2023年9月30日(土) Nong Khiaw/宿👣COULEUR CAFE RESTAURANT👣宿👣船着き場(Cafe)⛴⛴Muang Ngoi-ムアン・ゴ-イ
ナウムー川を遡ること1時間余り、ボートは無事ムアン・ゴーイに到着。
ホントに誰も乗って来ないのかよ、と不安になったのもつかの間。
出航時刻まで30分を切った午前11時をを過ぎると、ポツポツ乗客がやって来た。
最初は、自分の背丈ほどもあるバックパックを背負ったヨーロッパ系の若者。
不安げに近づき、着席している我々に向かって「ムアン・ゴーイ?」と語尾を上げた。
待ってましたとばかりニカッと笑って「イエス!」と答える。
いかにも旅慣れた仕草だが、実態はわずか十数分差で獲得した余裕にすぎない。
小さいボートに乗るのが楽しくて、わざわざ降りては記念撮影。
この時点で乗客は、最初に乗った少年少女と我らふたりのみだった。
(後ほど子どもたちは船頭の手伝い〈身内?〉だと判明)
ともあれ、出航時刻が近づくうち徐々にボートは乗客で埋まっていき
最終的には、十数名の利用者でほぼ満杯となり
前向きシートの後ろに残ったスペースに身体を寄せ合い腰を下ろすことに。
乗り合いバス同様、乗れるだけ乗せるのが基本らしい。
ちなみに乗客の内訳だが、地元民が2~3人(みな途中で下船)。
残りは我ら以外全員が欧米系の個人旅行者(一人旅かふたりひと組)だった。
(スーツケースを持ち込んだのも我々のみ)
さて、そろそろ出発時刻・・と思ったとき、背後でドボーンと盛大な水音が立つ。
何事かと船尾を振り返ると、地元の子どもたちが水遊びに興じていた。
ボートの乗客たちが注ぐ視線に応えるように、様々なポーズで飛び込む。
ときには3人一斉に、ジャンプ!
川岸からバク転をかます勇者が登場すると・・
競うように"バク転ショー"が始まる。それにしても、運動神経がハンパない。
11時40分頃、なおも飛び込みに熱中する子供たちを後に、ボートは動き出した。
まずは180度方向転換し、ナウムー川上流を目指す。
船着き場とチケット売り場に隣接するカフェを真横に眺めながら、一路上流へ。
昨夜泊ったゲストハウスの横を過ぎ、何度も渡った橋の下を潜ってゆく。
ほどなくあたりは一面の水と緑と空ばかりに。
陽射しは強いけれど、川を渡って来る風が気持ちいい~。
人工物といえば、ときおり行き違う小舟くらいか。
途中の2・3ヵ所で、船着き場とも呼べない規模の「集落への入口」で停船。
地元の人がひとり、またひとりと降りていく。
天気がいいことも手伝って、とにかく心地よい船旅だ。
他の船に会うと、つい手を振りたくなる。
すると、向こうも笑顔で応えてくれる。
40分ほど進んだころ、突然入道雲のような分厚い雲が青空に立ち上がる。
すると、身構える間もなく大粒の雨が落ちて来た。
慌てて備え付けのビニールシートを降ろすが、客席の前方はびしょ濡れに。
だが船頭もその娘?も、どこ吹く風とばかり平然とした様子。
この程度の雨など、慣れっこなのだろう。
ほんの十数分で激しいスコールはパタリと止み
ムアン・ゴーイの船着き場が見える頃には、ふたたび太陽が顔を出した。
傘を差さずに下船できたのは、有難かった。
ノーンキャウから1時間10分前後で、ムアン・ゴーイの船着き場に到着。
ナウムー川の水が減る乾季の一時期を除き、ボートだけが外界と行き来している。
文字通り「陸の孤島」だ。
ふたたび降り注ぐ強烈な陽射しのなか、スーツケース片手に上陸。
この日から2晩泊る宿は、船着き場から遠くないという。
あ~~、早くチェックインしてひと休みしたいなぁ。
ではではまたね。