2024年7月1日(月)Palmer Hotel👣台中駅🚋豊原駅👣平津豆漿早餐👣豊原客運バスターミナル🚌⇒梨山バス停👣梨山・哈羅!邦査👣飛燕城堡度仮飯店👣館内散歩👣梨山散策👣ホテル
ホテル5階の展望台から、標高3000mの山並み&雲海を臨む。
午後4時過ぎ。
ホテル前の坂道を右に下りてゆくと
まもなく先ほど右往左往した梨山のメインストリートに出ることができた。
分岐点の壁には、どこか日本アニメ風のイラストが。
この登り坂に気づいていれば、延々遠回りしないで済んだのに・・。
景色を眺めながら、涼しい風が吹き始めた繁華街をゆっくり歩いていく。
といっても、商店が軒を連ねているのは200メートル程度か。
その先は、すでに店を畳んだ桃&梨の販売テントが100メートル足らず、
最後に、ラスボス然とした宮殿ホテル「梨山賓館」があるばかり。
まんま中国宮殿の梨山賓館エントランス。すごく古そうだが落成は1965年。
広い敷地内には何台もの乗用車が停車、多くの宿泊客がそぞろ歩いていた。
・・・やっぱ、こっちに泊った方が正解だったかも。
午後5時過ぎながら、緑に縁どられた青空は昼間の明るさ。
せっかくだから、この木々の中を歩いてみよう。
梨山賓館の裏手に広がる斜面には、何本もの遊歩道が整備されている。
こちらは、その周辺に建つ看板。
詳しい歩道の地図も発見。
30分もあれば、裏手の森をひと巡りできるようだ。
ところがその入口は、チェーンと南京錠で閉ざされていた。
開門時間の表示は「10時から16時まで」。
仕方ない、ここは明日出直すことにして
夜間も通行止めになっていない右奥の道に入ってみた。
しばらく歩くと、樹上から鳥の鳴き声が。ツグミのような姿をした黒い鳥だった。
白い後ろ羽(尾羽?)が特徴的。
もう少しズームしたい、せめて顔をーーと焦る間もなく飛び去ってしまった。
切りがないので、足元に咲く赤い花をファインダーに収め入口へと戻った。
梨山賓館の敷地内で、広域地図も発見。
どうやら、様々なトレッキングルートが整備されているらしい。
次回は2~3日安宿に泊まって、台湾の山歩きを満喫するのもよさそうだ。
梨山賓館の敷地を出て、ふたたびバス終点そばの展望台へ。
果樹園が広がる梨山の斜面は、何度眺めても心休まる。
気が付けば、早くも時刻は午後5時半過ぎ。
昼間入ったレストランは午後7時までだったので、早目の夕食を目論んでいたが
・・・まったくお腹が減ってくれない。
せっかくの美味しい料理を、無理して食べることもないか。
結局、梨山賓館の近くにあったコンビニで、2日続きのおにぎり&ビール。
ほんっと今回の旅は食費が掛からない。
コンビニを出ると、いつの間にかあたりには夕暮れが迫っていた。
散歩はこのぐらいにして、そろそろホテルに戻ろうか。
商店街に入ると、最初にこの分岐点があった。
右手の坂を登って行けば、あっさりホテルの前についてしまう。
こんなに目立つポイントを、最初に来たとき、なぜ見落としてしまったのか?
実は、メインストリートの左側にお昼を食べたレストランがあり
それを探すことばかりに気を取られていたからだった。
・・とことん、マルチタスクの出来ない奴だなぁ。
ホテル自室のベランダから、夕闇ただよう石畳を見下ろす。
真ん中に"おすわり"してるのは、ホテルの番犬。
毎晩、こうして主人を待ち続けているのだろう。
残念ながら、きっと今夜は帰ってこないよ。
それから、およそ30分。
ハッと気づいた――いま展望台に行けば、綺麗な夕景が見えるかも!?
無人の廊下に出て、エレベーターで5階に降りる。
やはり無人の受付前とバールームを通り抜け、誰もない広い広い展望ベランダへ。
赤い夕焼けではなかったものの、それでも険しい山稜に美しい白雲が。
眼下に延びる街路の灯りが、遠い山並みと見事なコントラストを作ってくれた。
青緑の看板が目立つのは、先ほど桃(1個300円)を買った青果店。
ちょっと高いかなぁ・・と思いつつも1個だけ買って相方と半分こしてみたら
さすがは梨山名産の特産物、これがもうメチャ旨!!!
日本の高級店で豪華な箱に納まった贈答品ーーまさにあの味なのだ。
ともあれ、徐々に姿かたちを変えながら、ゆっくり暗さを増してゆく梨山の夕暮れを
五感すべてで味わい尽くす、まさに至福のひととき。
ここに泊った甲斐があったね。
しみじみと語る相方に、無言でうなずく。
本当に、安くない宿泊料を払って泊るだけの価値はあった。
そう心から納得していたのだ。
―――翌日勃発した「食あたり疑惑」さえなければ。
ではでは、またね。