良くも悪くも「托鉢Show」 ラオスうたた旅 2023.9.27-10.5 3日目/ルアンパパーン⇒Nong Khiaw-ノーンキャウ➀ サイナムカン・リバービュー👣托鉢見物👣ホテル/朝食🚐Nong Khiaw-ノーンキャウ/Arthith Guesthouse

2023年9月29日(金) サイナムカン・リバービュー👣托鉢見物👣ホテル/朝食🚐Nong Khiaw-ノーンキャウ/Arthith Guesthouse

 

真っ暗な朝5時半、1階ロビーに降りていくと

ソファーで寝ていた従業員が目を覚まし、ホテルのドアを開けてくれた。

毎朝喜捨が行なわれるサッカリン通りまで、わずか数十メートルの上り坂を歩く。

ほんのり朝の気配が漂うなか

すでに多くの観光客が車両通行止めの柵の前に集まっていた。

商店の軒先に、星型の明かりが点々と連なる。

道の向かい側には、早くも座って僧侶(喜捨)を待つ住民&観光客の姿が。

朝6時過ぎ。ようやくあたりが明るくなってきた。

さらに15~20分後。淡々と現れ、布施を受ける僧侶のみなさん。

しばらく観察した感じでは、寺院ごとにグループを作っており

一番位の高い僧侶から順に歩いてくるようだ。

で、シンガリは年端も行かない少年(幼年)僧が務める。

1年365日繰り返される、ルアンパパーンの日常。

ここに来るまで、すでに細い路地を巡って托鉢を受けており

この大通りが最後の"ひと歩き"といった雰囲気。

そういう意味では、「観光客向けのアトラクション」の意味合いが強い。

実際、「托鉢体験」もオプショナルツアーに組み込まれているようだ。

5年前に続く2度目の托鉢見物だったせいか。

今回は撮影に忙殺されることもなく、静かな気持ちでじっくり観察できた。

小学生ぐらいなのに、頭を丸めて修業に励む少年たちの気持ちを想像したり。

毎朝欠かさず喜捨を用意し、托鉢に臨む庶民の願い(想い)に思いを馳せたり。

なにより争いや闘いに向かうことのない信仰心が、眩しかった。

 

先頭の僧侶が現われてから30分もたたぬうちに

サッカリン通りでの托鉢は終了した。

無我夢中でシャッターを押していた5年前より、考えることの多いひとときだった。

 

ホテルに戻って7時半。昨日と同じテラス席で朝食をいただく。

この日のチョイスは洋食(トースト&卵料理)

相方はラオス風のバゲットサンド(案の定半分で満腹になっていた)。

 

天気は昨日同様曇り空。気温はやや高め(25~6度)で蒸し暑く感じた。

 

昨日予約した迎えの車が800~830の間に来るというので

朝食時にチェックアウトを済ませ、そのまま荷物と一緒にテラス席で待つことに。

ところが、8時20分になっても、それらしき車は姿を見せず。

このままではターミナルを出発する路線バスの時間に間に合わないぞ。

と、不安になった頃、ようやく一台の乗り合いバスがホテルの前にやってきた。

すでに車内には10人ほどの観光客(ほぼ全員が欧米人)で満席状態。

何軒ものホテルを回って乗客をピックアップしてきたようだ。

足許に積まれた大きなバックパックを押し詰めてもらい

なんとか二人分の場所を空け、最後尾に潜り込む。

 

おそらく我らが最後、バスターミナルに急行するのか、と思いきや。

発進したバスは、旧市街をさらにひとめぐり。

2か所のホテルで2組の客を乗せ、文字通り押しくらまんじゅう状態と化して

市内の寺院(空き地)へと到着。

待ち受けていたマイクロバスに乗り換えるよう、指示された。

ここでようやく、今回予約したバスがバスターミナル発の路線バスではなく

観光客用にチャーターしたものだということに気付く。

どちらにせよ、ノーンキャウまで届けてくれればOKなんだけどね。

 

マイクロバスは冷房こそ効いていたものの、補助席まで利用するほど満杯状態。

一人でも多くの客を乗せて稼ぎたい気持ちはわかるが

欧米人の巨体が隣に来りすると、かなり窮屈だ。

たまたま、乗り合いバスにピックアップされたのが最後の方だったので

マイクロバスに乗る順番は早くなり、幸いにも2人とも窓際の席に座ることができた。

外の景色を眺めていられるなら、4時間の長旅も苦痛にならない。

 

この時点で、時刻はすでに10時近く。

さらにもう一箇所、南バスターミナルに寄って一人乗せたので

バスがノーンキャウに向け出発したのは、10時を軽く回っていた。

ここから4時間だと、到着は午後2時過ぎかぁ・・

なかば諦め気分で車の窓に身を寄せる。

ところが―――

そこから先が、速い速い。

舗装道路は言うまでもなく、穴ぼこだらけのデコボコ道も飛び跳ねながら全力疾走。

およそ90分後、トイレ休憩に7~8分ほど停車した他は、ひたすら走りっぱなし。

ずずいずいと山合いの道を突き進み、刻々と緑は深くなってゆく。

天気はイマイチたけど、気持ちよさそうなところだな~なんて思っていたら。

わずか2時間半余りで、ノーンキャウのバスターミナルに到着する。

いくら飛ばしたとはいえ、午後1時前に着くとは思わなかった。

そこからノーンキャウの中心地まで、歩いても15分程度。

巨大なバックパックを背負って歩き出す元気な若者も少なくなかったが

2人合わせて130歳の我々は、迷わず乗り合いバスを利用した。

たった2~3キロに10000キープ✖2≒150円は、ちょっと痛かったけどね。

(ちなみにホテルからノーンキャウバスターミナルの料金は150000キープ✖2。

 日本円に換算して2000円といったところか)

 

ともあれ、乗り合いバスを選んだ10名ほどの人々とともに(みんな若い!)

ノーンキャウの脇道を3分ほど走ると、もうそこが本日の宿の前。

実は今回、長距離移動に向かないスーツケースに荷物を詰めてきたので

極力移動せずに済むよう、翌日乗る船の乗り場に一番近いホテルを選んだのだ。

この乗り合いバスで、ホテル前まで送ってもらった。

ホントにあっという間だった。

これならスーツケースを転がしても、たいして苦労しなかったなぁ。

 

他の客を乗せたバスの屋根には、大きなバックパックがいくつもてんこもり。

実は、今回ルアンパパーン⇒ノーンキャウのチャーターバスを利用した客のうち

スーツケースに荷物を入れてきたのは、我ら2人のみ。

ほかの20名近い旅行者は、ことごとくバックパックを背負っていた。

やっぱ、こんなとこまで足を伸ばすのは

バックパックを背負って旅する若者たちの専売特許なのだろう。

でもまあ、スーツケース頼りの中高年コンビでも来れてしまったのだから

"案ずるより産むが如し"ってところか。

気力と体力が続く限り、旅はチャレンジなのだ。

 

この日泊ったノーンキャウの宿、Arthith Guesthouse。

家族経営の小さなホテルで、ツインルーム(素泊まり)が18ドル。

ベッド周りに余裕があって、清潔で使い勝手もいい部屋だった。

なにより、ベランダからの眺めが最高。

ベランダからの眺望。チェックインするなり、唐突に青空が広がった。

さあ、ノーンキャウの町?に繰り出すぞ。

 

ではでは、またね。