琵琶湖一望の"ロコ名所" 京都ふたり旅 2021.10.4-7 3日目(その3) 近江八幡(八幡山ロープウェー)

2021年10月6日(水) 近江八幡周辺

f:id:utatane-do:20211102223908j:plain

            天気よければ、"絶景"も5割増し

 

長命寺港周辺で30分ほどまったり過ごしたあと

行きと同じく貸し切り状態の路線バスで、近江八幡へと向かう。

途中、またもラ・コリーナ前で10名ほどが乗ってくる。

相変わらずの人気ぶりだ。

いっぽう我々は、その4つほど先の停留所「大杉町」で下車。

ここが、八幡山ロープウェーへに一番近いのだとか。

 

そのままバス通りを数十メートル行くと、右手に大きな鳥居が立っていた。

1000年以上の歴史を持つ、日牟禮(ひむれ)八幡宮の入り口だ。

ロープウェーの乗り場は、その先にあるらしい。

平日にも関わらず、何台も車が行き来し、多くの人々が参拝に訪れている。

古くから近江商人の信仰を集めていたとのことだが

今も地元では、暮らしに欠かせない〈お参りスポット〉なのだろう。

 

f:id:utatane-do:20211102224149j:plain

                  400年以上前に造られた運河・八幡掘。ここも歩いてみたかった。

f:id:utatane-do:20211102224758j:plain

     日牟禮(ひむれ)八幡宮門前通り。風格あるよね(帰路に撮影)

 

歴史を感じさせる、大きく黒ずんだ八幡宮の門を右に見て

ゆるい登り坂をもう少し進むと、めざす八幡山ロープウェーの乗り場があった。

せっかく「お~み満喫パス」を買ったのだから、これに乗らない手はない。

通常ならここの一往復だけで、2000円の半分近くかかるからだ。

要するに"乗らなきゃソン"の〈目玉商品〉、というわけ。

ま、そんな料金のカラクリが透けていたから

「きっと、あまり人気がないから格安料金で提供したのだろう」

ぐらいに軽く考えていたのだけれども・・

 

乗り場(土産店を兼ねた建物)に入ってみると

超満員・・とまではいかないものの、閑古鳥などは鳴いておらず

10人乗り前後のロープウェーは、まずまずの込み具合。

朝九時から17時頃まで、15分に一本のペースで行き来しており

我らが利用した14時前の便にも、2組の男女が同乗していた。

小声で交わす会話を聞いた限り、いずれも他所からの観光客ではないようだった。

頂上にある瑞龍寺へと参拝と、八幡山から一望できる琵琶湖を眺めるため

おそらく年に何度か、この空中散歩を楽しんでいるのだろう。

 

f:id:utatane-do:20211102225059j:plain

          ロープウェー、舐めたらいかんぜよ。

 

係の人が扉を閉め、大きく揺れながらゆっくり動き出したロープウェーは

わずか4分で、頂上の終点に到着した。

その間、天気もよかったおかげで、眼下には近江八幡の整然とした街並みが広がり

左手からは、琵琶湖の青々とした水面が、ぐぐっと迫ってくる。

月並みな表現だけど、予想以上の大パノラマだった。

 

f:id:utatane-do:20211102225219j:plain

       森の中にお堂(城跡)が点在している雰囲気

 

頂上駅に到着後は、うっそうと樹木が茂る遊歩道を時計回りに一周。

4百数十年前、豊臣秀次(秀吉の甥っ子。秀頼誕生後、疎まれて切腹)が築いた

八幡山城址を巡りつつ、各方面に広がる絶景をじっくり堪能した。

 

f:id:utatane-do:20211102225359j:plain

      ここまで昇ると、ようやく琵琶湖の大きさが実感できる

f:id:utatane-do:20211102225526j:plain

       反対側に回っても、はるか彼方まで琵琶湖の水面が・・

f:id:utatane-do:20211102225758j:plain

           ロコならではの"八幡山リゾート"

f:id:utatane-do:20211102225917j:plain

           フライングぎみのモミジ選手を発見

およそ1時間後、再びロープウェーに乗り込み、麓の駅へ帰還。

行きにパスした日牟禮(ひむれ)八幡宮に立ち寄り

由緒ある社殿や絵馬、春の祭りに使われた勇壮な山車(だし)

巨大な神木?など、木々にすっぽり囲まれた境内をそぞろ歩いた。

         

f:id:utatane-do:20211102230202j:plain

       ワイルドな年男?イノシシの山車。アマビエも友情参加。

f:id:utatane-do:20211102230440j:plain

    境内にそびえる、カッコイイ杉?の大樹。たしか御神木だったような・・

 

さて、ここで時刻は3時すぎ。

実はこの日の夕方、京都タワーに登るつもりだった。

(なんと今回、無料の展望県が付いていた!)

明日の午前中~昼の時間帯にいっても良かったが

どうせなら夜景を見よう、ということになり

夕方6時過ぎには、京都駅まで戻る予定を立てていたのだ。

そのためには、遅くとも17時24分のJR快速に乗る必要がある。

となると・・あと一個所立ち寄るぐらいしか、余裕ないだろう。

 

f:id:utatane-do:20211102230637j:plain

     途中で見かけた和洋折衷建築。"街歩き"も楽しそうだったが・・

 

事前に立てた予定通り、近江八幡の街歩きをしてのんびり過ごすか。

ちょっと無理して、信長が建てた安土城址まで足を延ばすか。

それとも長命寺往復バスで多くの人が降りた、「ラ・コリーナ」を訪ねてみるか。

――迷うまでもなかった。

外からの観光客がこぞって訪ねる「ラ・コリーナ」に、行くしかない!

 

ま、ぶっちゃけ事前にググっていたから

どんなところかという情報は掴んでいたんだけどね。

それでも、あそこまで人気のスポットだとは知らなかったので

ドヤドヤ乗り降りする観光客を目の前にするたび

「これはぜひ行ってみなければ!」と、決意を新たにしていたのだ。

 

てなわけで、いよいよ次回は

近江八幡ラピュタ》の異名を持つ、ラ・コリーナへ。

見事なまでの"地元との乖離ぶり"に、ちょっと心を痛めた記録だったりする。

 

ではでは、またね。