空ばかり眺めていた ラオスうたた旅 2023.9.27-10.5 5日目/ムアン・ゴーイ(Muang Ngoi)④ ソップチェーム村🚤ムアン・ゴーイ/宿/VILLAVE/星空

2023年10月1日(日) Ning Ning Guesthouse👣朝の托鉢/寺院👣宿/朝食👣

/GECKO/VILLAVE👣船着き場🚤ソップチェーム村🚤ムアン・ゴーイ/宿/VILLAVE/星空

ムアン・ゴーイ、船着き場からノーンキャウ方面を臨む。

 

来た道を逆にたどり、畑の広がる斜面を下りてボートが待つ川岸へと向かう。

その途中、中国語を話す4人連れとすれ違う。

何度も訪れている様子で、観光客とは思えない。

おそらくバイヤー、布製品の買い付けに来たのだろう。

さっき急いで店を開けたのは、この人たちの到着をに合わせたものだったようだ。

わさわざ自分たちだけのためにーーと感激したのは早とちりっぽい。

小舟が待つ川岸へ降りてゆくあぜ道。この途中で買い付け人?とすれ違う。

 

川辺の砂浜に出ると、ここまで運んでくれた船頭が

「お、時間通り戻って来たね」と笑顔を浮かべ、手招きで乗船を促した。

二人が乗り終えた直後、「じゃあ、後は任せた」とばかり小舟を押し出そうとする。

こちらが「えっ!?そんな・・」と焦ると、ニコッと笑い「冗談冗談」と手を振った。

簡単な英語しか通じないが、なかなかオチャメな若者だった。

川下りとなった帰路も、快適そのもの。

日向と日陰のコントラストが、緑の山肌をくっきりと染め分ける。

川面を渡る風も、徐々に涼しさを増してゆく。

ああ・・いつまでもこの風景の中を進んでいきたいなぁ。

しかし、長く続いて欲しい瞬間ほど、あっというまに過ぎ去るもの。

川に出てから20分そこそこで・・

ムアン・ゴーイ船着き場が見えてきた。

短い間だったけど、この"気持ちよさ"は何度も想い返すことだろう。

明日の朝は、この川をさらに下って、ノーンキャウまで戻る予定。

 

ソップチェーム村まで船で往復してくれた心優しき船頭と「バイバイ」を交わし合い

2時間ぶりのムアン・ゴーイに再上陸。

日曜の午後だからか、船着き場から続く階段には子供たちの姿が。

何して遊んでるのかと思ったら、重そうな荷物を運んでいた。小さくても働き者。

バンガローへと戻る途中の路上で、日向ぼっこする茶色のチョウを発見。

 

大半は舟に乗っていただけだったが、陽射しが強かったせいか、思ったよりも疲れた。

とりあえずバンガローのベッドでひとやすみ。

午後5時前、夕涼みがてらもう一度船着き場へと向かった。

青空を背景にうっすら赤みを帯びた雲、今日は奇麗な夕焼けが期待できるかな。

そう思って船着き場へ降りてゆくと・・

階段の途中に数名の"先客"が腰かけていた。みなさん、夕景を見に来たのかな?

と思ったら数分後、子供たちを満載したボートが船着き場に到着。

おそらく社会見学にでも行ってたのだろう。

石段に座る"先客"は、小さな家族を迎えに来ていたのだ。

元気よく帰ってきた子供たち。

そういえば今朝は、メインストリートで遊ぶ子供を見なかったような。

本日の仕事はこれで終了、と片づけに余念がない船頭さん親子。

どこか見覚えがあると思ったら、一昨日ノーンキャウから乗ってきた小舟だった。

気がつけば船着き場にの姿はなく、静かな夕暮れ時がゆったりと流れていた。

日没後しばらく粘るが真っ赤な夕焼けにはならず、真っ暗になる前に切り上げる。

まだ明るさの残るメインストリートを、ぶらりぶらり。

昼間の暑さにバテたのか、道の真ん中でワンコがうたたね中。

終末仕様なのか、昨日出ていた焼き鳥?の出店が今夜も煙を上げる。

 

夕食は、昨夜と同じ「VILLAGE」で。

どれを頼んでも食材を生かした繊細な味付けが絶妙で、二人とも迷わず決めた。

地元の名産だというタケノコを使った炒め物。薄めながらダシが効いた味に大満足。

もちろん2度目の「Soup Noodle」も忘れずに。毎日食べても飽きない味だ。

 

サンリオのトレーナーを着た店員の少女に、「セープ!」と声を掛ける。

ラオス語で「美味しい」という意味だ。

すると、隣のテーブルで食べていたヨーロッパ人らしき一人旅の若者が

片手に持ったレンゲを掲げ、「セープ(美味しい)」と呟いて小さく笑った。

陳腐な言い回しだが、ーー旨いものに国境はないのだ。

小さな裸電球だけが灯る、「VILLAGE」の店内。

乾季前のオフシーズンながら、今夜もなかなかの繁昌ぶり。

(ちなみに大人2人で飲み食いして、2晩とも800円前後で済んでしまった)

ほろよい気分のままメインストリートをぷらぶら。午後8時前でこの雰囲気。

食材が不足するたび「VILLAGE」の店員(女の子)が買いに走っていた"よろず屋"。

ここだけは夜間も営業中。ムアン・ゴーイ唯一のコンビニだ。

 

空が晴れていたので、懐中電灯を片手に昼間行った校庭っぽい広場まで行ってみると

予想通り、満天の星空が頭上に拡がっていた。

両眼で0.5程度にもかかわらず、白鳥座はもちろん天の川もバッチリ。

こんなに綺麗に見えたのは、何十年ぶりだろう。

2晩目にして"帰宅感"いっぱいだったNing-Ning Guesthouseのバンガロー。

またここに来れたら、いいなぁ・・・ホントに。

 

ではでは、またね。