2023年4月19日(水) 清水五条/ホテル👣稲葉薬師👣錦市場🚌京都府立植物園
植物園スタッフの手作りパンフレット「見頃の植物」に目を落としつつ
まずは正門右手の西洋シャクナゲ園へ。
「メリオデンドロン」「シャガ」「アセビ」「西洋シャクナゲ」などが盛りとあって
遠目にも赤やピンクの色どりが鮮やかだ。
残念ながら、その先にあるバラ園は開花時期には至っておらず
いまにもパンと音を立てて弾けそうな丸々とした蕾が、茎の先に乗っていた。
こちらもたぶんシャクナゲ。こんなにまじまじ見た記憶はない。
黄色い中央と紫色のフリルが特徴のシャガ。この花は鎌倉で憶えた。
開花まであとちょっと。満開のバラも見たかった・・
それにしても、行く所行く所で見頃を迎えた植物が待ち構えていて
そのたびデジカメを構えるものだから、園内に入って以後の撮影枚数がハンパない。
ひとつひとつ紹介し始めたら何十枚にもなってしまうので
特に印象に残ったポイントだけを紹介していこう。
普段なら主役級のツツジが、ここでは脇役にランクダウン。
ならば主役は・・・こちらのルピナスか?
いやいや、ツツジだって負けてはいない。数と量で視界を埋め尽くす。
ルート的には、正門を入って右方向の「西洋シャクナゲ園」「洋風庭園」「バラ園」
「沈床花壇」「あじさい園」と、反時計回りに園内の南半分を周遊。
広い野原の「大芝生地」に面した「森のカフェ」で小休止&軽食となった。
ここまでで、早くも1時間以上が経過。
とにかく広くて、エリアごとがバラエティに富んでいるので
主な"見頃"に立ち寄るだけで、あっと言う間に時間が経ってしまう。
当然、歩行距離もちょっとしたハイキング並みとなり
歩きには自信のある我等でも、ちょっとひと休みしようか、という気分になるのだ。
カフェ利用者でなくても自由に座れるテーブル席。これぞ京都の底力?
格別旨い訳ではなかったけど、できたてのホカホカがたまらない。
空いた小腹を慰めるべく、カフェでたこやきなどを購入。
前の芝生に点在するテーブルに腰を下ろし、ハフハフしながらいただく。
広い芝地の彼方では、幼稚園児らしき集団が早くも帰り支度を始めた様子。
正門前に停めていたバスの"乗客"に違いない。
元気よく立ち去る姿に、あわててデジカメを向ける。
芝地の彼方に、小さな入園者たちを発見!
咲き誇るツツジの中を帰ってゆく・・・バイバイ、またね!
小腹を満たし、ひと息ついて周囲に目をやると
地元の友人同士か数人のグループがビニールシートに車座になり
用意してきたおにぎりやお弁当をパクついている。
なるほど、外から飲食物を持ち込み、花見がてらのんびり過ごす手もあったか。
次に来る機会があったら、ぜひ試してみよう。
ひとやすみした後は、ふたたび東から時計周りに
今度は園内の北半分を巡っていく。
具体的には「はなしょうぶ園」「ぼたん・しゃくやく園」「植物生態園」の順になる。
ところが、うっそうとした森の中を探るようにして
「ミズバショウ」「イカリソウ」「タチツボスミレ」などを探し回ったせいか
このあたりで、だんだん歩き続けるのがキツくなってきた。
高い樹木に絡みつき、野生状態の藤が"紫色の滝"となる。
これはボタンかシャクヤクか。いちいち名前を確認するのが面倒臭くなってきた。
燃えるような朱い花は、おそらくトキワマンサク。
原色の花々に疲れた眼を、素朴なスミレの紫が優しく癒す。
最初の目論見では、園内全体をぐるっと回りする予定だったが
残る半周近くを踏破し、再び南西端にある正門まで戻る気力が湧いてこない。
どちらからともなく
――今回は全部回らず、北山門(北東にある)から出ようか――と、いうことに。
「植物生態園」から北東へ抜け
花びらを落としたチューリップ畑が広がる「球根ガーデン」を通ったり
各種のサクラが可憐な花を残していた「桜品種見本園」などに立ち寄ったあと
静かな正門とは違い賑やかな(地下鉄の駅が目の前にあった)北山門から退園した。
ヤマザクラなど原種に近い桜たちは、まだまだ花を残していた。
ソメイヨシノとは一味違う可憐なサクラたちを最後に、植物園を後にする。
ここまで小休止を入れて3時間余り歩き回ったけれど
昨年秋に紅葉ライトアップを鑑賞した池周辺や、絶滅危惧種園、四季彩の丘はもちろん
珍しい植物がてんこもりの温室にも立ち寄ることができなかった。
どうやらここは、一日まるごと費やさないと"ひと回り"すらできない巨大植物園だ
・・という事実だけは身をもって痛感したよ。
ではでは、またね。