清水寺観光のベストタイムは17時❢ 神戸・京都ふたり旅 2023.4.17-20 1日目④ JR京都駅👣相鉄フレッサイン京都清水五条👣清水寺

2023年4月17日(月) 羽田空港神戸空港🚟三ノ宮駅👣神戸散策👣JR三ノ宮駅🚃JR京都駅👣相鉄フレッサイン京都清水五条👣清水寺

      子安塔から眺めた夕暮れどきの清水寺本堂。・・美しすぎる!

 

「京都行き」の表示に誘われ

のんびり走る各駅停車のロングシートに揺られること、九〇分余り。

終点・京都に到着したのは、午後3時を過ぎたころだった。

これじゃ、本日の京都観光は期待しない方がいいかな。

などとぼやきつつ、改札口を通ったものの

充分に休養ができたおかげで、神戸観光の疲れはすっかり消えていた。

そんなわけで、三ノ宮駅を出たときは

「ひと駅だけど疲れたから地下鉄を使おう」と思っていたホテルへの行程も

「ここから歩いても所要時間は変わらないか・・」と考え直し

同じく元気を取り戻した相方ともども

京都駅からそのまま五条方面へ歩いていくことに。

スーツケースを転がしながら、半年ぶりに訪れる京都の街並みを眺めつつ

15分ほどかけて(主観ではあっという間に)

ホテル・相鉄フレッサイン京都清水五条へと到着した。

 

       いたるところで見かける"大明神"に、京都を実感する。

 

その場でチェックインを済ませ

カードキーを手に、展望のよい9階の部屋に入る。

決して広くはないが、スーツケースを広げるためのスペースや

ユニットバスの内部など肝心な場所に余裕を設けたレイアウトに、まずは一安心。

ベッドも広くて寝心地よく、このまま夜までゴロゴロしたい誘惑も沸き上がったけれど

このまま京都初日の観光を諦めてしまうのは、余りにももったいなかった。

何より、午後4時を過ぎてますます晴れ渡る青空を眺めると

"ここで行かねば絶対後悔するぞ!"と、いてもたってもいられなくなってきた。

 

結局、荷物整理&散歩の用意に30分ほど費やし

4時半過ぎには、ホテル前の五条通へ。

一直線に東へ向かい、徒歩で20分ばかりの清水寺を目指す。

 

       「ただいま」と挨拶したくなる、鴨川の眺め。

     神戸とは明らかにテンポが違う。人もサギもどこかゆったり。

 

それにしても、京都からホテルまで歩く途中でも気づいたことだが

路上で見かける観光客の〈外国人率〉が、むちゃくちゃ高い。

実感として、観光客のおよそ8割が、明らかに日本人ではない。

しかも、韓国や中国などのアジア系を差し置いて

圧倒的に欧米人(ひと目で白人と分かる)が多いのである。

おまけに、その大部分は家族連れやバックパッカーなどの個人旅行者で

"京都は✕度目デース!"と言わんばかりの手慣れた様子で

店に出入りし、町なかを闊歩しているのだった。

 

  五条坂の交差点。信号待ちするのは外国人ばかり。(ここはアジア系が多い?)  

 

おかげで五条大橋を通って鴨川を渡り

若宮八幡宮を左手に清水寺へと続く東山五条の交差点に着く頃には

信号待ちで混雑する横断歩道周辺で耳に入ってくるのは

英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ノルウェー?語などなど

多種多様な外国語ばかり。

3年前のキューバ旅行を最後に、海外への渡航自粛を続けている我等にすれば

"久々の海外旅行気分"を味わえる、またとないひとときだった。

 

    意識して外人を撮ったわけではない。ホントに日本人が少なかった

       和服姿の人はほぼ全員「レンタル着物」の外国人観光客

       赤らみかけた青空に、三重の塔の朱色が映える

 

その後、五条坂から茶わん坂へと歩を進め

三重塔が聳える西門前まで来ると、周囲の外国人率はさらに上昇。

実に10人中9人までもが、"日本人じゃない"観光客で埋め尽くされていた。

いま思えば、こんな閉園間近(清水寺は18時で入場終了)にツアーで訪れる団体客は

あまりいないのだから、基本的には個人旅行者ばかりだったのだろう。

それにしても、ローマのパンテオンやコロッセウムを訪れたときと変わらない

圧倒的な"アウェー感"は、これまで国内で味わったことがない。

ともあれ、海外旅行気分に飢えていた我等にとっては有り難い限りだ。

京都有数の観光スポットを訪れた時とは異なる気分で入場料を払い

高校の修学旅行以来、実に50年ぶりに清水寺の本堂へと足を踏み入れた。

 

     空いててよかった! 一番眺めのいい舞台の"ヘリ"を楽々ゲット

    そこから見えるのは、新緑の山並みに包まれた朱い子安塔

       前にも出した写真だけど、ホントに外人だらけ

 

人混み(外人ばかり)を縫うようにして本堂に入ると、意外なことに気づく。

・・・思いのほか、空いているのだ。

入場料を払わずに済む本堂の手前で帰ってしまう観光客もいるのだろうが

それにしても、あの「清水の舞台」で順番待ちをする必要もなく

好きなだけ欄干にもたれて眺めたり、板張りの床に座り込んでいられるのだ。

てっきり、本堂の中も押すな押すなの大混雑。

世界遺産を見に来たのか、人混みに揉まれにきたのかわからない。

・・なんて〈観光地あるある〉を覚悟していた身には、まさに嬉しい誤算だった

 

        好き勝手に動けるものだから、何度も行ったり来たり。

       さまざまなアングルから「清水の舞台」を撮りまくる。

      まさか、こんなにのんびり清水寺に滞在できるとは・・

    普段は冷静な相方も"清水寺はよかったね~!"と感激しきり。

 

いったいこの開放感は何なのだ!?

そんな驚きと疑問が湧き上がった次の瞬間、ようやく気づく。

ーーーわざわざ閉館前に大勢の外国人観光客が詰めかけた理由は、これだったのか!!

 

ひょっとしたら、欧米人向けの観光案内(本やアプリ)に

清水寺など京都の大観光地を訪ねるなら朝夕の時間帯がベスト!」

といったアドバイスが掲載されているのかもしれない。

そう裏読みしたくなるほど、終了間際1時間の清水寺は最高だった。

実際、気が済むまで舞台の手すり?にもたれて周囲の新緑を鑑賞できたし

途中2度ほど、欧米の個人旅行者にスマホでの記念撮影を頼まれつつ

奥の院はもちろん子安塔まで足を伸ばし

まるで山奥のような清水寺周辺の雰囲気も堪能できた。

それもこれも、閉園前1時間という絶好のタイミングで訪れたおかげ。

結果論になるが、京都行きの鈍行列車に乗って大正解だった。

 

           新緑も、清水寺の美しさを引き立ててくれた。

           夕陽を浴びて、朱く輝く子安塔。

            そこから眺める清水寺は・・

         これほど"山の中"にあるお寺だとは思わなかった。

 

※「名観光地は朝夕に訪れたい」というマイ金言は、

 翌日午前中の宇治平等院訪問で、いっそう堅固な信念へと変わった。

 11時前だったが、すでに大勢の団体客でイモ洗い状態。

 見頃の藤棚撮影も早々に、とっとと退散する羽目になったのだ。

 

この後、周囲からは"Oh My God!"の歓声があがった

産寧坂の奇蹟(と呼ぶには大げさか)」にも遭遇したけど

長くなったので、続きは次の機会に。

 

ではでは、またね。