素晴らしい低音域。コンサートホールの生演奏に迫る聴き応え。 BOSE QUITECOMFORT EARBUS Ⅱ レビューまとめ。

1カ月近く使用し、余計な思い込みや先入観も薄れたところで
改めて、ここまでの体験&感想をまとめてみた。
基本的に大きな変化はないが、項目別評価は以下の通り。
◆比較した機種はSONY WF-1000XM4およびC700N、DENON AH-C830NCW、Jabra Elite4 Active、YAMAHA TW-E3Cの4メーカー5品目

【デザイン】
ケース・本体いずれもかなり大きめ。ケースが自立できないのが、個人的には不満。     

【高音の音質】
いわゆる"エッジの効いた音"、楽器の分離も明快だ。               高い音域(ソプラノとか)でもキンキンしないところも気に入っている。

【低音の音質】
他機種では脇役に過ぎなかった低音域が存在感を発揮。              特にオーケストラ楽曲(交響・協奏曲など)を再生すると「・・ここにいたのか、コントラバス!」と感動するほど低音楽器が鳴り響く。                残響も底上げされており、コンサートホールで聴く生演奏に迫る迫力だ。
低音域が強すぎて聴き疲れするという意見もあるが、聴力の衰えつつあるオヤジ世代はこれくらいエッジの効いた音のほうが聴きやすい。

【フィット感】
耳の穴と、その周辺の2カ所でフィットさせる方式。3種類ずつあるピースをとっかえひっかえしてみたが、何度試しても"ピッタリ感"が得られない。どうしたものか。   
       
【外音遮断性】
航空機・電車などの低音域ノイズに対しては、抜群の遮音性を発揮する。
だが、個人的に最も使用頻度の高い散歩や買い物には向いていないようだ。     話し声、店内アナウンスといった中高音のノイズが、はっきり聞こえてしまう。    なにより大通りを歩くと、ひっきりなしに「シャー、シャー」という車の走行音が飛び込んでくる。エンジン音など低い騒音が抑えられている分、やたら耳障りで音楽鑑賞に集中できない。
◎WF-1000XM4の場合、エンジン音こそ若干聞こえるものの走行音はほぼ完全に消去。アナウンスや話し声も邪魔にならないレベルまで下げるので、結局現在も「散歩のお供」に愛用している。
※皆さん本機の遮音性を絶賛し、誰も車の走行音などに言及していない。ひょっとして、未だに"正しい装着"が出来てないのか? と悩んでいる。

      
【音漏れ防止】大音量で聴かないので、未検証。

【携帯性】大きさはまだしも、他機種2つ分に迫るケースの重量が結構ストレスだ。

【総評】
●音はすごくいい。特に低音域は感動モノ。
これまではジャンルを決めず全曲をシャッフルモードで再生。バッテリーが減ったら順にイヤホンを替えていたが、この低音にハマって以来、車の走行音に邪魔されない屋内などでは常に本機を愛用。手持ちのクラシック全曲(1万余)を聴き直している。  JBLなどよりクラシックに適した音があるかもだが、とりあえずBOSEで大満足だ。
●「最強ノイキャン」のうたい文句には、以前ハテナマークがついたまま。     電車や飛行機が発する低音域のノイズこそ大幅に抑えるが、中高音を含めた全音域ではXM4のほうが確実に騒音を軽減し、音楽に没頭できる。              結局、飛行機・電車・バスいずれの乗車時もWF-1000XM4に替えて聴き続けた。   むろん散歩時のノイキャン効果はXM4の圧勝、9000円で購入したJabra Elite4にも及ばない。今なお散歩や買い物の際に使用するのは、上記の2機種である。

 

【付記】高速バス乗車時、上下に揺れるとボワンボワンという大きな干渉音?が発生。 XM4使用時にはぼなかった異音で、これが起きると音楽鑑賞どころでなくなった。

【付記】既存の4メーカー5機種はみなケースから出せば自動接続したが、本機だけは繋がらず毎回手動操作を要求され、いちいち面倒。                ちなみに再生機はウォークマンNW-A55。5年間使い続けて不具合ゼロの優等生だ。
BOSESONYの相性が悪いのか? ノイキャン効果がイマイチなのも相性のせいか? ーーまだまだ試行錯誤は続く。

 

ではでは、またね。