2023年7月12日(水)
CoroCoro🚘白金ビルケ👣青い池🚘白金ビルケ🚘白ひげの滝🚘十勝岳展望台
この日いちばん心に残った「熊出没注意」の立て看板
目覚ましはかけていなかったけど
この日の朝は、ふたりとも7時前に目が覚めてしまった。
どのみち朝食は付いてないのだから、と昨日買ったトマトとパンで簡単に済ませ
コーヒーを淹れてくれた宿の女主人に見送られ、7時半前に出発した。
向かうは、いまや富良野・美瑛有数の観光スポットとなった「白金 青い池」。
観光パンフなどに「日中は混雑するから早朝に行くのがおすすめ」とあったので
せっかく早起きした勢いで、本日最初の目的地に決めたのだ。
予報通り朝からあいにくの曇り空。それでも黄金色の麦畑を見ると、つい一枚。
最初のうちは、直接青い池に向かうつもりだった。
しかし、目的地に近づくにつれ
道の両側に広がる美しい緑のなかを散歩したくなってきた。
試しにチェックしてみると、昨日立ち寄った「白金ビルケ」からでも
歩いて二十分ほどしかかからないとのこと。
往復したって四十分そこそこ、散歩にはちょうどいい距離だ。
しかも、そこに車を停めれば駐車料金もタダで済む・・。
歩くの大好き+旅先での倹約癖に負けて、直前で方針変更。
「白金ビルケ」の無料駐車場にレンタカーを停め
青い池までのんびり歩いて行くことにした。
ほとんど車も通らぬ静かな道を、ウグイスの声を聞いたり深呼吸しながら歩いてゆく。
むしろ、森の中で何か動いている気配を感じると、ヒグマか!? なんてビビったり。
10分ほど歩くと視界が広がり、正面に十勝岳?が見えてきた。
よし、あと半分だ! と気合を入れた次の瞬間。
手前に立つ、白い立て看板に気がついた。
・・・・・やっばりこの辺りにも出るんだ。でもここまで来たら行くっきゃない。
太っ腹の相方は、看板には目もくれず、スタスタ先を目指していくのだった。
ともあれ、予想より早めの20分足らずで、無事「青い池」の有料駐車場に到着。
朝8時を少し過ぎた頃だったが、早くも2~3割が埋まっていた。
でもって、自然の神秘を映す絶景・青い池は、そこから歩いてすぐのところ。
駐車場から真っすぐ向かうと、ほんの1・2分で見えてしまう。
正直、これでは神秘もへったくれもない。
わざわざ遠回りする順路(林道)が作られているのは
少しでもアプローチへのワクワク感を演出するために違いない。
駐車場正面の階段を上がると、すぐ疎林の向こうに青い水が見えてくる。
さらに30秒程度で、ごらんの景色が眼前に広がる。
確かに、青いことは青いけど・・天気(曇り空)のせいか、いまひとつピンとこない。
幸い、時間が早かったため訪問者の数は少なく、じっくり眺めることはできた。
ところが、8時半を回ったあたりだろうか・・
大型観光バスが到着したようだ。
背後の方から「あーら、キレイキレイ! ね、見て見て!!」
と、興奮の声を上げる団体客が続々と詰め掛けてきた。
静かにじっくり「青い池」を見物したい方は
少しでも早めに訪れることを、強くお勧めしたい。
そしてまた、野鳥のさえずりを聞きながら、20分の白金散歩。
同じ道の往復だったので、特に新たな発見はなかったけど
車に戻って出発した後、並行してもう一本の道が通っていたことに気づく。
"帰りはこっちの道にすればよかったな~"と、後悔先に立たずの一幕。
行きと違い、森の中を歩く雰囲気満点の遊歩道。(熊に遭遇するリスクも上昇!?)
その後、せっかく十勝岳高原に来たのだからと、付近をぐるりひと回り。
車で数分のところにある、「白ひげの滝」を見に行く。
温泉街のすぐ脇が崖になっていて、その途中から雄大な滝が流れ落ちている。
よく見ると、川の色は「青い池」と同じ"コバルトブルー"。
それもそのはず、この先のどこかで青い池とつながっているらしい。
その後、十勝岳の展望台(「望岳台」と呼ぶらしい)にも立ち寄る。
雄大な十勝岳が目の前に。たまたま雨が上がり、少しだけ雲が切れてくれた。
コマクサの仲間? あちこちで高山植物が可憐な花を咲かせていた。
北西に目を転じると、はるかかなたに美瑛の丘が。
気がつけば時刻は正午を回っており、いいかげんお腹も空いてきた。
そろそろあそこに戻って、美味しい美瑛のバンでも食べることにするか。
ラベンダーが路肩を彩る"花の街道"を降りてゆく。
これで頭上に青空が広がっていれば、言う事なしなんだけどなぁ・・・
などと"ないものねだり"をしたバチが当たったのか。
このあと、一挙に天候は下り坂へ。
ほぼ終日「曇りときどき土砂降り」という悲惨な状況へ。
――早めに〈観光〉を済ませておいて、ホントによかったよ。
ではでは、またね。