"ビュッフェの壁" に涙を呑む  小樽3泊ふたり旅 2023.5.23-26  2日目② 三島さんの芝桜庭園🚘高橋牧場🚘神仙沼

2023年5月24日(水)  

🚘ホテル👣Caf'e 色内食堂🚘三島さんの芝桜庭園🚘高橋牧場🚘神仙沼

          これで入場無料とは・・実に太っ腹な「三島さんの芝桜庭園」

 

駐車スペースから未舗装道路を戻ること数十メートル。

目の前に極彩色のカーペットが広がった。

毒々しいほどに鮮やかなレッドピンクの芝桜を

薄桃色と白色の仲間が隣り合うことで、心地よい色合いを創り出す。

しかもそんな華やかなジュウタンを前景にして

平原の先には見事な三角錐羊蹄山が、ドンとそびえている。

なるほど、これは絵になる景色だ。

おまけに入園料はおろか駐車料金すら取らないのだから

黙っていても観光客が集まって来るというもの。

実際、この日も、平日の午前中ながら

数多くの人々がひっきりなしに訪れ

花畑と羊蹄山に向けてスマホやデジカメのシャッターを切りまくっていた。

 

             見飽きることのない"芝桜のカーペット"

            個人的には、多少スキマがあるほうがキレイに思える。

   芝桜は自己主張が強すぎるから、このくらい控え目なのが好ましい。

 

いつもなら芝桜のピンク色がキツく思え、イマイチ乗れない我らだが

北海道ならではの広大さや、後方に聳える羊蹄山のおかげで

かなりの人出にもかかわらず、予想以上に楽しめた。

・・・正直、一度で充分だけどね。

 

    途中下車して、新緑の羊蹄山を一枚。やっぱ"普段着"のほうが好きかも。

その後、20分ほどで車に戻り

詰めかけた観光客を避けつつ、園内の未舗装路を逆行。

ふたたび行き交う車もまばらな、ニセコ高原の道を走ってゆく。

目指すは、これまたニセコドライブの定番スポット。

ニセコ高橋牧場だ。

ちょうど時刻もお昼どき。

スイーツカフェやレストランを営業しているはずなので

できれば地元野菜を使ったランチを食べよう、という魂胆だった。

 

          高橋牧場でも、羊蹄山が"主役"だった。

 

200台以上収容できそうな広い広い駐車場に車を停め

さっそく野菜料理で有名だという、黒い倉庫のようなレストランへ。

しかし入口の立て看板を見ると、メニューはビュッフェ(食べ放題)一種類のみ。

これが育ち盛りの学生や若いカップルなら「しめた!」と喜ぶだろうけど

あいにくこちとら二人そろって"ひと回り"越えのシニアコンビ。

いくら頑張っても、通常の1.5人分がせいいっぱい。

うーーーん、どうしたものか・・・

「お一人さま1800円也」の表示を前に、悩むことしばし。

そんなにたくさんは食べられないし―――やめとくか。

弱気になって、断念してしまった。

(結局、後になってから「やっぱ食べときゃよかった!!」と後悔)

 

          チーズ工場の入口。建物ごとにオシャレなプレートが迎えてくれる。

    こちらはミルク工房。壁一面のガラス窓の向こうに新緑の牧場が。

        誘惑に負け、屋外でソフトクリームをペロリ。

    焼き立てホヤホヤのシュークリーム。この魔力にも勝てなかった。

 

それでも、せっかく牧場まで来たのだからと

カフェでソフトクリームを買い求め、羊蹄山を眺めながらひとやすみ。

人気だというシュークリームも、おやつ用に購入。

牧場製の新鮮なスイーツを楽しんだ。

しかし肝心のお昼ご飯は、ノープランのまま。

とりあえず去年も立ち寄った道の駅で、何か探してみるか。

 

山を登る予定だったルートを逆戻りして、ニセコビュープラザ(道の駅)へ。

売店やレストラン、敷地内に建つ店々をくまなく覗いてみたが

地元の野菜がメインになっている料理には出会えず。

こんなことなら野菜ビュッフェにしておけば・・・

早くも湧き上がる後悔の念に襲われながら

かろうじて見つけた「茹でアスパラガス」におこわ系おにぎりをプラスし

なんとか"即席ランチパック"ぽいものをでっち上げた。

 

わざわざ弁当形式にしたのは

次に向かう本日最大の目的地・神仙沼の散策で

あわよくばピクニックランチを楽しもう、という皮算用があったからだ。

転んでも、タダでは起きるものか。

旅先で繰り返す無数の失敗のなかからひねり出した

不屈のサバイバル術(なんて大げさなもんじゃないけど)だった。

――ところがぎっきょん。

現実は、予想外の方向へとコロコロ転がってゆくのだ。

 

ではでは、またね。

 

      いざ、神仙沼へ!・・実は、昨年秋のリベンジだったり。