2023年10月3日(火) サイナムカン・リバー・ビュー👣朝市👣伝統芸術民族センター👣カイ・ペーン👣ホテル👣ツアーオフィス🚙タート・クワーンシーの滝🚙旧市街👣ローカルレストラン👣ホテル
タート・クワーンシーの滝を見に行く。閉園間近のおかげで空いてて快適!
我ら2人だけを後部荷台シートに乗せ
チャーターしたソンテウ(乗り合いタクシー)は軽快に走り出す。
荷台を吹き抜けてゆく風が、めちゃくちゃ気持ちいい。
広い後部座席のどこでも移動できるので
位置や姿勢をあれこれ変えて、写真を撮りまくる。
真後ろを振り返れば、バイクにまたがるおっちゃんたちが。
刻々と"出演者"が入れ替わるものだから、ずっと眺めているのに全然飽きない。
15分ばかり走ると周囲の緑が一気に濃くなる。どうやら、郊外に出たようだ。
その後も、小さな集落を転々とつなぐように道は続く。
出発から30分ほどで舗装道路は終わり、行き交う車も激減する。
気が付けば、道の両側に一面の緑が広がっていた。
進めば進むほど、空の青さが鮮やかさを増してゆく。
あっという間に45分が経過。思ったよりタート・クワーンシーの滝は遠いなぁ。
けれども過ぎ去る景色が美しすぎて、このままずっと乗っていたい気分だ。
かれこれ1時間ばかり荷台シートに揺られていただろうか。
突然現れた広い駐車スペースに、車は滑り込んだ。
着いたよ! と運転手にうながされて下車する。
見ると、右手に検問所のような施設と小さな建物がある。
どうやらあそこで、入場券を買うようだ。
こぢんまりした入場券売り場。外国人料金25000キープ✖2を払う。
ここで初めて、午後5時に閉園することを知った。
時刻は4時まで10分少々・・・ひょっとして見学時間が足りない?
何気に運転手が急いでいたのも、この時間制限を知ってたからだったのだろう。
とりあえず、間に合ったぼくて助かった。
ここから滝までは、まだだいぶ距離があるらしく
入場券売り場からは電動自動車に乗り込み、さらに奥のゲートへと向かう。
道の両側に普通の家々が並ぶ。どう見ても「園内」ではなく、一般道。
たぶん入り口周辺に大型バスなどを停める充分なスペースがないのだろう。
5分ほどで滝に至る"本当の入り口"に到着、そこで下車してゲートまで歩く。
ちょうど我々が乗ってきた電動自動車と同じものが、木の下に二台並んでいた。
タート・クワーンシーの滝の正式なゲート。チケットを見せて中に入った。
閉園まで1時間ほどしかないためか、滝までの道はほぼ無人状態。
うっそうと茂る植物が左右上下から迫ってきて、天然の植物園といっ雰囲気だ。
しかもよく見ると、そのひとつひとつがとてもユニークだ。
つい足を停めて、デジカメを向けるてしまう。
だって、雨傘よりも大きい葉っぱがぶわっと頭上を覆っていたり。
天狗の団扇を思わせるシダっぽい巨大植物が聳えていたり。
木漏れ日の視覚効果もあって、どれもこれも美しすぎるのだ。
もちろん、原色の花々も負けてはいない。
なんだこりゃ?と言いたくなる花(果実?)が鈴なりになっていたり。
花々と競い合うように、真紅の葉が並び立っていたり。
滝に至るまで10分ほどの道のりを、5割増しの時間をかけて楽しんだ。
やがて、遊歩道は柵で仕切られた平地で終わる。
どうやらこの先に、タート・クワーンシーの滝の「本体」があるらしい。
そう思って行く手をよ~く眺めると・・・あった、あれが滝だ!
広場(平地)の向こうに、白い水煙が上がっている。
さらに近寄ってみると・・
タート・クワーンシーの滝。左上から右下へと流れ落ちている。
滝の中央部分。もっと奥から続いてるので、10m以上の高さはありそうだ。
風向きにより霧のような水しぶきが流れてくる。涼しくて気持ちいい。
右から左へと流れ落ちてゆく左側。小さな段差になっていた。
滝の正面に掛かる橋は絶好の撮影スポット。さすがに十数名の観光客が集っていた。
負けじ?と橋の上を行ったりきたり、あれこれ撮影してみたものの・・
滝が近過ぎるのか、どうにも全体の雰囲気が捉えにくい。
結局この滝の場合、"遠目から眺めたほうが美しい"という結論に達した。
手前の淀み?が入ったほうが、全体のスケールが分かりやすい。
さらに、もう2段階ほど離れると――下流の流れと周囲の植物まで一枚に収まった。
てなわけで、個人的には上の2枚が気に入っている。
おっと、気が付けば時刻は午後4時半。
閉園まで残すところ30分だ。
午後5時ジャストで門が閉まるとは思えないが、陽射しも山の影に隠れ始めた。
あとは暗くなるばかりで、ここはさっさと帰ることにするか。
とは思ったけれど、帰り道にも"魅惑の熱帯植物"が待っていた。
んん?なんだこれは!?と目に留まるたび、シャッターボタンを押さずにいられない。
それしても、この"葉っぱバワー"には圧倒されるしかない。
ふと足元に目をやると、一見地味な翅にも繊細な模様が・・
そんなこんな滝+植物園のダブル見物をたっぷり楽しめた。
正面広場まで戻る。出発しかけた電動自動車に乗り、最短時間で入場券売り場へ。
広い駐車スペースの片隅でチャーター車の運転手と合流し、すぐさま出発。
徐々に迫る夕暮れの道を、快調に飛ばしてゆく。
そしてまた、"ソンテウ・パノラマ劇場"が幕を開けた。
荷台に乗る我々の姿を見つけ、なぜか全力で追いかけて来る子供くん。
年代物の4WD?だって、負けるものかと追いすがる。
けれども、帰路の"主役"は路上ではなく、頭上にいた。
透き通った天空をバックに、光と雲が刻々と姿を変えてゆく。
間違いなく、この旅いちばんの「遊覧ドライブ」だった。
30分ほどで、空の色は青から赤へ。
帰り道は飛ばしたのだろう、早くも車は市街地へと差し掛かっていた。
仏像っぽいモニュメントを過ぎ、出発から45分ほどで旧市街の入り口まで帰着。
夕方からの歩行者天国で交通規制が始まっていた交差点で車を降り
そのまま夜の旧市街へと繰り出した。
夕方からは屋台街へと変貌する路地を歩いてみた。
長大な串に刺さった肉類に目が惹き寄せられる。今夜はここらで食べようかな・・
だが、まんいち"あたったら"どうしよう、との不安もよぎる。
明日搭乗する飛行機の中で体調不良になったら、色々面倒だしなぁ。
最後のディナーだから、チャレンジしてみたかったんたけど・・
開放的なテーブル席に惹かれつつも、最後の一歩が踏み切れなかった。
う~~ん、なんか悔しい。次は絶対食べてやるぞ!
結局、多くの観光客でごった返す屋台村エリアはパスして。
この旅3度目の「ローカルレストラン」で、軽く済ませることにした。
美味しいのは確かなんだが、さすがに"感動"や"驚き"には至らず。
ーーやっばこれは、近々リベンジだな。
と、来年秋?のラオス旅行を早々と決意してしまった。
ホテルの部屋から川辺の景色を一枚。暮れそで暮れないルアンパバーンだった。
ホテルの壁には、一匹のヤモリが。
どう、楽しかったかい?
なんて黒い瞳に話しかけられた・・・ような気がした。
ではでは、またね。