ソテツとツツジと山野草 神戸・京都ふたり旅 2023.4.17-20 1日目➁ 喫茶セブン👣北野界隈👣相楽園

2023年4月17日(月)

羽田空港神戸空港🚟三ノ宮駅👣喫茶セブン👣北野界隈👣相楽園

 

           相楽園・日本庭園の「絵葉書ショット」

 

喫茶セブンを出て西へ。

三ノ宮駅から北東に延びるフラワーロードを渡って

神戸電子専門学校の校舎が林立する不動坂を登って行くと

小奇麗な洋館が次々に見えてきた。

北野物語館(カフェ兼結婚式場)、旧ムーア邸(カフェ)

プラトン装飾美術館(イタリア館)、坂の上の異人館(旧中国領事館)などなど。

 

     春の陽注ぐ神戸・北野。こんな日は、どこに行っても気持ちいい。

           最初の洋館は、貸し結婚式場?

       ウロコの家。これが見えると「北野に来たぞ」と実感する。

    近くの家の門柱に並んだキャラたち。子どもの姿が目に浮かぶ。

          山手八番館も休館日・・・で良かった。

 

しかし月曜日だからか、軒並み休館。

神戸きっての観光地なのに観光客の姿が少ないのは、そのせいだったのか。

おかげで人混みに悩まされず、のんびり散歩できたのだが。

だいいちどこも建築物の入場料としては異様に高いので、入る気になれなかった。

年中無休の「うろこの家&展望ギャラリー」のセット入場券に至っては

2000円を超えるのだから、どこのルーブル美術館だよ!?・・と呆れてしまう。

 

    全身で高級さを演出する門扉上のエンブレム。おまえはブルボン王朝か?

         リッチな洋館より、青空と新緑に包まれる幸せ。

         シャクナゲ? あざかな黄色が、あちこちで花開く。

              ツタの緑が目に沁みる。       

 

幸い、天気は良好で、青空と新緑が眼に眩しい。

わざわざ建物の中に入らずとも

色とりどりの草花に囲まれた洋館を見て歩くだけで、十二分に満足だった。

あちこちに咲く花々を撮影しつつ、六甲山のふもとに広がる洋館エリアを散策。

北野のシンボル「風見鶏の館」に面した北野町広場まで降りてゆくと

それまでまばらだった人の数が、一気に増えてきた。

 

       隣接する神社の境内から撮った、風見鶏の館。

       天気がいいので、どこから撮っても絵になってしまう。

           てっぺんの風見鶏も、気持ちよさそう・・

 

欧米や中国・韓国など海外から訪れた観光客たち。

さらに、同じ制服に身を包んだ修学旅行生らしき学生の姿。

そういえば・・と腕時計を見ると、時刻は10時半を回ったあたり。

なるほど、妙に人が少なかったのは朝方だったせいか。

この日の夕方、閉館?前の清水寺を歩いたときも痛感したが

人気の高い観光地を訪問するのは、午前中か夕方がベストなようだ。

ともあれ、静かな時間帯にじっくり北野異人館を回れたのはラッキーだった。

 

       「もえぎの家」の裏を抜け、北野の坂を降りてゆく。

  こんなとこにバイオリンショップ?・・と思ったら「北野工房のまち」だった。

 

刻々と団体観光客で埋め尽くされてゆく北野町広場を後に

次なる目的地、相楽園へと向かう。

せっかくの神戸だからと、車が行き交う太い道を極力避けて

歩行者しか通れないような細い路地を、右に左にと歩いてゆく。

途中、バイオリン製作所の看板があった「北野工房のまち」を眺めつつ

10分足らずで神戸を代表する庭園(だよね?)「相楽園」の門をくぐる。

 

今回、ここを訪ねた理由はふたつ。

ひとつは、ちょうどこの時期、園内のツツジが咲き誇っていたから。

通常ならゴールデンウィークがピークなのだが

今年はやたら早く、すでに分咲きだというのだから、これは観ない手はない。

(実際「つつじ遊山」という名づけられた祭りの期間は4月22日~5月7日だった)

もうひとつは、入園料の安さ。

大人ひとり300円で、日本庭園・ソテツ園・二軒の洋館がたたずむ広大な庭園を

こころゆくまで楽しめるのだから、北野異人館と比較する気にもなれない。

 

能書きはともかく、入場入場。

正門を入って正面には松やツツジ

右手には頭をもたげた蛇のような巨大なソテツがニョキニョキと立っている。

相方は、妙に動物ッぼいそのソテツが気に入ったらしく

何度もスマホのレンズを向けていた。

 

        異様な迫力の"くねくねソテツ"に迎えられる。

       ツツジとソテツと洋館ーー相楽園ならではの"三点セット"

       立ち入り禁止(崩壊寸前?)の旧厩舎も印象的だった。

 

さらに遊歩道を進むと、目の前には旧ハッサム邸と

かつて庭園の主だった元神戸市長・小寺家の古い厩舎が並び立つ。

その前にひらけたスペースでは、山野草の展示即売会が開催されており

野生の草花ならではの控え目な美しさに、しばし見とれる。

 

    元が"山屋"だからか、園芸種より野生の草花のほうがしっくりくる。

   買うあてもないのに、これがいい!こっちもオススメ!・・と迷っていた。

 

園内の一角に建つ相楽園パーラーは、カフェ以外にも限定ランチが有名らしく

ここでお昼にしてもいいかも――と思ったのは一瞬。

11時20分にして、早くも「完売シール」がペタリ。

うーーん、なんか、"逃した魚は大きい"気分。

食べられないと知ると、ますます食べたくなるのが人情なのだ。

 

     なぜ洋館というだけで、あんなに興奮するのか。正直わからない。

       ともあれ今回のメイン、ツツジ咲く日本庭園へ。

 

ともあれ、ここからいよいよ相楽園の敷地のほぼ半分を占める日本庭園へ。

おりしも続々と入場して来た韓国からの団体客を避けながら

中央の大きな池をバックにツツジが咲き誇る池泉回遊式庭園を、ぐるりと一巡。

          観光客の列が途切れた瞬間に、一枚。

           思わずドアップで撮りたくなる美しさ。

          整った庭園より単品の花が目に付いて仕方ない。

        奥も手前も晴れ着姿で"記念写真"に臨んでいた。

        ソテツとツツジの競演に幾度も目を奪われる。

 

途中、結婚アルバム用の記念写真を撮影するカップルや

子どもの節句だろうか晴れ着姿の親子の姿を眺め

最後にも一度ニョキニョキ伸びるソテツ園で

真っ赤なツツジの横でシャッターを押し合う外国人観光客を横目に

相楽園を後にした。

 

時刻は12時をまわったあたり。

朝食が軽かったので、そろそろお腹が空いてきた。

目指すは南へ歩いて7~8分の、日本三代中華街のひとつ南京町だ。

 

ではでは、またね。