2024年7月1日(月)Palmer Hotel👣台中駅🚋豊原駅👣平津豆漿早餐👣豊原客運バスターミナル🚌⇒埔里⇒梨山終点
埔里~梨山間は、絶景また絶景の超パノラマコース!
台湾うたた旅2024-6-7の3日目
この日の目的は、とにかく無事に梨山(標高2000m)に辿り着くこと。
1日1便しかない臨時バスに万が一にも乗り遅れぬよう、早め早めの移動を心がけた。
問題のバスが豊原駅前のターミナルを出発する時刻は朝9時10分。
ホテルをチェックアウトしたのは、朝の7時前。路上には早朝の気配が漂う。
駅近くでポップな意匠のビルを発見。勝手に「台中のミロ・ハウス」と名づけた。
台中駅前広場にたたずんでいた"鉄道少年"。昨日は気づかなかった。
んで、改めてやっぱりすごいのが、こちらの巨大トンボ。
姿かたちも本物そっくりで、何度会っても目を奪われてしまう。
駅ビル側からも一枚。さっき見上げた「ミロ・ハウス」をバックに単眼が輝く。
台中駅からは7時過ぎの電車に乗って台北方向へ20分ほど戻り、豊原駅で下車。
梨山行きの臨時バスは、この駅近くにある豊原客運バスターミナルが始発だ。
さっそくバスターミナルへ移動し、時間通りにバスが出ることを確認した。
ネットで調べた通り出発予定時刻は9時10分、まだ1時間半も先だ。。
とりあえず、近くの朝食店で朝ご飯を摂ることに。
バスターミナルの前を通り過ぎ、100mほどで目指す店が見えてきた。
「平津豆漿早餐」という地元民に人気の朝食店だ。
次々やってくるテイクアウト客に手際よく料理を提供していく。
一番人気の長ネギバンケーキと豆乳のセットをいただく。素朴でどこか懐かしい味。
来た道を少し戻って、再び豊原客運バスターミナルへ。
どことなく"昭和"を感させるターミナルの待合スペース。
何台ものバスが出て行くが、その間はいたって静か&のどか。
向かい側では、豊原客運のバスが出番を待っている。梨山行きはどの車両かな?
「865梨山」のプレートを見つけ、その下で待つこと1時間余り。
9時を少し回ったころ、ようやく「梨山行き」に乗る人の列が出来る。
・・・といっても、全員合わせても10名まで行かない。
ゲート前に乗り付けたバスは、予想したより大きく20人以上は乗れそう。
おかげで相方ともども2人掛けシートを独占。
流れる車窓を眺めながら、ゆったりバス旅を楽しむことができた。
なにしろ、地震によるがけ崩れのため遠回りルートを余儀なくされた臨時便。
豊原~梨山間を5時間以上かけて走り通すのだ。
通常なら西へ向かうところだが、臨時便は一路南を目指す。
左の車窓から見える山並みの尾根道を、3時間後には北へ向かって走るのだ。
出発から2時間後、台湾中部の街・埔里に到着。
ここで一回目のトイレ休憩。盆地にある町のせいか、ムチャクチャ暑い。
5時間以上走るがドライバーは一人だけ。頼もしくもあり、不安でもあり。
道路沿いに建つ家々にも、少数民族らしき雰囲気が漂っていた。
早起きしたせいだろう、その後しばらくして"うたたねモード"に以降。
ふと目が醒めると、あたりの風景は一変していた。
反対(右)側の窓の外に、険しい山々と白い雲が・・!
いつの間にか、バスは噂の「パノラマルート」を走っていたのだ。
慌てて右側の席に移動し、デジカメを窓ガラスに近づけた。
北から南までほぼ180度に渡って、アルプスのような山並みが連なっていた。
振り返れば、ここまで走ってきた"天空の路"が尾根沿いの道が・・・
ときどき絶景は右側にも広がった。鮮やかな緑が目に心地よい。
"天空の路"は稜線の東側を走っている。
だから「台湾アルプス」の絶景を楽しみたいなら、進行方向右側の席に座るべし!
でもって、間違っても肝心なところで寝落ちせぬように!
ーーと、自戒を込めて記しておこう。
ちなみに地震発生前のバス路線は、この尾根道を走っていない。
本来、豊原と梨山を結ぶ最短ルートが崖崩れで通行禁止となったため
やむなく埔里経由の迂回コース(5時間所要)が臨時便として確保されたのだ。
つまり、この"天空の路"を路線バスが走るのは
道路が復旧するまでの、限られた間のみ。
文字通り〈期間限定の絶景ルート〉なのだ!
※以前は走っていた「埔里⇔梨山」の路線バスも、現在は運休中。
1時間ほど(たぶん)稜線の道を北上したあと、徐々にバスは山間へと降りてゆく。
それでもしばらくの間は、緑の山々と青い空・白い雲を楽しめる。
出発から4時間、2回目のトイレ休憩。
店先には採れたての瑞々しいキャベツが並んでいた。・・・うまそう~。
9時過ぎに出発し、現在時刻は午後1時過ぎ。日本ならワンマン運転はNGだろう。
その後も、風光明媚な山岳景色を楽しみつつ走ること1時間余り。
民家が立ち並ぶ谷あいに入ってきたと思ったら・・
午後2時10分、終点・梨山(標高1956m)に到着。
朝からの長旅、お疲れさまでした。
ちなみに右奥に見える中華風の屋根は、蒋介石も滞在した高級ホテル・梨山賓館。
ホテルに向かう前に、まずはバス停脇の展望台へと向かう。
陽射しは強烈。でも湿気は少なく、木陰に入ればすーっと涼しくなる。
予想通り、台北や台中の下界よりずっと快適に過ごせそうだった。
展望台から、雪山山脈の稜線を眺める。
斜面を覆う緑は、名産の梨や桃など果樹園と高原野菜・高原茶の畑だ。
ではでは、またね。