2021年10月6日(水) 近江八幡周辺
天気よければ、"絶景"も5割増し
長命寺港周辺で30分ほどまったり過ごしたあと
行きと同じく貸し切り状態の路線バスで、近江八幡へと向かう。
途中、またもラ・コリーナ前で10名ほどが乗ってくる。
相変わらずの人気ぶりだ。
いっぽう我々は、その4つほど先の停留所「大杉町」で下車。
ここが、八幡山ロープウェーへに一番近いのだとか。
そのままバス通りを数十メートル行くと、右手に大きな鳥居が立っていた。
1000年以上の歴史を持つ、日牟禮(ひむれ)八幡宮の入り口だ。
ロープウェーの乗り場は、その先にあるらしい。
平日にも関わらず、何台も車が行き来し、多くの人々が参拝に訪れている。
古くから近江商人の信仰を集めていたとのことだが
今も地元では、暮らしに欠かせない〈お参りスポット〉なのだろう。
400年以上前に造られた運河・八幡掘。ここも歩いてみたかった。
日牟禮(ひむれ)八幡宮門前通り。風格あるよね(帰路に撮影)
歴史を感じさせる、大きく黒ずんだ八幡宮の門を右に見て
ゆるい登り坂をもう少し進むと、めざす八幡山ロープウェーの乗り場があった。
せっかく「お~み満喫パス」を買ったのだから、これに乗らない手はない。
通常ならここの一往復だけで、2000円の半分近くかかるからだ。
要するに"乗らなきゃソン"の〈目玉商品〉、というわけ。
ま、そんな料金のカラクリが透けていたから
「きっと、あまり人気がないから格安料金で提供したのだろう」
ぐらいに軽く考えていたのだけれども・・
乗り場(土産店を兼ねた建物)に入ってみると
超満員・・とまではいかないものの、閑古鳥などは鳴いておらず
10人乗り前後のロープウェーは、まずまずの込み具合。
朝九時から17時頃まで、15分に一本のペースで行き来しており
我らが利用した14時前の便にも、2組の男女が同乗していた。
小声で交わす会話を聞いた限り、いずれも他所からの観光客ではないようだった。
頂上にある瑞龍寺へと参拝と、八幡山から一望できる琵琶湖を眺めるため
おそらく年に何度か、この空中散歩を楽しんでいるのだろう。
ロープウェー、舐めたらいかんぜよ。
係の人が扉を閉め、大きく揺れながらゆっくり動き出したロープウェーは
わずか4分で、頂上の終点に到着した。
その間、天気もよかったおかげで、眼下には近江八幡の整然とした街並みが広がり
左手からは、琵琶湖の青々とした水面が、ぐぐっと迫ってくる。
月並みな表現だけど、予想以上の大パノラマだった。
森の中にお堂(城跡)が点在している雰囲気
頂上駅に到着後は、うっそうと樹木が茂る遊歩道を時計回りに一周。
4百数十年前、豊臣秀次(秀吉の甥っ子。秀頼誕生後、疎まれて切腹)が築いた
八幡山城址を巡りつつ、各方面に広がる絶景をじっくり堪能した。
ここまで昇ると、ようやく琵琶湖の大きさが実感できる
反対側に回っても、はるか彼方まで琵琶湖の水面が・・
ロコならではの"八幡山リゾート"
フライングぎみのモミジ選手を発見
およそ1時間後、再びロープウェーに乗り込み、麓の駅へ帰還。
行きにパスした日牟禮(ひむれ)八幡宮に立ち寄り
由緒ある社殿や絵馬、春の祭りに使われた勇壮な山車(だし)
巨大な神木?など、木々にすっぽり囲まれた境内をそぞろ歩いた。
ワイルドな年男?イノシシの山車。アマビエも友情参加。
境内にそびえる、カッコイイ杉?の大樹。たしか御神木だったような・・
さて、ここで時刻は3時すぎ。
実はこの日の夕方、京都タワーに登るつもりだった。
(なんと今回、無料の展望県が付いていた!)
明日の午前中~昼の時間帯にいっても良かったが
どうせなら夜景を見よう、ということになり
夕方6時過ぎには、京都駅まで戻る予定を立てていたのだ。
そのためには、遅くとも17時24分のJR快速に乗る必要がある。
となると・・あと一個所立ち寄るぐらいしか、余裕ないだろう。
途中で見かけた和洋折衷建築。"街歩き"も楽しそうだったが・・
事前に立てた予定通り、近江八幡の街歩きをしてのんびり過ごすか。
ちょっと無理して、信長が建てた安土城址まで足を延ばすか。
それとも長命寺往復バスで多くの人が降りた、「ラ・コリーナ」を訪ねてみるか。
――迷うまでもなかった。
外からの観光客がこぞって訪ねる「ラ・コリーナ」に、行くしかない!
ま、ぶっちゃけ事前にググっていたから
どんなところかという情報は掴んでいたんだけどね。
それでも、あそこまで人気のスポットだとは知らなかったので
ドヤドヤ乗り降りする観光客を目の前にするたび
「これはぜひ行ってみなければ!」と、決意を新たにしていたのだ。
てなわけで、いよいよ次回は
見事なまでの"地元との乖離ぶり"に、ちょっと心を痛めた記録だったりする。
ではでは、またね。