避暑地の森は"野鳥の楽園" 台湾(梨山)うたた旅 2024.6.29-7.4 4日目② 飛燕城堡度仮飯店👣梨山遊歩道👣桃&リンゴ畑

2024年7月2日(火) 飛燕城堡度仮飯店/朝食👣梨山遊歩道👣桃&リンゴ畑

梨山名産の桃畑。高級品だけあって、みなさん"袋入り娘"・・って日本も同じか。

 

宜蘭行きのバスが出発する午後1時半まで、4時間以上の余裕があった。

まずは暑くなる前にと、昨日入れなかった梨山賓館裏山の遊歩道へと向かう。

メインストリートの分岐点にはマスコット付きの案内板が。

これを見ると、宿泊施設が何軒もあるようだ。

もしまた訪れる機会があったら、次こそは格安の民宿に泊まりたい。

・・だけど台湾って、地方に行くほど宿泊料金が割高になるんだよな~、

定番のハートマークと小鳥のカップル。結婚四十数年目のコンビは見ないふり。

梨山賓館に直通する脇道に逸れ、少しずつ登ってゆく。

すぐに視界が開け、何度見ても飽きることのない梨山の風景が広がってゆく。

"近道"の先は、梨山賓館の本館に繋がっていた。

チェックアウトまで時間があったが、多くの宿泊客で賑わっていた。

遊歩道の開放時間は、朝8時から夕方16時30分まで。

入り口にかかっていた鉄鎖は外され、どうぞこちらへ!と招いていた。

擦り減った石段を踏みしめ一歩ずつ登ってゆくと

たちまちあたりは緑一色に染まり、涼しい風が吹き始めた。

360度、目に沁みるような新緑の包まれる。この幸福感たるや。

最初に出会ったのは、日本でもお馴染みのアオスジアゲハ。なんかホッとした。

年配の宿泊者を想定したのだろう、数分ごとに休憩スポットが用意されていた。

お言葉?に甘え、先を急がず休み休歩いてゆく。

聞こえるのは、葉擦れの音と鳥のさえずりばかり。

まるで、深山幽谷を歩いているようだ。

谷にさしかかると、整備された綺麗な木道が立体的に延びていた。

それにしても、すでに朝10時を回っているというのに・・誰にも出会わない。

なんて贅沢な散歩道だろう。

声しか確認できなかった野生の鳥が、ようやくファインダーに収まってくれた。

ネットで調べた限り、アオジ(Black-faced Bunting)という鳥が一番近そう。

ホオジロの仲間なんだとか。

距離がある(20メートル以上)おかげか、こちらに気づいてもさほど警戒しない。

日向ぼっこでもしてるのか、しばらく同じ場所に留まっていた。

気持ちいいのかなぁ・・と思ったら、左右の翼を順に広げて虫干し?を開始。

珍しい姿を見せてくれて、ありがとサン。

遊歩道の手すりに別の一羽を発見。特徴的な白目から、おそらくメジロの仲間だ。

こちらは警戒心が強く、いっときもじっとしていない。

もうちょっと近づこうとする暇もなく、木々の間へと飛び去っていった。

もっと野鳥に逢いたいと、声がするたび見上げていたら・・首が痛くなってきた。

ついには、陽ざしを浴びる木の葉まで野鳥に見えてくる始末。

無人の遊歩道をうろつくこと、小一時間。

肩に小鳥を載せた"男性版ナウシカ"がいる休憩所あたりから、梨山賓館へと戻る。

梨山賓館近くの路肩をひょいと見上げれば、たわわに実るリンゴの木が。

その名の通り「果物の山」なのだった。

桃&梨の即売テントが並ぶメインストリートを登り、商店&ホテル街へ戻ってゆく。

時刻はすでに11時近く。高山気候だけに強烈な陽射しがジリジリ肌を焼く。

到着した昨日は気づかなかった「歓迎モニュメント」。

この右手の坂を登れば、100メートル程度でホテルだったのだ。

昼飯にはまだ早いと、地元の少数民族文化を展示する梨山文物陳列館を目指すが・・

狂暴な日光の猛攻を受け、早々にギブアップ。

道々見かけた風景を記録しつつ、ランチに決めたレストランを目指すのだった。

右も左も果樹園だらけ。リンゴの実は、手の届くところにいくらでも。

いっぽう高級品の桃は番号入りの紙袋のなか、手の届かぬ高所に隔離されていた。

なにはともあれ、雨&曇り続きの下界をよそに梨山高原は晴天続き。

猛烈な暑さを嫌って決行した"高山避暑作戦"は、一応の成功を収めたのだった。

。。。と、ここまではホントに計画通りだったんだけどなぁ。

 

ではでは、またね。