スズガモと一緒に潜りたい・・ 道東うたた旅・春 2024.5.28-31 3日目④ 釧路湿原野生生物保護センター🚘まりも国道🚘阿寒湖温泉👣ボッケ遊歩道

2024年5月30日(木) 

阿寒湖温泉🚘コッタロ湿原展望台🚘細岡展望台🚘釧ちゃん食堂🚘moo🚘釧路湿原野生生物保護センター🚘まりも国道🚘阿寒湖温泉👣ボッケ遊歩道

センター裏手の川で、何度も潜水するスズガモを発見。

 

午後3時過ぎ、阿寒湖へ帰るついでに立ち寄った釧路湿原野生生物保護センター。

単なる時間つぶし程度と思っていたけど、予想外(失礼)に面白かった。

広大な敷地に建つ、センター本館。

駐車場はガラガラで建物周辺にも人の姿はなく、まさかの休館か?と不安になったが

問題なく中に入ることができた。もちろん入場無料。

剥製とともに北海道に住む野生生物たちの生態が分りやすく解説してあった。

展示方法もユニークで、たとえば右奥のトンネル状の建物は

足を踏み入れると暗闇の中で夜の動物が発する様々な声が再生された。

翼を広げたタンチョウの実寸大の写真パネルも展示されており

横に並ぶと人間より大きいことがはっきり実感できる。

特に気に入ったのが(たぶん)猛禽類骨格標本。これもデカイ。

展示室自体はさほど広いわけではないが、内容はなかなかの充実ぶり。

解説を読みながらじっくり見て回ると2~3時間はかかりそう。

事前予約が必要なのか、実際に保護している鳥たちには会えなかったものの

2階ラウンジ?の奥から、ゲージ内の数羽を確認することができた。

館内左手奥のゲージの中に、オジロワシらしき鳥の姿が。

残念ながら、これ以上近づくことはできなかった。

その代わりといってはなんだけど・・

ふと右手の川面に目をやると、しきりに潜って獲物を探す水鳥の姿を発見!

白と黒の丸まっこい体型ーーってことは、潜水ガモのキンクロハジロか!?

と思ったけど、よく見るとピョンと飛び出した頭の冠羽が見当たらない。

跡で確認したところ、スズガモらしきことが判明した。

それにしても潜水時間が長く、水面に浮上したと思ったらすぐまた潜ってしまう。

この一枚のために、何度失敗したことか・・

全身茶色の地味な個体も発見。メスかと思ったけど、クチバシつけ根の白点がない。

もしかして、今年生まれたヒナなのかな?

この日出会えた野生の鳥は、タンチョウ親子とこのスズガモ一家のみ。

 

そうそう、このセンターは各種観光資料も充実しており

細岡ビジターズラウンジでは1部190円也のパンフレットも、すべて無料。

釧路湿原のほか阿寒湖や摩周湖周辺のトレッキングマップも入手することができた。

よし、次回はこれを使って雌阿寒岳と摩周岳に登ってみるか!

午後4時過ぎ、晴れ渡ったまりも街道を一路北へ走る。

北海道ならではの青い空と白い雲は、何度見ても心を動かされる。

似たような写真を何十、何百枚撮ったことか。

通り過ぎるのがもったいなくなり、相方に無理を言って一時停車してもらう。

行き交う車は5分に1台程度。この静けさが、たまらない。

そのわりにたいした写真は撮れず、名もなき白い花だけ戴くことに。

再び無人のまりも街道を北へ。スピードを出し過ぎぬよう速度計は厳しくチェック。

 

結局、午後5時前にはホテルの駐車場に到着。

日没まで余裕があるからと、ボッケ遊歩道をぶらつくことに。

ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」という意味。

火山ガスともにボコボコと地表に噴出する泥火山を、間近に見学できる。

どうせならブワッと吹き出すシーンを!とシャッターチャンスを狙うものの

十数秒に一度しかその瞬間は訪れず、何度チャレンジしてもこのありさま。

ボッケ撮影には興味がない相方は、静かな夕べの阿寒湖畔を堪能中。

ここまで頑張って撮れないと、なんだか負けた気になり、もうすこし粘る。

かろうじて弾ける直前の"ボッ"が撮れたから、これで良しとするか。

気がつけば、静かな夕暮れが湖畔を薄赤く染めていた。

ちなみに、このボッケ遊歩道。

夜間は「KAMUY LUMINA」というライトアップイベントの会場になる。

自然の情景の方に魅かれる我らには無縁だけど、こんなに寒くて人は来るのかな。

半袖シャツの上にダウンベスト+ダウンジャケット+ウィンドブレーカーを重ね着して

それでも寒くて早々に帰ってきたんだけど・・

ホテルへと戻る途中、雲間から一瞬太陽が顔を出した。

でもって、5分後にはまた雲の中。ホント、山の上の天気なのだ。

ではでは、またね。