"ツバメホテル"の天空パノラマ 台湾(梨山)うたた旅 2024.6.29-7.4 3日目④ 飛燕城堡度仮飯店👣梨山散策👣ホテル

2024年7月1日(月)Palmer Hotel👣台中駅🚋豊原駅👣平津豆漿早餐👣豊原客運バスターミナル🚌⇒梨山バス停👣梨山・哈羅!邦査👣飛燕城堡度仮飯店👣館内散歩👣梨山散策👣ホテル

ホテル5階の展望台から、標高3000mの山並み&雲海を臨む。

 

午後4時過ぎ。

ホテル前の坂道を右に下りてゆくと

まもなく先ほど右往左往した梨山のメインストリートに出ることができた。

分岐点の壁には、どこか日本アニメ風のイラストが。

この登り坂に気づいていれば、延々遠回りしないで済んだのに・・。

 

景色を眺めながら、涼しい風が吹き始めた繁華街をゆっくり歩いていく。

といっても、商店が軒を連ねているのは200メートル程度か。

その先は、すでに店を畳んだ桃&梨の販売テントが100メートル足らず、

最後に、ラスボス然とした宮殿ホテル「梨山賓館」があるばかり。

まんま中国宮殿の梨山賓館エントランス。すごく古そうだが落成は1965年。

広い敷地内には何台もの乗用車が停車、多くの宿泊客がそぞろ歩いていた。

・・・やっぱ、こっちに泊った方が正解だったかも。

午後5時過ぎながら、緑に縁どられた青空は昼間の明るさ。

せっかくだから、この木々の中を歩いてみよう。

梨山賓館の裏手に広がる斜面には、何本もの遊歩道が整備されている。

こちらは、その周辺に建つ看板。

詳しい歩道の地図も発見。

30分もあれば、裏手の森をひと巡りできるようだ。

ところがその入口は、チェーンと南京錠で閉ざされていた。

開門時間の表示は「10時から16時まで」。

仕方ない、ここは明日出直すことにして

夜間も通行止めになっていない右奥の道に入ってみた。

しばらく歩くと、樹上から鳥の鳴き声が。ツグミのような姿をした黒い鳥だった。

白い後ろ羽(尾羽?)が特徴的。

もう少しズームしたい、せめて顔をーーと焦る間もなく飛び去ってしまった。

切りがないので、足元に咲く赤い花をファインダーに収め入口へと戻った。

梨山賓館の敷地内で、広域地図も発見。

どうやら、様々なトレッキングルートが整備されているらしい。

次回は2~3日安宿に泊まって、台湾の山歩きを満喫するのもよさそうだ。

梨山賓館の敷地を出て、ふたたびバス終点そばの展望台へ。

果樹園が広がる梨山の斜面は、何度眺めても心休まる。

 

気が付けば、早くも時刻は午後5時半過ぎ。

昼間入ったレストランは午後7時までだったので、早目の夕食を目論んでいたが

・・・まったくお腹が減ってくれない。

せっかくの美味しい料理を、無理して食べることもないか。

結局、梨山賓館の近くにあったコンビニで、2日続きのおにぎり&ビール。

ほんっと今回の旅は食費が掛からない。

コンビニを出ると、いつの間にかあたりには夕暮れが迫っていた。

散歩はこのぐらいにして、そろそろホテルに戻ろうか。

商店街に入ると、最初にこの分岐点があった。

右手の坂を登って行けば、あっさりホテルの前についてしまう。

こんなに目立つポイントを、最初に来たとき、なぜ見落としてしまったのか?

実は、メインストリートの左側にお昼を食べたレストランがあり

それを探すことばかりに気を取られていたからだった。

・・とことん、マルチタスクの出来ない奴だなぁ。

ホテル自室のベランダから、夕闇ただよう石畳を見下ろす。

真ん中に"おすわり"してるのは、ホテルの番犬。

毎晩、こうして主人を待ち続けているのだろう。

残念ながら、きっと今夜は帰ってこないよ。

 

それから、およそ30分。

ハッと気づいた――いま展望台に行けば、綺麗な夕景が見えるかも!?

無人の廊下に出て、エレベーターで5階に降りる。

やはり無人の受付前とバールームを通り抜け、誰もない広い広い展望ベランダへ。

赤い夕焼けではなかったものの、それでも険しい山稜に美しい白雲が。

眼下に延びる街路の灯りが、遠い山並みと見事なコントラストを作ってくれた。

青緑の看板が目立つのは、先ほど桃(1個300円)を買った青果店

ちょっと高いかなぁ・・と思いつつも1個だけ買って相方と半分こしてみたら

さすがは梨山名産の特産物、これがもうメチャ旨!!! 

日本の高級店で豪華な箱に納まった贈答品ーーまさにあの味なのだ。

ともあれ、徐々に姿かたちを変えながら、ゆっくり暗さを増してゆく梨山の夕暮れを

五感すべてで味わい尽くす、まさに至福のひととき。

ここに泊った甲斐があったね。

しみじみと語る相方に、無言でうなずく。

 

本当に、安くない宿泊料を払って泊るだけの価値はあった。

そう心から納得していたのだ。

―――翌日勃発した「食あたり疑惑」さえなければ。

 

ではでは、またね。