シーズン前だから出逢えた、静寂の絶景  小樽3泊ふたり旅 2023.5.23-26  2日目➂ 高橋牧場🚘神仙沼レストハウス👣神仙沼

2023年5月24日(水) 🚘ホテル👣Caf'e 色内食堂🚘三島さんの芝ざくら庭園🚘高橋牧場🚘神仙沼レストハウス👣神仙沼

     5月下旬の神仙沼。少し手前の湿原から"絶景のオンパレード"。

 

ニセコビュープラザからニセコ高原を目指し

パノラマラインを登って神仙池へ。

実はこのルート、昨年秋にもレンタカーで走っている。

ところが、ろくに観光スポットを調べていなかったため

おりしも紅葉シーズンの真っ盛りだった神仙沼で途中下車せず

そのまま日本海側の岩内まで降りてしまった、という苦い経験があった。

 

正確に言うと、十数台の車が停まっていたレストハウスに気づき

いったん駐車スペースにレンタカーを入れたのだが

"眺めのいい展望台"ばかり探していたため

「特に景色も良くないから、このまま行っちゃおうか」

なんて相方に言ってしまったのが、運の尽き。

そのまま駐車スペースを通り過ぎて車道に戻ったところで

「神仙沼」の案内板に目が留まり

"ひょっとしてここが遊歩道のスタート地点!?"と、遅まきながら気づく。

・・気づきはしたのだが、長距離ドライブで疲れていた相方に

もう一度Uターンして駐車スペースに戻ってほしいと切り出せぬまま

絶好の紅葉鑑賞チャンスを逃した次第。

 

ともあれ、そんなわけで今回は昨年秋のリベンジ。

あのとき"逃した魚"が、実際にはどのくらいのサイズだったのか

自らの五感できっちり確かめたかったのだ。

 

だがしかし・・これが、なかなか簡単に運んでくれない。

残雪を白く被ったニセコの山々を望みつつパノラマラインを走り

見覚えのあるレストハウスの駐車場に車を停めたところまでは、まだ良かった。

まず、観光客で賑わっているはずの駐車場に、ほとんど車の姿がない。

不思議に思い、とりあえずレストハウスに入ろうとしたが、扉が閉まっている。

それでも、店内で働く女性がいたので声を掛けてみると

「今週末からの営業で、今日はお休みです」という。

実は神仙沼(遊歩道)のオープン期間は、毎年6月から10月まで。

5月の下旬は、いまだ冬季休業中だったのだ。

 

それでも、神仙沼へ続く遊歩道の入口を覗くと

特に立ち入りを禁止するような看板もロープもなかったので

行けるところまで行ってみよう! と腹を決める。

"ちょっと休みたい"というので運転席に残っていた相方に

さっき買ったお弁当を持って出発することをその旨伝えようとしたら

ちょっとしんどそうな顔で告げられた。

「お腹が痛いから、あなた一人で行ってくれば」。

 

うーーーん、困った。

困ったけれど、強引に誘うわけにもいかない。

案内板によると、往復50分程度かかる結構な長丁場なのだ。

だいいちシーズン前だから、沼まで歩いて行けるかすらわからない。

"時期が早くて沼まで行けるか分からないし・・とりあえず見てくるよ」

そう告げて、弁当も持たずに出発した。

 

      神仙沼の入口。すぐ左の池でカジカガエルが鳴き交わしていた。

 

ちょうど繁殖期なのだろう、カジカガエルの大合唱を聞きながら

神仙沼へと向かう木立の中の遊歩道を進んでゆく。

足元はすでに整備が終わっており、危険な箇所はなかった。

途中、2ヶ所ほどルート上に雪が残っていたけれど

雪渓自体は十数メートル程度で、すぐまた土の道に戻ることができた。

 

     かなり大きな雪だまり。よく見ると、山の右に道の続きがあった。

       膨らんだ木の芽を見つけると、ついレンズを向けてしまう。

 

なによりも天気が素晴らしく、頭上に拡がる青空が心地よい。

足許に気をつけながら木の階段や木道を歩くと、すぐに全身が汗ばんでくる。

最初のうちは10分ほど直進し、その後左に曲がって5分ぐらいで

戦場ヶ原のように小さな沼が点在する湿原に出た。

         

      聞こえるのは風のそよぎと野鳥の声だけ。とんでもなく気持ちいい。

        "逆さニセコ山"を狙って、何度かチャレンジ。

        あちこちの水辺では、ミズバショウが花盛り。

 

青く染まった沼面に、美しいニセコの山々が逆さ富士のように映り込む。

目指す神仙沼は、そのわずか数分先に佇んでいた。

決して急いだわけではないが、片道20分かからぬ"プチ散歩"だった。

この程度なら、体調次第で相方を誘ってもいいんじゃないか。

なにより、景色が素晴らしい。

おまけにシーズン前とあって、人の姿がほとんどない。

実際、沼までの20分足らずの間に見かけたのは、合計3組ほど。

こんなに贅沢な思いをしていいのかと思うほど長い間

神仙沼前の見晴らし台で、ぼーっと静かな時間を過ごせたのだ。

 

              ただひとりで、神秘的な神仙沼と"ご対面"

               そよ風が吹くと、沼一面にさざ波が・・

        後ろ髪を引かれつつ、絶景の湿原を後にする。

 

心ゆくまで神仙沼の静寂を堪能したのち

相方の腹痛が治まっていることを祈りつつ、来た道をとって返す。

沼や湿原をのんびり散歩した時間を入れても、1時間足らずの行程だった。

さっそく駐車中のレンタカーに近づくと

こちらの姿に気づいたのか、車内で相方が身体を起こした。

大丈夫かと尋ねると、かなり楽になったとの答え。

さっそく、思ったよりも近く、とても静かで綺麗だったと報告すると

さすがに残念そうな表情に。

そこで、"おにぎり食べれる場所もあったし、もう一回行こうか"。

と声を掛けると、その気になってくれた。

 

てなわけで、神仙沼への散策〈2周目〉に出発!

 

         下見済みだったから、先ほどの雪原も楽々クリア。

            遅咲きの山桜が青空に映える。

         あっというまに、二度目の湿原へと到着。

   相方の腹痛も解消。無人の水辺でおにぎり&アスパラガスの昼食を楽しむ。

      柔らかな陽射しのもと、2周目の神仙沼散策も無事完了。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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