朝の収穫は因幡薬師と"招き猫みくじ" 神戸・京都ふたり旅 2023.4.17-20  3日目➀ 清水五条/ホテル👣稲葉薬師👣錦市場🚌京都府立植物園

2023年4月19日(水) 清水五条/ホテル👣稲葉薬師👣錦市場🚌京都府立植物園

 

前日、祇園四条⇒宇治⇒石清水八幡宮⇒伏見⇒鶴橋⇒清水五条

京阪電車のフリー切符をフルに使って移動しまくった反動で

この日は、バス一日券を頼りに市内をのんびりまったり巡ることに。

とはいうものの、根っから貧乏性のふたりのこと。

案の定、優雅とはほど遠い試行錯誤の連続になってしまったが。  

 

まずは朝食がてらの市内散歩。

チェックしておいたホテル近くの喫茶店が水曜朝は10時スタートだったので

烏丸高辻にほど近い高木珈琲まで足を伸ばす。

なるべく大通りを避け、生活感の漂う細い道を

あみだくじを辿るように、直角に曲がっては直進を繰り返す。

あと少して゜市内を南北に貫く烏丸通というところで

朱い提灯(ぼんぼり?)が並ぶ、由緒ありげなお寺に行き着いた。

門前には因幡薬師と記されており、朝8時半だというのに

何人もの参拝客がお参りし、住職とその家族らしき女性と世間話を交わしている。

      因幡薬師(平等寺)、京都のお寺は"生きている"実例のひとつ。

     まだ"開店準備中"だったが、その間にも近所の人々が訪ねてくる。

         献灯のひとつひとつが発する、強烈な"地元感"。    

 

暮らしの中に信仰が根付いている雰囲気が心地よく

お守りなどを縁台に並べるお寺の女性から、招き猫付きのお守りを買い求めた。

お詣りを済ませ、帰りがけにふと側壁を見ると

「身体健全」「がん封じ」と記された、真紅の奉納幟?がズラリ。

なるほど、病魔撃退のご利益が篤いのだな。

    壁一面に身体健全&がん封じの奉納・・祈りのパワーがじわじわ来る。

 

それはともかく、目指す高木珈琲は確かすぐ近くのはずだが

お、あったあった・・と思ったら、小さな入り口の扉は閉ざされ

胸の高さのあたりに「本日は臨時休業」のプレート。

ああ、ついてない。

肩を落とし、フラフラ烏丸通に出たところに「イノダコーヒー」の看板が。

ーーもういいか、ここで。

と、入ってしまったのが運の尽き。

予想通りの内容で二度ガッカリするハメに。

せめて、高木珈琲の五条烏丸店まで足を伸ばすべきだったなぁ。

貴重な一食をムダ打ちした後悔に、しばし苛まれる。

 

気を落としたまま、烏丸通を北上。

地下鉄四条駅でバスの一日乗車券を購入し

せっかく近くまできたのだからと、錦市場をぶらつくことに。

まだ朝9時台だしそれほど混んでないだろう、なんて予測はあっさり裏切られ

狭い市場の通路は、外国人旅行者だらけ。

お昼に入る親子丼定食の店の場所を確認するだけで、早々に退散した。

     おっ、若冲動植綵絵だ!ーーと、喜び勇んで入ったのだが。

     商い中の店先には、必ずといっていいほど外人旅行者の姿が。

       店の方も旅行者をターゲットにした「買い食いモード」。

      何も買わず、「若冲垂れ幕」を何枚か撮っただけだった。

 

とりあえず、お昼過ぎまでどこで過ごそうか。

今回の〈外国人ラッシュ〉を考えると

定番の人気観光地は、軒並み"イモ洗い状態"に違いない。

となれば目指すは、地元民御用達の息抜きスポットだ。

鴨川三角州から糺の森へ続く憩いの散歩道も頭に浮かんだが

そのコースは昨年秋に歩いたばかり。

んじゃ、同じ時期に紅葉のライトアップを楽しんだ植物園に行ってみよう。

夜だったから、その時は池と温室しか回らなかったし。

          突き当りの錦天満宮で"今朝の賑やか"は終了。

 

そうと決まれば、あとはバスに乗るだけ。

バスマップとにらめっこし、直通で行ける四条河原の交差点へ。

そこから205番バスに乗って北上、植物園前で下りる。

「植物園前」ながら、実際の入口までは歩いて10分ばかり離れている。

だけど、この"ほどほどの距離"が楽しい。

鴨川河畔に伸びる「なからぎの道」を、たどって行けるからだ。

      鴨川沿いの「なからぎの道」へ。一気に静寂が拡がる。

         天気はイマイチなれど、新緑が目に染みる。

               仲良しガモを発見。

            失礼して、対岸のベンチを一枚。

       京都に来た幸せを噛み締めながら、ゆっくりと足を運ぶ。

 

雑踏とも喧騒とも無縁の、のびやかな遊歩道を

散策やイヌの散歩を楽しむ地元の人々にまじって、の~んびりと歩いてゆく。

ようやく、旅人気分がこぽこぽと湧き上がってきた。

 

右手に続く大学のグラウンドを過ぎると

その先が、ケヤキ並木に縁どられた京都府立植物園の正門だ。

広い駐車場には、自家用車がポツリポツリ。

おっと、入口のすぐ近くに幼稚園バスが停まっている。

この分だと、どこかで子供たちにも逢えそうだ。

     小さな子供にとっても、貴重な"憩いの場"なのだろう。

 

受付で一人200円!の入場料を払い

通常のガイドマップに加え、手作りのパンフレットを受け取る。

なんと毎週、植物園のスタッフ自らチェックした

"いま見頃の植物たち"の地図を無料配布しているのだ。

頭上には、あいかわらず一面の雲だったけど

なんだかほっこりと温かい心持ちで

ちらほら人が行き交う園内へと、足を踏み入れた。

 

ではでは、またね。

 

         園内では、シャクヤクの花が盛りを迎えていた・・