日常生活と違い、旅の記憶は、いつまでも鮮明に蘇ってくる。
あれから5年も経っていたとは・・。
時間経過が早すぎる。
きっと人生最後の日も、同じような感慨を抱くのだろう。
2016年6月7日(火) 成田⇒ドバイ(⇒リスボン)
夜便なので、旅立ちはのんびりゆっくり。
17時頃に自宅を出て
19時20分頃、成田空港第2ターミナル3階 個人チェックインカウンター。
座席を確認し、帰りの便を窓側並びに変更できないか。
併せてJALカードにマイルを溜めたいことを、申し出る。
だが、日本人の中年職員の対応がそっけない。
帰り便の変更は、即座に「無理です」。
マイルも「一応やっときますが、溜まるかどうかわかりませんよ」。
完全に他人ごと。なに? 左遷されたの?
と勘繰りたくなるほど、冷たかった。
出発前から、ちょっと不愉快。
気を取り直し、円からユーロへの両替に移る。
各銀行のレートを見比べると、例によって千葉銀行が一番いい。
次回からは迷わずここにしよう。
以下、手荷物検査~パスワードチェックなど、出国手続きを済ませ
ケータイを海外仕様にセット。
時間があったので、書店でガイドブックを購入。
出国審査後だったから、免税(8%オフ)だった。
★エミレーツ航空EK319 成田2120⇒0300ドバイ(6/8)
機内はガラガラ。席は2~3割ほどしか埋まっておらず
相方ともども移動し、ひとりずつ窓側3席を占拠。のんびり快適に過ごす。
乗り心地・機内食ともに何ひとつ覚えていないので
可もなく不可もなくだったのだろう。
2016年6月8日(水) (成田⇒)ドバイ⇒リスボン
定刻0300に、ドバイ空港着。
リスボン行きの便まで4時間以上あり、時間つぶしでコンコースをふらふら。
相変わらず、高級品ブランド品ばかりが目につき
なにも買う気になれない。
乗り継ぎ時間が長いため、ミールクーポン(食事券)をもらっていたので
カジュアルなタイ料理店に入り、早めの朝食をいただく。
★エミレーツ航空EK191 ドバイ0725⇒リスボン1235
他国から乗り継ぐ客が多かったせいか、けっこう込んでおりほぼ満席。
それでも、エミレーツの座席は比較的余裕がある。さほど疲れずリスボンに到着。
スペインは大好きで4回ほど旅しているが、隣のポルトガルは今回が初めて。
どんな国で、どんな人が暮らしているのだろう・・・楽しみだ。
無事、入国手続きを済ませ
到着ロビー正面のツーリスト・インフォメーションで
「Lisboa Card(24h/18.50€)」(リスボン市内の公共交通機関乗り放題)を購入。
応対した若い男性の係員が、穏やかな話しぶりで、とても親切。
これだけでポルトガルの第一印象が、ジャンプ・アップ!
さっそく、Lisboa Cardをフル活用。
地下鉄にのって空港駅⇒マルケス・デ・ボンバル駅まで移動し
そこから地上に出ると、いきなり公園の青紫色の花が目に飛び込む。
ちょうど、日本の桜のような咲き誇り方で、辺り一面が青く染まっていたのだ。
後で調べたら、ジャカランダという木の花らしい。
ともあれ、それ以来、ポルトガルといえば
写真だと、あの鮮やかな青紫は再現できないなぁ
ちなみに今回の旅は、「準パックツアー」とでも呼ぼうか
往復航空運賃とホテル宿泊料がセットになったもの。
その名も、『エミレーツ航空で行く ポルトガルの旅 成田空港発着
代行機械時代・レコンキスタ・ファドの調べ リスボンをきままに歩く 二人旅
リスボンの中心地に位置する3星ホテルに宿泊 7日間』というコテコテもの。
まだネットやスマホが自在に使いこなせていなかったので
基本的なところは、旅行会社にお任せだったのだ。
そんなわけで、右手に連なる花盛りのジャカランダを眺めつつ
長い上り坂をスーツケースを引っ張り、えっちらおっちら。
真夏のような強烈な日差しを浴びて、早くも汗だくに。
途中、道に迷いかけたが、近くの人に訊いたらすぐに教えてくれた。
やっぱり親切。スペイン人も親切だったけど、ちょっと押しが強かった。
ポルトガルの人は、"待ってくれる"感じかな。
相手の気持ちを察する対応は、より日本人に近い気がする。
このあたりも、ポルトガルが日本人観光客に好かれる理由なのだろう。
ともあれ、頑張って歩くこと10分ばかり。
この日から3泊する、Hotel Amazoniaに到着する。4~5階建てのピルだ。
いかにも団体客専用っぽい、大ざっぱで普通な雰囲気の中型ホテル。
ちょうどブラジルからのツアー客が到着した後なのか
ホテルの前もロビーも、かっぷくのいいブラジル人観光客だらけ。
とっても明るく、賑やかだった。
時刻は14時半近く。
チェックインまでには少し時間があったが
フロントの職員にバウチャーを手渡すと、すぐにキーを出してくれた。
昨夜から移動続きだったので、こういう心遣いは、とても助かる。
さっそくエレベーターで7階の部屋(728)へ。
なにはともあれ、ベッドにバタリ。
しかし、ゆっくり休んでいるわけにはいかない。
先ほど空港で購入したLisboa Cardには
市内の交通機関だけでなく、博物館などリスボンの主な観光名所の入場が無料になる
とってもお得な特典がセットになっているのだ。
みな18時~18時30分で閉館するので
せめて初日のうちにジェロニモ修道院だけは観に行こう、と決めていたのである。
(ベレンの塔とセットで回りたかったが、時間が足りなさそうで諦めた)
30分ほどの小休止を挟み、ホテルを出発。
最寄りの地下鉄駅からメトロで、ロシオ駅まで。
そこから徒歩で、交通の要所フィゲイラ広場のターミナルへ。
観光客でごったがえす停留所から、路面電車15番に乗り込み、目指すはベレン駅。
遊園地の乗り物のように、トコトコ走る路面電車に揺られること、およそ30分。
開けた視界の先に、どこかデコレーションケーキを思わせる
真っ白くも壮麗な建物が、見えてきた。
ではでは、またね。