鼻カゼから"ダブル痛風"へ――七転八倒の日々。

最初に異変を感じたのは、5月6日(土)の夕方。

いがらっぽいような、のどの痛みだった。

ほどなく咳や痰も出てきたが、鼻風邪程度と軽視し

普段と変わらぬ暮しを続けた。

ーーどうやら、ここで状況を軽く見たのがまずかったらしい。

 

翌7日(日)のどの痛みは激化。

咳痰いずれも頻度を増し、本格的な"風邪モードへと移行。

 

8日(月)午後にはは全身が熱っぽくなり

夜になって体温を測ってみると、38度を超えていた。

ちょっと前なら「すわ、新型コロナか!?」とビビルところだが

奇しくも五類変更と重なっていた。

"新型コロナだとしても大騒ぎする時期じゃないか"

そのまま、極力安静を心がけつつ自宅で様子をみることに。

 

9日(火)いっこうに症状が改善しないので、ここで初めて市販の風邪薬を服用。

(可能な限り薬には頼らず、水分補給と休養での自然治癒を心掛けていた)

久しぶりに飲んだ薬が効いたのか、熱は37度前後まで下がり

翌朝にはほぼ平熱に戻っていた。なので・・

 

10日(水)たぶんもう大丈夫!

相変わらず喉痛・咳・痰の3店セットは続いていたが、回復したと自己判断。

通常生活に復帰し、4日ぶりに買い物に出かける(むろんマスク着用)。

 

ところが・・夕方ごろから、左の足首から先に鈍い痛みが生じる。

どこかで足首でもひねったか?と思い、そのまま流れで入浴。

いつものように夕食(ワイン付き)を終えた頃だった。

食器を片付けようと立ち上がった瞬間

左のつま先・足裏・足首に猛烈な痛みが爆発。

あわてて右足を踏ん張って傾いた身体を支えようとすると

右足親指のつけ根にも激痛が発生し、危うく食器共々転倒しかける事態に。

なんだ、この痛みは!!

体験したことのない激痛にもだえながらも

まだ頭の片隅では状況を甘く受け止めていたのだろう

意地でも食器をキッチンへ戻そうと

食事スペース(2階の自室)から台所(1階リビング)まで

(余りの痛みのため)脂汗を流しながら一段ずつ階段を降りていき

今度は四つん這いになって(痛くて足の裏が付けられない)

ふたたび1階から2階へ戻ったところで力尽き、床に倒れ込んだ。

このとき、疑問は確信へと代わっていた。

ああ・・こいつが痛風の痛みか。

 

11・12・13日(木金土)

痛みのため歩くことができないまま、まる3日間を過ごす。

横になっていても、足先や踵が軽く触れるだけで痛みが炸裂し、飛び上がる。

1.2日間はまったく食欲もわかず、ひたすら足を冷やし、高く上げて寝ていた。

それでも、トイレ(小用)にだけは行かねばならない。

充分な水分補給を心掛けていたから、ほぼ2時間に1度だ。

尿意に襲われるたびーーいつどんな拍子に激痛が爆発するか分からないので――

恐る恐るうつぶせになり、四つん這いのままドアを開けトイレへ駆け込む。

哀しいことに加齢による過活動膀胱の症状が進んでおり

いったん強い尿意を意識すると、長時間我慢し続けることができない。

なので、切羽詰まると(そのほうが速いから)思わず立ち上がってトイレに急ぐのだが

両足の裏を床に付けたときの痛みの凄まじさといったら・・・!!

「いて、いて、いててっ!」と叫びつつ、川面を跳ねる水切り石の勢いで

ベッドからトイレまでのわずか7~8歩を、走る羽目になる。

結果、便座に腰掛け、ギリギリのタイミングで排尿を終えたときには

息も絶え絶え(大げさでなく)、全身も脂汗でぐっしょり

真っ白になって燃え尽きたボクサーのように、茫然と便座に収まっているのだった。

 

そんなこんなで、患部に湿布を張ったり、冷やしたり、高くあげりたり

また痛み止め薬を飲んだりと、思いつく限りの対処法を試すこと

丸3日(72時間)あまり。

14日(日)の午後を迎えるころ、ようやく痛みが少しずつ引きはじめる。

夕方には、なんとか両足でペンギンっぽいながらも歩行再開に成功。

15日〈本日〉、ようやっと4日ぶりの"階段昇降"にまでこぎつけたのだった。

 

いやはや、なんとも。

足の激痛に消し飛ばされていた喉・咳・痰の〈鼻風邪トリオ〉は

まだ続いているが、こちらもおおむね治まってきた雰囲気だ。

あとは、23日発の北海道(小樽)旅行までに

普段通り問題なく歩き回れるよう、リハビリに努めるのみ。

 

いずれにせよ、またひとつ「要注意」の病が増えてしまった。

ますます、好き勝手に生きられなくなってきたなあ。

 

ではでは、またね。