気分は"タイムスリップ" ムアン・ゴーイ(Muang Ngoi)の歩き方/その2 ラオスうたた旅 2023.9.27-10.5 4日目➄ 👣Ning Ning Guesthouse/カフェ👣メインストリート/Wat Okad Sayakham

2023年9月30日(土) Nong Khiaw/宿👣COULEUR CAFE RESTAURANT👣宿👣船着き場(Cafe)⛴⛴Muang Ngoi-ムアン・ゴ-イ船着き場👣Ning Ning Guesthouse/カフェ👣メインストリート/Wat Okad Sayakham

     ムアン・ゴーイのメインストリートは、草茫々の田舎道。

 

ーーーおっと、いくら気持ちいいとはいえ

このまま夕方まで寝てしまうのは、もったいなさ過ぎる。

よっこらしょっと身を起こし、ムアン・ゴーイ散策へ繰り出すことに。

 

まずは、チェックイン時に立ち寄ったゲストハウスのカフェレストランへ。

ナウムー川に張り出したテラスから、あたりの景色をひと眺め。

Ning Ning Guesthouseのカフェレストラン、午後2時すぎ。

明日から2日間、朝食はここでいただく。雨でなければテラス席に座りたい。

左にはノーンキャウへと向かう水の流れ。さっき降りた船着き場が手前に見える。

しばらく船は着かないのだろう。完全に子供たちの遊び場になっていた。

ままごと?・・・いや、お洗濯の準備かも。

 

勝手に覗き込んであれこれ詮索するのは、少々失礼だったか。

早々にカフェを後にし、ムアン・ゴーイのメインストリートを目指すことに。

いったんバンガローに戻り、専用の戸口から一歩足を踏み出すと・・

小径の先には、無心に草を食べる牛たちの姿が。

かと思うと、なぜか何羽ものチョウが足元でひらひら。思わずデジカメを向ける。

とはいえ一時もじっとしていない。何度もチャレンジしたけど、ブレブレだった。

4~5枚撮ったところで諦め、お食事中のウシたちに近づいていく。

目指すメインストリートは、その向こう側にあるのだ。

ところが・・・

手で触れそうな距離まで来ても、まるで逃げる気配がない。

そのまますり抜けるように、メインストリートの北端にたどりついた。

使い回しになるが、ムアン・ゴーイ随一の"大通り"。300メートルほどの一本道だ。

でもって振り返ると、通りの北端を塞ぐように立派な柵付きの門が。

ムアン・ゴーイで唯一の(たぶん)寺院、Wat Okad Sayakham。

閉じた門は「関係者以外立ち入り禁止」かと思ったけれど、実は違っていた。

ズーム機能を使い、ひときわ華やかなお釈迦様?に近づいてみる。

ふたたびメインストリート側に向き直り、南へ伸びる一直線の道を歩き出す。

最初に立った地点は文字通りの"最北端"だったらしい。

50メートルも進まぬうちに路上の草は後退し、店らしき看板もチラホラ。

左手にはカフェらしき佇まいの建物、右手奥にもなにかの商店が。

それにしても、ひたすらのどかで、静かだ。

自動車どころかバイクのエンジン音も、まったく聞こえない。

喧しいのが苦手な相方も、いっぺんに気に入ったのだろう。

デジカメのレンズを、あちこちに向けていた。

メインストリートの路上に立ち、(おそらく)草を食む牛たちを撮影する相方。

すると木陰で子守をしていた少女が、小さく笑いかけてくる。

とっさにデジカメを向けると、わざわざ傘を持ちあげてくれる。

"旅人慣れ"とは異なる、自然な仕草が印象的だった。

さらに通りの中心部?に向かう。すると、彼方の路上に人の気配が・・

ズームしてみると、一気に生活感が濃厚になった。この辺りが繁華街?かも。

確かに、少し歩くと数軒の商店が。赤い椅子が目立つのは軽食兼よろず屋だろう。

相方に気付いて、店の看板娘が気さくに手を振る。

売り子に転じることもなく、近所の仲良しと遊び始める。ワンコもやってきた。

かと思うと、目の前のメインストリートをニワトリ一家が横断中。

・・・いったいこの"長閑さ"は、なんなのか。

 

途中に一軒だけ地元で織ったらしき衣類を扱う店があったが

その中にいた数人の女性も、商売っ気は皆無。

「コープチャイ」と立ち去る我らに手を振ると、世間話に戻っていった。

で、全長300メートルのメインストリートを3分の2ぐらい歩いたところで

今までの道のりを振り返ってみると・・

いつのまにか、路上のあちこちにムアン・ゴーイの人々の姿が。

やけに子供の数が多いと思ったら、この日は土曜日。おそらく学校帰りだ。

きっと子供たちにとって、このメインストリートは広場や公園と同じ場所なのだ。

だから路上はもちろん、両側に並ぶ店や住宅も"遊び場"のひとつに過ぎない。

それにしても、小さな村のはずなのに、子供の姿が多いこと。

おまけに、なんて自由に遊んでいることか。

ーーー60年以上も過去になる、自分自身の子供時代を思い出してしまった。

ムアン・ゴーイを紹介するガイドブック(「地球の歩き方」2019-2020年版)には

「町の中には特になにもなく」と、そっけなく書いてあったけれど

こんなにも豊かな"なにもない"場所に来れたことを、心底幸せだと思った。

 

ではでは、またね。