アートがSFに恋をした・・『博物館惑星』 先月(2023年11月期)読んだ&揺さぶられた本 MakeMakeの読書録

昨夜、6日間の「台湾旅行(高雄~台南)」から戻ってきた。

気持ちこそ以前と変わないが、肝心の体力に年々衰えを痛感せざるを得ない。

特に今回は、最初の2晩を除いて〈1泊&移動〉の繰り返しとなり

ラオスのように余裕ある旅程が組めなかった分、疲れが溜まってしまった。

それでも、通算7or8度目となる台湾旅行中

こと"食べ歩き"に関しては、いちばん充実していた。

もっともあれもこれもと食べ過ぎ、後半は食欲が落ちたけど。

・・・胃腸の"体力"も、着実に衰えつつある。

 

そのあたりの詳細は、おいおい旅の記録で触れるとして。

まずは月ごとの恒例として、先月中に読んだ書籍(文庫&新書)を並べてみた。

 

2023.11

★★『永遠の森 博物館惑星』菅浩江

★『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン  外伝』暁佳奈

★『ヴァイオレット・エヴァーガーテン エバー・アフター』暁佳奈

★『パラドックス実践 雄弁学園の教師たち』門井慶喜

★※『はなうた日記』山本幸久

★『美麗島紀行』『美麗島プリズム紀行』乃南アサ

★『友情』山中伸弥 平尾誠二・惠子 ★『台湾の秘湯迷走旅』下川裕治

★『台湾の歴史と文化』大東和重 ★『残されたつぶやき』山本文緒

 

〔コミックス〕(※は再読以上)

★★『ひらやすみ』①-⑥〔④まで既読〕『センチメンタル無反応』真造圭吾

★★『メダリスト』①-⑨〔⑧まで既読〕つるまいかだ

★※『PLUTO』①-⑧浦沢直樹 

★『Spotted Flower』①-⑥〔➄まで既読〕木尾士目

 

結果、《今月揺さぶられた本ランキング》は

【小説】①『永遠の森 博物館惑星菅浩江

   ※三部作通して読み切るつもりだったけど

    余りにも面白かったので、時間を置いて読み継ぐスタイルへと切り替えた。

    かれこれ60年前から様々なSF小説に触れてきたが

    まだまだ本書のような傑作に出逢える機会が待っているだろうことに

    大きな期待と喜びを感じている。

    題名からしてファンタジー寄りの物語かと思ったら

    サイエンスとサスペンス要素に満ちており、読み応え満点だった。

   ➁『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン 外伝』『 エバー・アフター』暁佳奈

   ※こちらもいい意味で"予想を裏切る"作品。

    アニメ映画版の「完結編」は余りにお約束な展開だったので

    原作も同じだったら嫌だな~と不安だった。

    こちらも〈甘々メロドラマ〉のテイストは一緒だが

    映画版に比べればずっと骨太なストーリーが構築されており

    エンディングにも深みが感じられた。

    ぶっちゃけ、映像(アニメ)抜きで純粋に小説だけ読むと

    活字のタメが鼻につき、いまひとつの気分なのだが

    『完結編』でのガッカリを挽回してくれたので、第二席に挙げたい。

    

【小説以外】①『美麗島紀行』『美麗島プリズム紀行』乃南アサ    

   ※台湾旅行に先駆けて、手元にあった関係書籍をいくつか読んでみた。

    それぞれ「歴史」「秘湯」など、異なる視点から台湾に迫る好書だったが

    なかでも印象深かったのが、乃南アサの二冊。

    多種多様な台湾人にスポットを当てつつ

    複雑怪奇に入り組んだ台湾の歴史を、生き生きと描き出している。

    台湾旅行中に読了したことも、後押しになったかな。

    なにせ"リアルの実例"を、目の前で体験できたのだから。      

  

【コミック】①『ひらやすみ』①-⑥〔④まで※〕『センチメンタル無反応』真造圭吾

      ①『メダリスト』①-⑨〔⑧まで※〕つるまいかだ

      ※ジャンルも内容も全く違うが優劣付けられず、同率一位にした。

       どちらもこの先、新刊が出るたびに第一巻から読み返すに違いない。

       早く続き(ラスト)を読みたいと願う反面

       まだ終わって欲しくないという二律背反にもだえ苦しむ傑作たちだ。      

      

ではでは、またね。