小舟に乗って秘境?ムアン・ゴーイへ*後篇 ラオスうたた旅 2023.9.27-10.5 4日目➂ Nong Khiaw-ノーンキャウ⛴Muang Ngoi-ムアン・ゴーイ

2023年9月30日(土) Nong Khiaw/宿👣COULEUR CAFE RESTAURANT👣宿👣船着き場(Cafe)⛴⛴Muang Ngoi-ムアン・ゴ-イ

ナウムー川を遡ること1時間余り、ボートは無事ムアン・ゴーイに到着。

 

ホントに誰も乗って来ないのかよ、と不安になったのもつかの間。

出航時刻まで30分を切った午前11時をを過ぎると、ポツポツ乗客がやって来た。

最初は、自分の背丈ほどもあるバックパックを背負ったヨーロッパ系の若者。

不安げに近づき、着席している我々に向かって「ムアン・ゴーイ?」と語尾を上げた。

待ってましたとばかりニカッと笑って「イエス!」と答える。

いかにも旅慣れた仕草だが、実態はわずか十数分差で獲得した余裕にすぎない。

小さいボートに乗るのが楽しくて、わざわざ降りては記念撮影。

この時点で乗客は、最初に乗った少年少女と我らふたりのみだった。

(後ほど子どもたちは船頭の手伝い〈身内?〉だと判明)

 

 

ともあれ、出航時刻が近づくうち徐々にボートは乗客で埋まっていき

最終的には、十数名の利用者でほぼ満杯となり

前向きシートの後ろに残ったスペースに身体を寄せ合い腰を下ろすことに。

乗り合いバス同様、乗れるだけ乗せるのが基本らしい。

ちなみに乗客の内訳だが、地元民が2~3人(みな途中で下船)。

残りは我ら以外全員が欧米系の個人旅行者(一人旅かふたりひと組)だった。

(スーツケースを持ち込んだのも我々のみ)

 

さて、そろそろ出発時刻・・と思ったとき、背後でドボーンと盛大な水音が立つ。

何事かと船尾を振り返ると、地元の子どもたちが水遊びに興じていた。

ボートの乗客たちが注ぐ視線に応えるように、様々なポーズで飛び込む。

ときには3人一斉に、ジャンプ!

川岸からバク転をかます勇者が登場すると・・

競うように"バク転ショー"が始まる。それにしても、運動神経がハンパない。

 

11時40分頃、なおも飛び込みに熱中する子供たちを後に、ボートは動き出した。

 

まずは180度方向転換し、ナウムー川上流を目指す。

船着き場とチケット売り場に隣接するカフェを真横に眺めながら、一路上流へ。

昨夜泊ったゲストハウスの横を過ぎ、何度も渡った橋の下を潜ってゆく。

ほどなくあたりは一面の水と緑と空ばかりに。

陽射しは強いけれど、川を渡って来る風が気持ちいい~。

人工物といえば、ときおり行き違う小舟くらいか。

途中の2・3ヵ所で、船着き場とも呼べない規模の「集落への入口」で停船。

地元の人がひとり、またひとりと降りていく。

天気がいいことも手伝って、とにかく心地よい船旅だ。

他の船に会うと、つい手を振りたくなる。

すると、向こうも笑顔で応えてくれる。

40分ほど進んだころ、突然入道雲のような分厚い雲が青空に立ち上がる。

すると、身構える間もなく大粒の雨が落ちて来た。

慌てて備え付けのビニールシートを降ろすが、客席の前方はびしょ濡れに。

だが船頭もその娘?も、どこ吹く風とばかり平然とした様子。

この程度の雨など、慣れっこなのだろう。

 

ほんの十数分で激しいスコールはパタリと止み

ムアン・ゴーイの船着き場が見える頃には、ふたたび太陽が顔を出した。

傘を差さずに下船できたのは、有難かった。

ノーンキャウから1時間10分前後で、ムアン・ゴーイの船着き場に到着。

ナウムー川の水が減る乾季の一時期を除き、ボートだけが外界と行き来している。

文字通り「陸の孤島」だ。

ふたたび降り注ぐ強烈な陽射しのなか、スーツケース片手に上陸。

この日から2晩泊る宿は、船着き場から遠くないという。

あ~~、早くチェックインしてひと休みしたいなぁ。

 

ではではまたね。