音は秀逸、特に低音域は感動的。だが散歩には不向き。 BOSE QUITECOMFORT EARBUS Ⅱ 購入後レビュー

ブラックフライデーの誘惑に負け、現役7台目のワイヤレスイヤホンを購入。

ここ数日間は、その調整&チェック(旅行の準備も)に追われていた。

以下、価格comに投稿したレビューを転載する。

 

【デザイン】
すでに所持している数社の機種に比べ、ケース・本体いずれもやや大きめ。
自立できないケースが、ちょっと使いづらい。     

【高音の音質】
輪郭のくっきりした、そのくせ落ち着いた音色。
高い音域(ソプラノとか)でもキンキンしないのが嬉しい。

【低音の音質】
これが最大の収穫だった。どのイヤホンでもぼんやりとしか聞こえなかった低音域が一気に存在感を発揮。特にオーケストラ楽曲(交響・協奏曲など)を再生すると「・・ここにいたのか、コントラバス!」と感動するほど低音楽器が鳴り響く。大げさでなく、昔通った東京文化会館大ホールの定期演奏会を思い出した。当分この"ライブ感"を味わいたくて、クラシックばかり聴くことになりそう。      
しかしその反面、強引に低音域を持ち上げたためか、ロック・ポップス系の楽曲だと低音域が強調されすぎ、個人的には長時間聴くと疲れる。
そういう意味ではリスナーを選ぶ製品かもしれない。       

【フィット感】
耳の穴と、その周辺の2ポイントでフィットさせる方式。
3種類(サイズ)ずつ用意されているピースを付け替えたものの、何度試しても"ピッタリ感"が得られず、落ち着くまで数日かかってしまった。
(本音を言うと、今でも「これで正解!」という手応えがない)      
       
【外音遮断性】
すでに所持している2台のSonyのWF-1000XM4で満足していたにもかかわらず、『最強ノイキャン』のキャッチフレーズに負け、本製品を購入した。
しかし結論から言うと、最も頻繁に使う「散歩&買い物」用としては、かなりキビしかった。
《以下は、Sony WF-1000XM4と比較した結果》
確かに低音域のノイズに対しては抜群の遮音性を発揮する。
ところが大通りに出ると「シャー、シャー」という車の走行音が、耳に飛び込んでくる。低いエンジン音が聞こえないだけに、やや高めの"その音"がやたら耳障りだ。また同じエンジン音でも、高音域(バイクなど)となると、けっこう聞こえてしまう。店内アナウンスもスルスル耳に入ってくるから、"えっ、これで最強ノイキャン!?"と疑いたくなった。
◎WF-1000XM4の場合、シャーといった走行音は完全にシャットアウト。その代わり、エンジン音は高低を問わず微かに聞こえるレベル。店内アナウンスも、音楽を聴く妨げにはならなかった◎

当初は「イヤーピースが正しく装着できてないのだろう」と反省し、種類を変えたり耳に押し込む方法をあれこれ試してみたりしたが、何度やり直してみても「シャー音」「バイク音」「アナウンス」など中高音域のノイズは遮断できない。
ひょっとして不良品か? との疑問を残しつつも諦めた次第。
★この〈中高音域ノイズ〉の消し方をご存知の方は、ぜひ教えていただきたい。
 
※低音域ノイキャンに関しては、来週早々に搭乗予定の旅客機内で
WF-1000XM4ともども実際に装着して試すつもりだ。 
      
【音漏れ防止】大音量で聴かないので、未検証。

【携帯性】現在5社6機種を所持しているが、ケースに関しては最も重い。
サイズも大きめだが、手の平にすっぽりと収まるのでさほど持ち運びには問題なし。

【総評】思いつくままダラダラ書き連ねてしまったが、結論は以下の2項。
●音は凄くいい。特に低音域は感動モノ。
手持ちのクラシック全曲(1万余り)を聴き直したくなった。
この歳にして"BOSE初体験"の感動を体験できたことで、今回は満足したい。
●「最強ノイキャン」がこんなにも散歩(買い物)に向いてないとは。
実際〈散歩時のノイキャン性能〉に限ると、WF-1000XM4には遠く及ばず
9000円で購入したJabra Elite4にも負けているのだ。
購入前の予想とは、また別の意味で"衝撃的"だった。

〇とりあえず「クラシック鑑賞用」に特化して、主に自宅で使うことに。
 (電車内と旅客機内は来週の旅行中に試す予定)

 

ではでは、またね。