2023年10月4日(水)
サイナムカン・リバー・ビュー👣国立博物館👣Saffron Coffee
暑さに耐え歩き疲れた身には、このひとときがなによりも心地よい。
ラオス滞在最終日の朝。今日もおもっきし暑くなりそうな予感が・・。
昨日の灼熱模様を覚悟しつつ、なるべく涼しい午前中早めに出かけることにした。
開館時間の8時を待って、旧市街のど真ん中に鎮座する国立博物館へ。
シーサワンウォン通りに出てすぐ、博物館の施設パバーン像安置祠が見えてきた。
この少し先に博物館の正門がある。
そこで入場券を購入し(1人30000キープ)
門を通ったあと、左手の劇場兼ロッカールームに手荷物やカメラを預ける。
劇場前にすっくと立つシーサワンウォン王像。1959年まで王国に君臨していた。
荷物を預ける際、暑さ対策で穿いていた膝丈のズボンを指差された。
どうやらヒザが見えると博物館に入場できないらしい。
やむなく安くない料金を払って腰布(ロンギー?)を借り、腰に巻く。
この日に限って、ジーンズではなく膝丈にしたことを悔やむ。
(同様の膝丈ズボン姿でも、欧州人らしき男性観光客は「こうすりゃ膝は隠れる!」とジェスチャー混じりに主張し、結局お咎めなしとなった。こういう時、何も反論できず言いなりになってしまう日本人の特性を痛感されられる)
気を取り直し、改めてパバーン像安置祠へ向かう。さすがにきらびやか。
最初に出迎える階段脇のドラゴン。紫禁城にも似たような装飾があったような。
そういやメキシコのテオティワカン遺跡にもーー強さを求める人はみな龍が大好きだ。
雲が切れて陽射しが降り注ぐと、黄金色の装飾が燦然と輝き出す。
作法がわからぬまま初詣感覚でお参りを済ませ、いよいよ中央奥の博物館本館へ。
靴を脱いで入館するようになっており、この入り口で再度ボディチェック。
手荷物持がある入場者は、ロッカールームに預けるよう追い返される。
ここからはカメラなどでの撮影は一切禁止。
・・ということになっているのだが、実際はかなりの人数がスマホ持参のまま入場。
人目も気にせずパシャパシャ撮りまくっていた。
館内にいた係員も、だれ一人それを止めようとはしない。
このあたり、さすがは東南アジア式共産主義。
とりあえず形式的なルールさえ守れば、あとはとってもいい加減なのだ。
ま、だからこそ社会主義国といっても全然堅苦しくないんだけどね。
博物館本館。入り口で厳しいボディチェックが!・・と思ったら、ゆるゆるだった。
強い日光を跳ね返す、金色の尖塔とゾウのエンブレム。
ロッカールームにデジカメとスマホを預けたので、館内での写真はゼロ。
ただ、素人が驚くような金銀財宝のたぐいは展示されていなかった。
思ったより多くの観光客が入場しており、終始わさわさした雰囲気だったため
ぐるっと内部をひと廻り、30分ほどで外に出た。
とたん、強烈な陽光に脳天を直撃される。
強い陽射しを跳ね返す南国の花。影が濃い。
暑いのは誰もが苦手。国籍を問わず木陰でひと休み。
それでも花を見つけると、反射的にデジカメを向けてしまう。
青空をバックに、燃える赤花。
バレーボールほどの大きさがある、謎の果実が実っていた。
池には一面の蓮。暑い夏の盛りに美しい花を咲かせるのだろうが――遠慮しとこう。
ロッカールームに戻って腰布を返却、手荷物&カメラ類を取り戻す。
そのまま裏口から博物館を出て、メコン川沿いの道を歩く。
時刻は10時30分になろうとしていた。
とにかく暑い。とても散歩する気分になれず、避難所を探し始める。
どこか見覚えのある店構えに気づいたのは、そのときだった。
四年前にも入ったことのあるカフェ。
その名も「サフラン・コーヒー」。
前回の快適な体験を思い出し、いそいそと店内へ。
アイスモカ?を注文し、道路をはさんで向かい側にあるテラス席で待つ。
メコン川を臨む木陰のテーブルで冷えたコーヒー・・・生き返った気分だ。
行き交う舟や対岸の気色を眺めていたのは、つかの間。
気が付けば、相方共々"木陰の読書タイム"を過ごしていた。
ふと見上げれば傘の裏に一匹のヤモリ。君も暑さは苦手みたいだね。
そのまま、小一時間ばかりのんびりしていたらしい。
テラス席を離れた時には、すでに正午が近くなっていた。
店の前で、この後どうしようかと考える。
今日は帰国日。
17時20分ルアンパバーン空港発の便に乗る予定だ。
直前になってバタバタしたくないから、早めにお昼ご飯を食べとこう。
汗まみれは嫌なので、近場で適当な店を探すことに。
スマホのグーグルマップをチェックつつ
日陰伝いに川沿いのマンタトゥーラート通りを歩いていった。
ではでは、またね。