2024年7月2日(火) 飛燕城堡度仮飯店/朝食レストラン/展望デッキ
ホテルの朝食。この中に"犯人"が潜んでいた可能性が高い。
涼しい高原で快適な夜を過ごし、休養充分で目が醒める。
この日の朝食は、ホテルで提供したものを戴くことになっていた。
チェックインしたとき、「朝8時に来てください」と言われたので
5分前を目安に館内のレストランへと足を運ぶ。
レストランの入口。なにげにヨーロッパ風。
明るく広々としたフロアには、予想通り誰もいない。
通常ならビュッフェが用意されているテーブルだが、見事に空っぽ。
ウロウロしていたら、昨日レセプションに来たスタッフが姿を見せた。
「料理を持ってきますので、好きなところに座ってください(たぶん)」と言われ
ジュースとお茶だけを手にして、一番長めのいい窓際のテーブルにつく。
窓の外に広がる、朝8時の梨山パノラマ。今日も見事に晴れ渡っている。
さて、お茶でも頂きながら景色を眺めていようと思っていたら
何枚もの小皿をトレーに載せたスタッフがやって来て
あっという間にテーブルを埋めていった。
前もって2人分の料理を用意し、あとは並べるだけという状態にしていたのだろう。
最後に運ばれたスープ以外、ほとんどが作り置きの常備菜?だった。
とはいえ、目の前に10品以上の料理が並ぷことはそうそうない。
昨日の晩御飯を軽く済ませたこともあり、いただきます! にも気合が入る。
窓いっぱいに広がる高原の景色を鑑賞しつつ、二人だけの朝食を満喫する。
(独占状態だと思っていたら、入口近くのテーブルで一人の若い男が食べていた。
ホテルの人とやけに親しげに話しており、オーナーの身内にようにも思えた)
そして、肝心の料理は。
――はっきり言って、可もなく不可もなし。
少なくとも味に関しては、昨日の昼に食べたレストランのほうが上だった。
というより、どこか"新鮮さ"に欠けているように感じた。
なかでも地元の名物であるキャベツの炒め物は
口に入れると"饐えたような"風味が漂った。
もともと胃腸が弱く、ちょっと傷んだ料理を食べるとすぐに"当たる"俺は
なんとなく嫌な予感がして、一口だけで食べるのをやめた。
いっぽう"鉄の胃袋"の持ち主で、長年食あたりには縁がない相方は
多少の味変もなんのその、ばくばく食べ続けていた。
・・・この摂取量の違いが、後の「病状」を決めたんじゃないかと思っている。
とれあれ、その場では何事もなく、無事に朝食は終了。
すぐに5階の展望デッキへと向かった。
ホテル5階の展望デッキから、中央山脈を遥かに臨む。
たぶん「中央尖山(ちゅうおうせんざん)」の頂上。標高は実に3703メートル。
頭を上げると、青空をパックに無数のツバメが乱舞。
朝の"狩り"を終えた親鳥たちが、ヒナたちに餌を運んでいた。
展望台の軒先で、毎朝夕この賑やかな光景が繰り広げられている。
毎日落ちて来る大量の糞を掃除するのも、大変だろうな。
展望デッキのテラス席も貸切状態だった。
昨夜、ホテル前の路上で見張りをしていた"忠犬"が、ここでも静かに「勤務中」。
山並みとツバメたちの営みを存分に鑑賞したあと、部屋に戻って荷造り。
いったんチェックアウトしてから、フロントに荷物を預け
午後1時半発の宜蘭行きバスに乗るまで、しばしの梨山散策へ。
貴重品だけを携え、午前中の散歩へと出発する。
ここでもワンコは先回りしており、静かに見送るのだった・・・賢い!
抜けるように青い梨山の空を仰ぎ見る。
さて、どこへ行こうかな。
ではでは、またね。