2021年10月6日(水)
野田町のコスモス畑。見学も立ち入りも自由自在。
旅の3日目は、しばし京都市内から離れ
琵琶湖東岸へと足を延ばすことに。
朝8時前、通勤通学客で混雑する京都駅構内を歩き
唸異の片隅にある「つくもうどん」で、軽く朝ごはん済ませてから
0番線を8時20分に出る快速電車に乗車。
8時56分、近江八幡駅に到着する。
ここで「お~み満喫パス」という1日乗車券を購入し
可能な限りあちこちに行ってみる、というのが本日の主な目的だった。
加えて、八幡山ロープウェー1往復未利用で2000円という
お得なキップなのだが・・
どこで売っているのかわからず、駅の内外を歩き回ることしばし。
ようやく近江鉄道の改札(というか詰所?)で、手に入れることができた。
ようやく「お~み満喫パス」をゲット。ここまで長かった。
がんばれ「がちゃこん」!
では、出発するか。
と思ったが、「パス」の購入に手間取り、近江鉄道にはタッチの差で乗り損ねた。
次までは、30分ほど待たねばならない。
そこで当初の予定を変更。徒歩で目指すことに。
人気のない駅前広場をあとに、とことこと歩きはじめる。
この日最初の目的地は、野田町のコスモス畑。
ネットのニュースで見ごろだと知り、今回のお出かけルートに組み入れたのだ。
場所は近江八幡から1.4キロほど東。
あいにく電車もバスも、近くを通ってくれない。
車移動か、25分ほどかけて歩いて向かうしかないのだ。
今回の旅はレンタカーなし。もちろんタクシー利用は論外だから、歩くのみ。
田んぼの中をトコトコ。のどかなお散歩風景。
スマホのマップを頼りに、一戸建てが並ぶ静かな住宅街を進むこと15分。
目の前に、のどかな畑エリアが広がった。
よく見ると、その一角が鮮やかなマーカーを引いたようにピンク色に染まっている。
路上に数台の車が停車し、のんびり行き来する人の姿も確認できた。
あ・・あそこだ!
歩く速度が、自然と早くなっていく。
幸い、朝方頭上を覆っていた灰色の雲は徐々に薄れ
鮮やかな青空が、あちこちに顔を出していた。
決して広くはないけど、立ち入り自由なのは嬉しい。
青空が広がると、花の美しさも〇割アップ。。
コスモスの花が咲いていたのは、広い畑のうち
一本の道を挟んだ6面ほどだったか。
そのうち2面は、まだ花盛りを迎えていない。
それでも、ピンク・赤・白など様々な色合いのコスモスが
咲き乱れるようすは、ぼんやり思い描いていたよりも美しく
青空とのコントラストもあいまって、おもわずため息が漏れてしまうほどだった。
なにより、畑の中に自由にはいっていくことができ
自分の好きなアングルで写真を撮れることが、嬉しかった。
あくまで地元の観光地らしく
訪れていた人は、みな近所から自家用車をころがし、ちょっと立ち寄った様子。
保母さんに連れられた幼稚園児たちも、大喜びで駆け回っていた。
駆け巡る"幼春"
このまま椅子を持ち出し、お茶でも飲みながら眺めていたい気分だったが
せっかく金2000円で「お~み満喫パス」を購入したものの
まだ、これっぽっちも使っていない。
せめて元を取らなければ・・先を急ごう。
またもや「夏」がやってきた。
近江八幡の次の駅「武佐」
近江八幡駅に背を向け、近江鉄道の線路を右手に見ながら、さらに先へ。
気が付けば、昨日一昨日と変わらぬカンカン照りの下。
汗をかきかき、歩くこと10数分。
細い街道沿いにボツンとたたずむ駅舎に到着した。
駅の名前は「武佐-むさ」。
いかにも由緒ありそうな地名だと思い、備え付けの案内板を見たら
それもそのはず、江戸時代まで中山道の宿場町として賑わったのだという。
その知識を頭に入れてあたりを見渡すと
確かに道の描くゆる~い曲線が、昔の街道の雰囲気を残しているように思えた。
ま、歴史談義はともかく。
どこにも日陰のない、炎天下?の畑地を歩いて来たので、早くも汗まみれ。
喉もカラカラだった。
幸か不幸か、直近の近江八幡行きは出たばかり。
この無人駅で、30分ほど過ごさなければならない。
手近な自販機で、冷たい飲み物を購入。
線路を渡って、誰もいない近江八幡行きホームのベンチでひと休み。
30分近くの間、駅を"ふたり占め"。
水色の電車がトコトコやってくるまで
ときおりサヤサヤと吹き抜けるそよ風を浴びながら
ぼーっと過ごしたひとときは
この日体験した〈気持ちいい〉の、ベストに近いような気がする。
キュートな車両。余裕があれば、彦根まで乗りたかった。
結局、近江鉄道の電車を利用したのは、この武者⇒近江八幡間の一駅区間のみ。
次回の目標は、近江鉄道・全線制覇!?
振り出しの近江八幡駅に戻ってきたのは、11時ちょっと前。
目的は参拝・・じゃなくて、その先にある
「琵琶湖一望の絶景ランチ」で評判のカフェレストランだ!
ではでは、またね。