者信号が青になるまで延々待たされる
片側2~3車線の大きな車道を横断しようと交差点に立つものの
なかなか歩行者用信号が青に変わらない。
ストップウォッチで計測したわけじゃないが、2分は軽く待たされる。
少なくとも日本ではありえない"開かずの踏切り"状態なのだ。
②片側三車線道路でもわずか10秒間しか青信号が続かない
さらにひどいのは青信号に切り替わった、そのあと。
たしか片側3車線の広い車道にかかる横断歩道だったが
青になった歩行者用信号の下に表示された「残り秒数」は、なんと10!
でもって即座にカウントダウンが始まる。
不通に歩いていたら、中央分離帯を過ぎたあたりで時間切れ。
ラスト3秒で点滅し始めると、否応なく走るしかない。
これ・・・足腰の不自由な高齢者とかだったら、絶対一度で渡り切れないって。
実際、途中からは小走りになり、それでも正面の歩行者用信号は赤へとチェンジ。
かろうじて車道側の信号が青になる直前、なんとか渡り切ることができた。
あまりの短さに呼吸を乱しつつ、痛感したのはその時だった。
---クアラルンプールって、歩行者に冷たい街だなぁ。
③歩行者が横断できる場所が少ない(特に太い幹線道路沿いなど)
商店街や盛り場、観光客が集まるスポットなど歩行者が多いエリアの中なら
さすがに不自由なく歩き回ることができた
しかし、観光スポットから観光スポットへ徒歩で移動しようとすると
太い車道が目の前に立ちはだかり、左右どちらを見ても横断歩道がなかったり
ようやく見つけた横断地下道も閉鎖されていたりと
たった一本に道を横断するのに5~6分かかることもしばしば。
実際、旧クアラルンプール駅から江セントラル駅目指して歩いたとき
どこにも横断歩道が見つからず、やむなく車が通らぬ瞬間を待って車道横断を決行。
その後も信号無視の横断を繰り返し、なんとかセントラル駅へと到達する。
◎要するに、普通に"街歩き"を楽しめるのはごく一部の"観光客用エリア"のみ。
「観光客はちまちま歩かず、スポット間の移動にはクルマを使え!」ってことだな。
確かに、この街では一般市民用と観光客用の2段階価格が存在している。
空港~セントラル駅間の移動手段は、特急列車がバスの3倍以上という高値だし
駅内のコインロッカーも日本以上の料金を設定にされていた。(半日で千円)
飲食店の価格が日本の3~5割引きという事実を思うと
40年前、中国で体験した「外国人料金」と似たような商売っ気を連想してしまう。
日本よりはるかに割安だからと頻繁にタクシーを使う観光客は
おそらく気にも留めない"歩きにくさ"なのだろうけど
安上がり徒歩旅行を楽しみたい我らにとっては、けっこう大きな問題だ。
自由にお酒が飲めない点も含めて
次回のアジア旅行にマレーシアという選択肢は上がらないだろう。
ま、それでもクアラルンプールから片道4時間かけて行った
キャメロンハイランドは予想以上に気持ちのいいリゾート地であり
ここに2泊滞在できたのは、今回最大の収穫だったかな。
そのあたりも含めた「旅の報告」は、沖縄旅行メモの後で紹介するつもりだ。
・・・にしても、年々身体も頭もキツくなるばかり。
果たして、いつまで気ままな徒歩旅行を楽しむことができるやら。
ではでは、またね。