昨夜遅く、北海道(女満別発着)の旅から帰ってきた。
国内ながら時差ぼけ?の影響で疲れが抜けない状態ではあるが
月に一度のコレ(読書録)くらいは済ませたい。
・・・って、先月も同じようなことを書いてたような。
いよいよ焼きが回ったかと観念つつ、さっさと本文に入ってしまおう。
ちなみに先月読了した本(小説・それ以外・コミック)も
再読コミックばかりで、お初はあまり多くはない。
特に小説部門は地を這うような低調さである。
(全6冊とはいえ一作品のみーーって、冊数だと4月分と同じ11だったよ)
とりあえず、こんな感じ。
2024.5
★★『歩きながら考える』ヤマザキマリ ★『ていだん』小林聡美
★『グレン・グールド』中川右介 ●『そのうちプラン』ヨシタケシンスケ
結果、3月の《いちばん揺さぶられた本》は
【小説】①『1Q84(全6冊/BOOK1~3各上下)』村上春樹
※今頃になってなに読んでんだよ!!
とド突かれそうな大ベストセラーだが、恥ずかしながら今回が初読。
例によってサイコロ読書法Ⓒに導かれて、手に取った"積読キング"だった。
まるまる一カ月かけて読み終えた直後の、率直な感想を述べたい。
〇確かに、面白い作品ではあった。
抜群のリーダビリティに加え、ディテール描写の緻密さ、絶妙な比喩など
賞賛すべき点は数多い。
さすがは、世界的ベストセラーを果たしただけのことはある。
だけど、これって、現実ペースのファンタジーであり
それ以上でも、それ以下でもないでしょ。
延々六冊かけて、20年越しのボーイミーツガールかぁ・・
ちなみにワタクシの場合、エンディングまで読み終えたときには
子ども時代に耳にした懐かしのメロディーがエンドレスで流れていたよ。
♪ふ~たりのため~ せーかいはあるの~
♪ふ~たりのため~ せーかいはあるの~~~
ボクとあなたさえ(厳密にはもう一人)幸せになれればいい。
あとは野となれ山となれーーみたいな、見事な内向きスパイラル。
それに引き換え、使い捨てのコンタクトレンズみたいに
役目を終えるなりスタスタ舞台から消えていく人々の後ろ姿が切なすぎる。
ぶっちゃけラスト近くでは、天吾と青豆の命運より
ふかえりの"その後"のほうが、ず~っと気になってしまった。
〇ついでに思ったまま書いてしまうけど(疲れもあって自制が効かない!)
少なくも本作に限っては、文学作品というより完全にエンタメ小説だよなぁ。
ワタクシの読みが浅いのだろうが、各種の技巧をとっぱらっちまったら
新人作家のラノベ作品と紹介されても、信じてしまうに違いない。
だって正真正銘の「異世界ラブストーリー」なんだから。
毎年候補に挙がりながら、ノーベル文学賞を獲れない納得だ。
最近はノーベル財団も受け狙いがキツいから、来年受賞しても驚かない。
ともあれ、先月はこれ一作しか読了できず、自動的に1位である。
※圧倒、のひと言に尽きる。
御託は並べない、とにかく読むべし。
それだけ。
〔コミックス〕
★『ホリミヤ』①-⑮ HERO✖萩原ダイスケ
●『一週間フレンド』①-⑦〔全巻既読] 葉月抹茶
★『荒ぶる季節の乙女どもよ』①-⑧〔全巻既読〕 岡田磨里/絵本奈央
【コミック】①『ささめきこと』①-⑨〔全巻既読〕 いけだたかし
※「ホリミヤ」を読み終えた(最終巻ではないが)勢いで
手元にあった"学園ラブもの"を立て続けに引っ張り出してしまった。
んで、率直に一番面白かったのが、再読ながら『ささめきこと』。
正直ガールズラブは趣味じゃないけれど、本作に限ってはイチオシだ。
「全裸監督」同様、こちらも強くオススメしたい。
ではでは、またね。