「醤油パワー」でごちそうに変身! ポルトガルふたり旅 2016.6.7-13 3日目(その3)

2016年6月9日 リスボンポルト市内

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     "古城ホテル" Castel Santa Catarina・・今も頑張ってるかな?
        

地下鉄マルケス駅から、およそ2分。

何の変哲もない住宅街のなかに、目指す建物はあった。

壁でかこまれた広いエントランスを登ると

庭園とセットになったような"お城"が、迎えてくれた。

「古城」というより「邸宅」と呼びたくなる小振りな建物だったが

最上階に物見の塔らしきものを備えた、趣のあるホテルだ。

 

あいにく、旅に出る1カ月ほど前に申し込んだため

本館(古城本体)の部屋はすべて予約済み。

新館(ガーデン内に増設された建物)のツインルームしか空いていなかった。

それでも、普段愛用しているホテルとは、明らかにグレードが違う。

静かで落ち着いた雰囲気と、派手ではないがリッチな装備。

ドアの内側に貼られた料金表にを見ると、一泊の料金は120€。

ネット予約での68€は、ずいぶんお得だった。

 

プチ・リゾート気分で、夜までゴロゴロしてもよかったが

明日の昼までしかポルトには滞在できない。

ほんの30分ばかり小休止を挟み、ふたたび旧市街を目指すことに。

まずは地下鉄でサン・ベントへ。

降りてすぐのところにある、鉄道のサン・ベント駅に入った。

ここは、ホールの壁を飾るアズレージョで有名な観光スポットだ。

どこか教会を連想する広い空間。

その高い天井を支える壁一面に

焼き物(陶器)で作られた壁「アズレージョ」が、張り巡らされていた。

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        利用客より見物客の方が多い、サン・ベント駅

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          よく見ると、列車も壁画になっていた

 

そこから南へと延びる道を500メートるほどぶらつき

ポルトを紹介する写真に必ずと言っていいほど写っている

ドン・ルイス1世橋を歩いて渡る。

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      晴れていればさらに絶景だったはず。風が気持ちよかった。

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     ドン・ルイス1世橋の主役は、列車。歩行者は両端を歩こう。

 

ここから見下ろす旧市街のたたずまいは

真下を流れるドウロ川の伸びやかさと相まって

まさに、絶景。

爽やかな風に吹かれながら、飽きもせず眺めていた。

 

明日は、バスに乗ってコインブラまで移動して

世界遺産コインブラ大学を訪問。

その日のうちにリスボンに戻る、という予定だった。

土壇場になってバタバタしたくなかったので

念のため、コインブラ行きのバスターミナルまで足を運び

運行時刻や乗り場の位置などを確認した。

 

そんなこんなで黄昏時の旧市街をウロつくうち

徐々に気分は〈レストラン探索モード〉へと切り替わっていく。

まだネット検索には慣れておらず

頼りになるのは「歩き方」と「己の嗅覚」のみ。

あーでもないこーでもないと、迷いながら

結局、ガイド本に載っていたアバデァイ・ド・ポルト(Abadia do Porto)に決定。

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           レストラン入口。料理は・・撮り忘れた。

 

"タコのてんぶら(ポルト名物)が食べたい"と訴える相方の希望を受け

イワシのてんぶら共々、魚介類の天ぷら祭りを開催する。

どちらの素材も新鮮でおいしいかったが、味付けはほぼ塩味のみ。

なんとなく物足りなさを感じてしまう我ら日本人は

隠し持った醤油入りスプレー容器を取り出し、シュッシュッと吹き付ける。

・・・うん、やっぱり、このほうがずっと美味い!!

 

ではでは、またね。