嵐山&竹林の道は"黄昏時"がイイ 神戸・京都ふたり旅 2023.4.17-20  3日目➂ 京都府立植物園🚌錦市場/つるかめ🚌嵐山🚌四条河原町👣辨慶👣ホテル

2023年4月19日(水) 清水五条/ホテル👣稲葉薬師👣錦市場🚌京都府立植物園🚌錦市場/京つけめん つるかめ🚌嵐山🚌四条河原町👣辨慶👣ホテル

 

植物園の北山門を出て、四条河原町方面へ向かうバスに乗る。

あいにく満席で、吊り革に捕まったまま数十分を過ごす。

途中、外国人観光客のグループが乗り込み

近くの優先席が空くと喜々として腰を下ろした。

――これだから、オーバーツーリズムに怒る京都市民が増えるわけだ。

 

3時間余り歩いた足がジンジンと痛みを訴えるなか

ようやくバスは目指す四条河原町に到着。

全身からヤレヤレの湯気を立ち昇らせつつ、本日二度目の錦市場へ向かう。

目指すは、親子丼の人気店「まるき」。

お昼時の混雑を考慮し、敢えて14時過ぎを狙うという念の入れようだ。

ところが、店の前に立つと・・シャッターが降りたまま。

そして、「本日臨時休業」の張り紙がペタリ。

思わず天を仰ぐ。

 

とはいえ、何かお腹に入れないと夜までもたない。

やむなく徒歩圏で代わりの店を探すものの

これぞ!という所が見つかるたびに、昼の営業が終わりだったり

水曜定休だったりと、泣きっ面にハチ状態の連続となる。

錦市場から新京極にかけて30分ほどさ迷ったすえ

もーどこでもいいや!と、目に入った京つけめんの店「つるかめ」に飛び込む。

 

     屋台サイズのミニ店舗。なれど中身は充実のつけめん屋。

      濃厚なこってりスープが、夜までの体力を支えてくれた。

 

カウンター席だけ、それも6席ばかりの一坪店舗だったが

遅ればせながらクーグルマップで確認すると、4点越えの高評価。

実際、意外にも(失礼)濃厚な出汁が効いた食べ応え満点のつけめんだった。

 

その後、デジカメのSDカードが満杯ギリギリだったので

デパート内の電気量販店で代わりを購入。

なんだかんだで気がつけば、時計の針は4時を回っていた。

当然食べたばかりで、お腹はいっぱい。

しかも足には目一杯疲労が溜まっており、いったん座ってひと休みしたかった。

ならばここは腹ごなしを兼ねた、"バス旅&夕方の散策"がベストチョイス。

そこでふと浮かんだのがーーこの時間なら嵐山も空いてるかもーーとの考えだった。

 

思い立ったが吉日とばかり、嵐山方面へ向かうバスに乗車。

そのまま40分ばかり、バスに揺られてうとうと。

ハッと気づくと桂川を渡っており、あわてて嵐山公園で下車した。

時刻は、だいたい5時。

相変わらずの曇り空だったが、辺りはいい感じに赤らみつつあった。

そしてなにより・・・人が少ない!!

昼間だったら歩くのにも難儀する混雑ぶりの渡月橋

端から端まで見渡しても、総勢十数名というスカスカ状態。

途中で立ち止まったり、のんびり川面を眺めても、誰の邪魔にもならない。

そう。この静けさが欲しかったのだ。

 

          夕暮れ時の嵐山は、"お散歩天国"だった。

       人気まばらな渡月橋を渡り、上流の嵐山公園へと向かう。

 

改めて周囲を見回すと、なぜか日本人の姿がとても少ない。

ざっと数えて行き交う人の8~9割が、欧米やアジア諸国からの外来客だった。

ひょっとしたら、ここも清水寺と同じように

「観光するなら朝夕がオススメ!」みたいな"旅のコツ"が普及してるのかも。

 

        カモのカップルも、まったりモード。

 

少なくとも、昨年秋に訪問した際の「縁日状態」にゲンナリした我らに

この静かな落ち着きぶりは、予想を超える喜びだった。

バス内での小休止で脚の力も復活したことだし

夕方の嵐山へGO!の気分で、渡月橋から桂川沿いの道へ。

その先に広がる嵐山公園へと足を運び

無人の頂上展望台から、飽きるまで保津峡を眺めた。

 

         苔生した斜面も、この静けさ逢っての美しさ。

           初めて目にした、岩だらけの保津峡

         誰もいない特等席から、心ゆくまで鑑賞できた。

 

さらに夕暮れの色合いを増す静かな竹林の道を、ゆっくり歩いて楽しむ。

まもなく夜になるというのに、小さなライトを手にした外国人観光客たちが

三々五々やって来ては、竹林の道へと消えてゆく。

みんな「夕暮れ狙い」で、静謐な"竹の森"を体験しようというのだ。

確かにこちらのほうが、嵐山の魅力をたっぷり味わえるよな。

 

         静けさに満たされた竹林の道。これぞ、幽玄。

    すれ違うほぼ全員が外国からの観光客。名所の楽しみ方を熟知している。

      これぞ嵐山!という魅力に触れ、大満足で帰るバスの中。

 

なにはともあれ、"夕方の嵐山観光"は大成功!

やっぱ喧騒よりも静けさだよな~

意見を同じくする相方と1時間半ほどの嵐山散策を終え

四条河原町へと引き返してゆくバスに乗車。

夕闇迫る渡月橋を眺めながら、本日二度目のうたたねに身を任せたのだった。

 

ではでは、またね。

 

     夕食に入ったうどん屋「辨慶」。ここも半数近くが外国人だった。

   オススメの「辨慶うどん」をいただく。左のピリ辛キンピラが効いていた。