ようやく"ストレスフリー"の歯科医院が見つかった!

20年以上行きつけだった歯科医院(必要な時だけ受診していた)が

数年前の"代替わり"以来、予防医療であざとく稼ぎ始めた。

 

具体的には、治療期間を極力引き延ばしたうえ

毎月最初の診察時には、歯周病の検査を義務付け

そのつど同内容の「磨き方指導」を懇切丁寧に実施するようになったのだ。

若い歯科技工士(女性ばかり)との会話を楽しむオヤジならまだしも

毎度判で押したような注意点を指摘されては

やれ歯周ポケットが何ミリ浅くなったと喜ぶサマは

どこぞのエステサロンやフィットネスクラブかと疑いたくなる。

 

定期的に検診を受け、歯石取りやら歯周病検査を受診している"優等生"とは異なり

異常が生じた箇所の治療さえしてくれればいいのに

早く治療を進めと欲しいと頼んでも、最低1週間は様子を見るべしと譲らない。

結局、前回(昨年2月以降)の治療には

まるまる半年以上の月日がかかってしまった。

でもって毎月一回、全く同内容の歯周病検査を実施。

そのたび、「前回よりも✕ミリ改善されました。よかったですね~」などと

上手に歯磨きできた幼稚園児を褒めるように、歯科技工士が微笑む。

・・・バカか。

歯周ポケットなど、ちょっと磨き方に気を付ければ数日で改善できるものだ。

 

そもそも、「✕ミリより深かったら歯周病」という判定自体

高血圧や高脂血症同様、医者が勝手に作り出した"エセ病"にすぎない。

だいいち個人によってまったく異なる〈健康と病の境目〉を

やれ「✕ミリ以内」だ「135未満」だと一律の数字で線引きすること自体

ナンセンス以外の何物でもない。

誰よりも医師自身が、そのバカバカしさを誰よりも熟知している。

国民の常識と言わんばかりに奨励している「定期健康診断」にしたところで

医師免許取得者の8割はまったく受診せず、完無視を決め込んでいるのだから。

 

―――あいや、久々にフリースタイルで書いたものだから

話題が飛び散る飛び散る・・・・閑話休題(話を元に戻すぞ)。

 

とにかく、治療を引き延ばされたあげく

無駄でしかない歯周病検査を毎月受ける苦痛に耐えられず

3か月目を迎えたときに「歯周病検査はパスしたい」と申し出た。

すると、受付の女性(歯科技工士)は一瞬笑顔をこわばらせ

「先生に訊いてみます」と診察室に消えていった。

いやいや。何を治療するかしないか決めるのは、医師ではなく患者でしょ?

あくまで歯科医師の権威を誇示する姿勢に、これはもう付き合いきれないと判断。

以後は、月はじめの「歯周病検査」を事前にはっきり断ることにした。

すると現金なもので、肝心の治療はスピードアップ。

3回目以降は「歯周病検査」を受けないまま

なんとか2~8月の半年がかりで奥歯の治療は完了した。

 

でもって、今年の7月。

奥歯のひとつで、かぶせた金属の下の歯が欠けて隙間ができた。

どうやら虫歯になってしまったらしい。

まだ痛みはないが、遅かれ早かれ炎症は起きるだろう。

それなら、できればラオスに行く(9月下旬)前に治してしまいたい。

そこで、相方がここ数年通っている自宅近くの歯科医院に乗り換えることにした。

以前から、歯周病検査のような余計なことはしないから楽でいい、と言ってたからだ。

 

まず電話し、状態を説明すると

「2日後に空き時間がある」というので、さっそく受診する。

感染防止のためマスク着用を義務付けられたが

それ以外は、なにひとつ"ひっかかる"要素がなかった。

最初の受診時に、痛めた歯の状態を診察し、その場で治療方針の説明を受けた。

しかも症状の確認ために使用したのは、患部の局所レントゲンのみ。

以前の歯科医院なら通院開始時には必ず実施していたパノラマ撮影なども

一切行わなかったのだ。

さらに「では次回の診察は~」と一週間後を覚悟して予定を尋ねると

「2日後が空いてますから、そこでどうですか」とのこと。

2日後の再診時には、治療方針に従い、歯冠の除去+歯根の治療+薬の充填まで実施。

その後も、薬を詰めてしばらく時間を置く、という治療の性質上

1週間程度の間隔を要したものの

最初の受診からわずか2週間で3回目の治療まで終了。

今週後半の4回目には「歯根クリーニング+薬充填」のサイクルはほぼ完了し

今月中には新しい歯冠が被せられ、通院が終わる見通しなのだ。

 

ほぼ同じ奥歯のトラブルに延々6か月もの長い時間を要した前の歯科医院と比べ

なんと6倍ものスピードで治療が進む、この気持ちよさ!

(厳密に言えば前回は2本分の治療だったけど・・それにしても3倍だよ)

しかも初診時に「パノラマレントゲン撮影」を強制されることもなく

毎月一回の「歯周病検査」にしても、なにそれ?って感じ。

(次回の治療時に歯石を除去するとか言ってたが、それは当然だ)

 

だいいち、お金(診察料)がクリアだ。

毎回、診察が終了したあとで

歯科医師は、次回の治療内容と診察料の概算を示してくれる。

そのため、"今度はいくらかかるのやら?"などと不安にならずに済む。

でもってその額が(以前通っていた歯科医院と比べ)確実に安い。

たかが?歯医者通いに関することだけで、こんなにも気分が楽になるとは・・

いや、ホントに変えてよかった。

 

おまけに、もうひとつ嬉しいことがある。

まさに「理想的」ともいえる歯科医院なのに、さほど混んでないのだ。

歯科医ひとり、歯科技工士ふたり、の最小ユニットだからか

以前のように何十分も待合室に座り続けることもなく

ほぼ予約時刻に名前を呼ばれ、治療が始まる。

これまた、"待つのが当然"だった旧来では味わえない快感だ。

そして、なにより有難いのは――予約が取りやすいこと。

夏休みと重なるお盆前後でも、せいぜい1日ずらせば予約できる。

 

こうなると、わざわざ病院名を挙げて宣伝する気にはなれない。

自分で自分の首を絞めるようなものだしね。

グーグルの点数が高くなく、クチコミの数も少なめなのは

おそらく同じような思いの常連客が多いからだろう。

 

やってほしい治療だけを、素早く的確にしかも安価に引き受けてくれる。

まさに"ストレスフリー"の歯科医院。

このままそこそこ繁昌し続けてくれることを、心から祈るのだった。

 

ではでは、またね。

 

   蒸し暑い日々には"高原散歩"を想い出す(2018.5.31 グリンデルワルト)