2022年6月6日(月) 自宅⇒成田空港🛫女満別空港
さすがはカーリングの街。「ロコ」たちが迎えてくれた。
キャンペーンで賑わっている札幌周辺ではなく
数年ぶりに道東あたりにでも行きたいなぁ・・と思っていたら
ピーチの成田⇔女満別便を利用すれば
「エアチケット+ホテル+レンタカー」の手頃なセットがあったので
それほど深く考えないまま、予約してしまったのだが・・。
少々、考えが甘かった。
ひとつめは、アプローチの問題。
出発数日前、いつものように「たまプラーザ⇒成田空港の高速パス」を予約しようと
検索してみたら・・・全便が運休中、とのこと。
もちろん新型コロナの影響だった。
この間、何度も羽田空港までの高速バスに乗っていたので
てっきりフツーに動いていると思い込んでいたのだ。
こうなると、鉄道を利用するしかない。
とはいえ、成田エクスプレスもスカイライナーも途中の乗り換えが煩雑で
高速バス以上の料金をかけてまで利用する意味がない。
結局、元気な時に愛用していた「最安ルート」を使うことにした。
幸いピーチ便の出発時刻は、13時少し前。
あわてて出る必要はどこにもない。
てなわけで、6月6日午前9時過ぎ、各駅列車に乗って最寄りの駅を出発。
空いていた席に座って、押上駅までのんびり移動。
2時間以上かかるものの、乗り換えが1回で済むので最も楽なルートなのだ。
しかも運賃は、高速バスのほほ半額で済む。
今は共に母親となった2人の娘ともども、総勢4人で海外旅行を楽しんていた頃は
もっぱらコレで〈成田通い〉を繰り返したものだ。
ともあれ、空港第一ビル駅に到着。
ターミナルの外れにあるピーチのチェックイン機にたどり着くと
出発90分前まであと1分というタイミング。
すかさず搭乗手続き~発券~手荷物預けまで終わらせる。
・・といっても、そこはピーチ。
預ける荷物(スーツケース)は、20キロまで無料だったが
機内に持ち込める荷物は1人あたり2個、合計7キロ以内というシビアさ。
手荷物カウンターと搭乗口前で、しっかり計測された。
そういえば、スカイマークには乗ったことがあったけれど
ピーチを利用したのは、今回が初めて。
機内持ち込み荷物の重さをいちいちチェックされたのも
窓側の席を確保するために追加料金を払ったのも、かつてないことだった。
ともあれ、搭乗時間まで90分近くあった。
いまから空港ビル内をぶらつく気にもなれず、中央ビル5階のラウンジへ直行。
フリードリンクをいただきながら、本を読んだりして時間を過ごす。
ほどよきところで保安検査場~出発ロビーへ移動。
手荷物の重量検査以外は、これまでと変わらぬ手続きを経て機内に入る。
ちなみに旅行会社が確保してくれた座席は、6と7のA。
翼の前に位置する立て並びのシートだった。
※どちらも「窓側スキー」なので、この座席パターンが標準になっている。
★成田空港1255発⇒1500女満別空港 Peach593便
予想通り、機内はガラガラ。
前方はまだしも、後部にいたっては2割がいいところだ。
さすがに指定料金が派生するため
「飛行中の座席移動は禁止されています」とのアナウンスがあったけど
特にCAがチケットの座席番号をチェックするわけではないので
ぶっちゃけ、空いてさえいれば誰でも窓側に移れる。
それでも追加料金を払って予約してしまうのは
まんいち窓側に座れなかったら・・という不安が拭えなかったからだ。
(とはいえ、たかだか1人500円なんだけどね)
ともあれ、半個室化した窓側座席をきっちり確保すると
すぐに通路側に、スーツ姿の中年男性が座った。
コミュ力が高いらしく、目が合うなり、なにかと話しかけてくる。
基本的には一人静かな空の旅が好みなので、まいったなぁ・・と思っていたが
そのうち「今日宿泊する町までの移動手段がわからない」なんて言い出す。
"バイオ関係の仕事で1週間ほどかけ北海道内を回る"というのだが
明日、「津別」という街で、札幌から来る同僚と合流する予定になっているのだとか。
しかし彼は、ろくに下調べもしてないらしく
女満別空港に行けば、「津別」までの移動手段も分かるだろうと考えていたのだ。
で、たまたま飛行機で隣り合わせたうたたに
「どうすれば津別まで行けるんでしょうね~」なんて尋ねるものだから
こちらとしては、「津別」の場所を確認するのが精いっぱい。
「とにかく空港で聞いてみるしかないですね」と、当たり障りない返事をしていた。
すると、突然、後ろの席から
「空港から津別に行くバスはないですよ」との声が。
しかも信じがたいことに
「よかったら、私の車でお送りしましょうか?」と申し出たのだ。
もちろん隣席の男性は大喜び。一も二もなく乗っかった。
聞くと、津別にほど近い美幌で町会議員?をされているらしく
家に帰る途中、津別に立ち寄ってくれるというのだ。
・・・なんという、親切さ。
というよりもーーいいのか、初対面で!?
思わず心配してしまうような、超展開であった。
北海道上空に入ると急に晴れてきた。これはたぶん?雄阿寒岳。
その後も、後ろの議員さんは
北海道上空に入ると、窓の外の景色を「あれは阿寒湖」「向こうは雄阿寒岳」などと
観光案内まで買って出てくれる親切ぶり。
正直‘威張りくさる議員さん"という固定観念が、一変してしまったよ。
ああ・・やっぱり北海道(道東)は広いなぁ。
30分ほども早い到着。頑張って燃料を節約してるんだな。
結局、女満別空港の旅客出口で
並んで見送るふたり(隣席の人&議員さん)と別れた。
満面の笑顔で見送る隣席の人には「よかったですねー!」と
議員さんには「ペタンクのこと勉強してみます」と、声を掛けた。
(なんでも日本ペタンク協会?の理事なのだという。
カーリングもそうだけど、北の街はインドアスポーツに力を入れてるようだ)
それにしても、あれからどうしたのかなぁ。
ひよっとしたら、仲良くどこかで一杯やってたりして。
・・なんて、楽しい想像を巡らせたのだった。
ちなみに、後ろの座席にいたはずの相方は
なにを勘違いしたのか、2列後ろの窓側席に座っていた。
そんなわけで、このいきさつについて全く気付かず
「えっ、そんなことがあったの!?」と、後になってビックリ。
ま、1列間違えたおかげで、議員さんは通路側から窓側へと移動でき
前列のビジネスマンと顔を見合せて話せたんだけどね。
ともあれ、そんなこんなで
女満別空港に到着する過程だけで1話分が終わってしまった。
でも、本当にエキサイティングだったのは、もちろん、このあと!
なにせレンタカー会社の女性スタッフの喋り方が
まんま「ロコ・ソラーレ」だったのだ。
ではでは、またね。