2024年9月29日(日)
レイクパレス🚘龍宮台展望台🚘オホーツク流氷公園🚘紋別空港🛫羽田空港
パリオリンピック前、女子柔道の日本代表チームがここで合宿していた!
今回の旅は、なかなか好天に恵まれない。
最終日もまた、一面の曇り空とともに始まった。
朝6時30分、窓のカーテンを開けてみた。
天気運だけは良かったはずが、なぜかこのところ空振り続き。
日頃の行ないの悪さが、反映されてきたのかも。
朝食は7時と決まっていた。
なにせ宿泊客は我ら2人だけなので、遅れるわけにはいかない。
慌てて支度を済ませ、1階の食堂へと急ぐ。
昨晩同様、絵に描いたような"合宿所の朝めし"をいただき
部屋に戻って食後のひとときをだらだら過ごせば、あっという間に9時を過ぎた。
んじゃまあ失礼しようかとと、荷物をまとめ一階受付へ降りてゆく。
このとき支払った宿泊料金は、7236円✖2=1万4472円。
しかし後日、湧別町役場から1万円が振り込まれ、差し引き4472円となる。
どうもお世話になりました!
町役場の定年退職者らしき男性に声をかけ、靴箱から靴を出そうとしたそのとき。
受付ブースの窓ガラスに貼ってあった、一枚の写真パネルが目に留まった。
(スリッパが並ぶ靴箱の左上に貼ってあるのがわかるかな?)
ここで合宿したスポーツ団体の写真かぁ。
それにしては、下にズラリとサインが並んでいて、ずいぶん大げさだなあ・・・
次の瞬間、金色に輝く一列の文字に視線が釘付けられた。
ーーParis 2024 Olympic Games!
こんなところ(失礼)で、女子柔道の日本代表チームが合宿していたとは!?
慌てて受付の男性に事情をうかがうと
なんでもコーチ(元日本代表)の上野さんの出身地がこの辺りで
その縁から、毎年ここで女子柔道日本代表チームの合宿を実施しているのだとか。
・・ってことは、ひょっとしたら昨日泊ったあの部屋に
阿部詩や角田夏美が寝泊まりしていた!!――可能性があるのだ。
知らずに滞在していたのが少々残念ではあったが
逆に知ってたら気になって、ろくに眠れなかったかもしれない。
いずれにせよ、最後の最後でとんでもない大ニュースをゲットしてしまった。
舐めててゴメンよ、レイクパレス。
ちなみに我々が泊った部屋は、2階の右端から数えて3つ目の窓だった。
さて、1日1便しかない帰りの飛行機は13時発の予定。
それまでしばらく時間があるので、半島の先にある展望台に寄ってみた。
とってもシンプルな龍宮台の展望台。
晴れていたら、壮大なオホーツク海の眺めを楽しめたはずだけど・・
赤茶けた砂浜の彼方には、鈍色のオホーツク海と厚い雲。
案の定人の姿はなく、ただ冷たい風が吹くばかり。
しかし閑散とした海岸風景とは裏腹に、駐車スペースには結構な数の乗用車が。
・・いったい何の用があるのかな?
閉鎖中のキャンプ場に背を向け、波打ち際まで歩いてみることに。
白い波が打ち付ける海岸には、予想通り人の姿は皆無・・かと思ったら
左側に目を転じると、間隔をおいてぽつりぽつりと人の姿があった
そして彼の周囲には、一列に並び立つ釣り竿たち
なるほど、みなさん車に乗ってここまで釣りに来ていたわけだ
いったい何を狙っているのか、釣り上げる瞬間に立ち会ってみたかったけど
辛抱強いアングラーたちとは違い、寒さに弱い我らは早々に退散するしかない
海に背を向けたそのとき、皮肉にも雲が切れ青空が顔を見せた
そう、本日の天気予報は「午後から晴れ。
ーー"オホーツクの神様"は、とことん意地悪だった
立派なホタテの貝殻が、足元に点々と落ちていた
様子のいい一枚を、旅の記念に拾って帰る
風を避けるように、堤防の裏に赤い彩の茂みが広がっていた
見れば、プチトマトのようなハマナスの実だった
また訪れる機会があったら、花盛りの時期にしようかな
その後、時間潰しに「オホーツク流氷公園」に立ち寄ったものの・・
気持ちのいいぐらい、何もなかった
海岸沿いに小さな建物があったけれど・・
「海のサロン」と称する小屋のなかは・・
無人の野鳥観察施設(らしきもの)だった
もちろん、視線の先には1羽の姿もない
停めた車まですごすご引き返し、出発の2時間以上前に空港ビルへ到着
レンタカーを返却し、空港ビルの軽食コーナーで帆立カレーと珈琲をいただく
明らかにレトルトながらホタテの出汁が利いており、なかなかの味
(予想通り空港売店に「はちみつぶんぶん」は見当たらず。買っといてよかった)
定刻12時20分、羽田発の便が紋別空港に到着。
この機体が整備を終え、折り返し13時発のANA376便となる。
空港ビルからは搭乗口までは、各自徒歩で移動する
日本の空港では珍しく、ちょっと得した気分
羽田まで、頼んまっせ
定刻より数分早めに離陸が始まる、バイバイ紋別
軽々と舞い上がり、オホーツク海を舐めるように高度を上げてゆく
南に進路を向けると、たちまち雲が切れ、一面の青空が広がった
小雨に泣かされた大雪山も、美しい紅葉に染まっていた
20分かそこらで北海道の大地を離れる
何度乗っても飛行機のスピードには慣れないなぁ
でもって1時間後には、あっという間に東京湾上空だ
見慣れた煙突の炎が、帰ってきたとの実感を湧き起こす
14時40分、羽田空港に着陸
AIR DOのラッピング機を発見
何のキャラクターか知らないが、とにかく撮っておく
タキシングが速いもんで、フォーカスがなかなか合ってくれない
あとは、何十回も通ったルートを高速バスでなぞるだけ
早めの時間帯だったせいか、なかなかいい感じの工場写真が撮れた
もっぱら夜景ばかりの港湾エリアも、この日は就業時間内
なにげにめでたい紅白の巨大貨物船も撮っておく
昔のようなフィルムじゃないから、撮りたいだけの取り放題
ほんとーに便利な世の中になったもんだ
・・でも、どれほど凄い写真をモノにしたとしても
一発勝負のフィルムならではの感動と興奮を体験することは、二度とないんだな
ではでは、またね。